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3/7【NOAH】カシン退け拳王ナショナルV6 「凄まじい強さ」求めて野獣・藤田指名

『GREAT VOYAGE 2021 in YOKOHAMA』神奈川・横浜武道館(2021年3月7日)
GHCナショナル選手権試合 ○拳王vsケンドー・カシン×

 拳王が難敵・カシンを退け、ナショナル王座V6を達成。「俺は本当の意味でめちゃくちゃ凄まじく強くなりてぇんだ。凄まじく強い男、次は倒すぞ」と宣言し、次期挑戦者に藤田和之を指名した。

 曲者・カシンを迎え撃った拳王だが、ここまでカシン似の怪覆面に再三にわたって襲撃され、徹底的に翻ろうされてきた。桜庭和志、船木誠勝らをことごとく撃破してきたが、これまでとは毛色の違う挑戦者に苦しいV6戦となった。

 入場直後、コスチュームを投げつけた拳王はカシンワールドを阻むようにミドルキック連打で奇襲攻撃に出ると、串刺しダブルニー、セカンドロープからのダイビングダブルニーを投下。完全に出鼻をくじいた。藤田と論外がカシンのセコンドとしてやってきた中、拳王はアンクルホールドで捕らえた。

 これをレフェリーにしがみついて脱出したカシンは傍若無人の逆襲に出る。急所攻撃で拳王の動きを止め、場外戦では実況席のアクリル板を顔面に押しつけて窒息状態に追い込む。その後も拳王のアキレス腱固めを髪をつかんで脱出したり、コーナーに固定して急所を蹴り上げたりとやりたい放題。電光石火の腕ひしぎ逆十字で捕らえ、ロープブレークも無視して絞め続けた。

 その後もカシンがチキンウイングアームロックで捕らえて左腕攻めを続けたが、拳王は意地でもギブアップしない。雄たけびとともにジャーマンで投げてようやく反撃ののろしを上げ、2度目のジャーマンをカシンがレフェリーにしがみついて阻止しても、急所蹴りを読んでドラゴンスープレックスを仕掛けた。

 カシンがレフェリーを巻き込んで阻止し、ビクトル式腕ひしぎ逆十字固めに持ち込んだが、耐えた拳王は飛びつきアンクルホールドで逆捕獲。中盤にカシンがひそかにヒモを緩めていたためリングシューズが脱げて獲り逃し、首固め3連発でニアフォールに追い込まれたが、拳王は右ハイキックをさく裂。すかさずPFS2連発で一気にたたみかけて逆転の3カウントを奪った。

 拳王がナショナル王座6度目の防衛に成功。カシンが足にしがみついても構わず踏みつけながらマイクを持ち、「プロレスラー=強い。ケンドー・カシン、テメーもある意味ではめちゃくちゃ強かったな」と評すると、「だがな! 俺は本当の意味でめちゃくちゃ凄まじく強くなりてぇんだ。凄まじく強い男、次は倒すぞ」とV7戦を見据えて宣言した。

 ここで周囲を見回した拳王の視線が一人の男に定められた。野獣・藤田だ。「凄まじく強い男…ここにいるだろ。藤田和之、次の挑戦者はお前、藤田和之だ」と指名すると、藤田がリングに飛び込んできた。二人はカシンを踏みつけながらにらみ合い、胸倉をつかみ合う。拳王は地声で「このベルトかけてやってやるからな!」と通告した。

【拳王の話】「ケンドー・カシン。こんぐらいがちょうどいい相手だろうとか言ってたけどな、ある意味、今までで一番怖かったぞ。あなどるもんじゃねえよな。それはな、心に入れて、次の挑戦者は凄まじく強え藤田和之、テメーだ。俺はな、プロレスラーは最強だと思ってんだよ。このベルトを懸けて、俺はな、最強を目指していくぞ。その相手に藤田和之…メチャクチャいい相手じゃねえかよ。俺は藤田和之を倒して、プロレスラー=最強、最強=拳王! いいか、テメーらクソヤローども。これからもっともっと最強になる拳王、俺に…ついてこい」

【試合後のカシン、藤田】
※藤田がカシンに肩を貸してコメントスペースに現れると

▼カシン「夢って叶わないもんだね…。藤田さん、俺の夢はあんたに託します。頼むよ。あとは俺の夢は彼に託しました。あとはよろしく」

※カシンが去っていくと

▼藤田「……そういうことです、はい」

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