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3/7【NOAH】獄門鬼降臨で杉浦&桜庭陥落…“金剛版"中嶋&北宮が2年半ぶりGHCタッグ返り咲き

『GREAT VOYAGE 2021 in YOKOHAMA』神奈川・横浜武道館(2021年3月7日)
GHCタッグ選手権試合 〇マサ北宮&中嶋勝彦vs桜庭和志&杉浦貴×

 “獄門鬼"と化した北宮が血染めの監獄固めで杉浦にギブアップ勝ち。“金剛版"ジ・アグレッションが2年半ぶりのGHCタッグ返り咲きを果たした。

 3月2大ビッグマッチ第1弾・横浜武道館大会のメインはGHCタッグ王座戦。昨年のプロレス大賞最優秀タッグチームでもある王者・杉浦&桜庭4度目の防衛戦で、“金剛版ジ・アグレッション"中嶋&北宮組が挑んだ。2・24後楽園大会で桜庭のカーフキックで左足を破壊されていた中嶋だったが、この日も杉浦軍の足攻めによって苦闘を余儀なくされた。

 序盤こそ桜庭が狙う足関節をことごとく阻止した中嶋だったが、飛びつきアキレス腱固めに捕まってしまう。ミドルキックの蹴り合いに持ち込んで優位に立ったものの、王者組はそう簡単に主導権を渡さない。その後も中嶋が杉浦のアンクルホールド、桜庭のヒザ十字固め、アンクルに捕まって苦もんの連続。桜庭のカーフキックも食らい、ヒザ十字固めで絞め上げられてピンチを迎えた。

 これを中嶋が意地で耐え抜くと、北宮が奮闘を見せた。杉浦がエルボーの猛連打を浴びせても、師匠・マサ斎藤さんばりに仁王立ち。顔面パンチ、予選スラムで攻め込まれても、エプロンでの中年ズリフトを食い止め、ニークラッシャーで杉浦の右ヒザをエプロンに痛打させた。

 すかさず足攻めに出た北宮は中嶋とのダブルフェースクラッシャーを挟んで、マサさん譲りの監獄固めで捕らえた。桜庭がカットを狙っても中嶋がバーティカルスパイクで戦線離脱に追い込む。すかさず北宮が前後からラリアットを連打し、サイトースープレックスでぶん投げてたたみかけた。3カウント寸前に肩を上げた杉浦が往復ビンタを浴びせても、北宮は右ストレートで徹底抗戦。変型ニークラッシャーから再び監獄固めへ。杉浦の抵抗を頭突きで黙らせると、自らの額が割れて流血。まさに獄門鬼と化しながらも絞め続けて杉浦をギブアップに追い込んだ。

 杉浦&桜庭がV4に失敗。ジ・アグレッションが2年半ぶりのGHCタッグ返り咲きを果たした。特に北宮は征矢と組んで昨年末に挑戦するも敗退し、杉浦軍粉砕は悲願。個人的にも結果が出ない停滞期が続いていただけに待望の結果となった。「横浜武道館、ふざけたオッサン連中倒してタッグのベルト巻いてるのは金剛の中嶋勝彦、マサ北宮、ジ・アグレッションだ!」と勝利の雄たけびを上げた北宮は「むかつく相手から引っぺがしたタッグのベルトだ。この上ない喜びを噛みしめているよ。ベルトを獲ってからがチャンピオンの仕事だ。今この瞬間から下にいる挑戦者じゃない、俺たちがノアのタッグチャンピオンだ。よく覚えとけ!」と喜びに浸ったのもつかの間、王者としての責任を意識して吠えた。

 中嶋も杉浦軍の徹底した足攻めに苦しみながらも、最後の最後で好フォローを見せ、北宮の勝利を呼び込んだ。「GHCヘビー級タッグのベルトの歴史にまた一つ、新しく俺たちが刻んだ。これからのジ・アグレッション、俺たちに注目してくれ。そして想像してくれ。ゾクゾクするだろ?」と自信満々に言い放つと、「そして最後にこれは言いたい。プロレスはやっぱり楽しいなぁ」と杉浦の言葉を逆手にとって横浜武道館大会を締めた。

【試合後の中嶋&北宮】
▼北宮「金剛にベルトが来たぞ。ふざけたオッサン連中から、死に物狂いで掴んだベルトだ」

▼中嶋「改めて言うよ。俺たちジ・アグレッション再出発だ。楽しみにしとけ」

※杉浦&桜庭はノーコメント

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