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3/8【全日本】三冠戦前に共闘で衝突も諏訪魔がヨシタツに「バックドロップ勝負」要求

『2021 DREAM POWER SERIES〜横浜EXTRA〜』神奈川・横浜市保土ヶ谷公会堂(2021年3月8日)
○宮原健斗&諏訪魔&ヨシタツvs田村男児&フランシスコ・アキラ&本田竜輝×

 三冠王者・諏訪魔がV7戦へ向けて挑戦者・ヨシタツに「バックドロップ勝負」を要求した。

 3・21京都大会で諏訪魔が三冠王座7度目の防衛戦に臨む。挑戦者は天敵・ヨシタツ。3・14後楽園大会では前哨戦も組まれているが、三冠戦決定後、初めて両者が同じリングに立ったのは、まさかのパートナーとして同じコーナーだった。

 犬猿の仲の二人が組んでうまくいくはずがなかった。試合前から口論。もう一人のパートナーである宮原も当初は仲裁しようとしたものの、あきらめる始末だ。試合になってもヨシタツが諏訪魔を叩いてタッチを渡すと、諏訪魔も同じ行為でやり返す。終盤にはヨシタツのフロントハイキックが諏訪魔に誤爆してしまった。

 両者が反目し続ける中、奇しくも連係といえる場面がみられた。諏訪魔が「みとけ」とヨシタツに通告してから田村をバックドロップで投げて蹴散らすと、ヨシタツも負けじとアキラをバックドロップで撃退。孤立した本田を宮原がブラックアウトからのシャットダウン・スープレックス・ホールドで料理し、勝利につなげる形となった。

 試合後も諏訪魔とヨシタツはリング内外でにらみ合った。そして諏訪魔が仕掛けた。「ヨシタツ、3月21日、京都大会、三冠戦だよな? そこでお前の新日育ちのバックドロップと全日本のバックドロップとどっちが強いか勝負しようよ」と呼びかけたのだ。これにはヨシタツも「いいだろう。俺が本当に大事にしてきて、ここぞという時しか使わないバックドロップ。男のプライドをかけてバックドロップ対決やってやろうじゃねぇか」と呼応。「その前に、お前、前哨戦があるんだぞ。お前、三冠まで、21日まで立っていられるかな」と3・14後楽園大会での前哨戦をにらんで通告した。

 バックドロップは言うまでもなく諏訪魔のフィニッシュホールドの一つ。昨年3月に宮原を破って第63代王者となって以来、初防衛戦の芦野戦(昨年6・30TVマッチ)を除くすべての防衛戦をバックドロップホールドで勝利してきた。また、第43代王者時代の2011年6月、新日本・永田裕志との一戦でも「バックドロップ勝負」をぶち上げ、バックドロップホールドで制している。

 対するヨシタツも“殺人バックドロップ"で知られる後藤達俊から伝授されたバックドロップを新日本時代から得意としてきた。バックドロップへの思い入れが人一倍強いからこそ、諏訪魔は譲れない。シングル3連敗と分の悪いヨシタツを相手に共通する得意技で雌雄を決することを決めた。

 「俺のバックドロップこだわってんだよ。それは昔からこだわってる。あいつもこだわってるんだろ? だったらさ、バックドロップ対決やりたいね。どっちのバックドロップが一番か」。そう見据えた諏訪魔は「もう本番待てないな。京都は立てないぐらいに突き刺してやる」と岩石落とし葬によるV7を描いた。3・21京都ではお互いのバックドロップへのこだわりが真っ向からぶつかることになりそうだ。

【諏訪魔の話】「よし。うまくいかねぇよ。あのヤロー、ヨシタツ。腹立つよ。たださ、テーマができたというか、俺のバックドロップこだわってんだよ。それは昔からこだわってる。あいつもこだわってるんだろ? だったらさ、バックドロップ対決やりたいね。どっちのバックドロップが一番か。全日本プロレスのバックドロップこだわっていきますよ。勝負します。三冠戦もあるし、その前の前哨戦もあるんだから、もう本番待てないな。京都は立てないぐらいに突き刺してやる。ヨシタツ、このヤロー」

【試合後の宮原】
▼宮原「OK! プロレスこけら落とし、めでてぇじゃねぇか。宮原健斗がここ横浜・保土ヶ谷に初めてやってきた。今日、皆様から感じ取ったよ。また世界タッグチャンピオンとして帰ってきてくれってな。ついに来た3月14日」

――青柳選手とゼウス選手が殺伐とした状況となってきたが、宮原選手は入江選手と純粋に競い合いたい?

▼宮原「とんでもない戦いになりそうだ。ゼウスの開けちゃいけない扉を青柳優馬が開いてしまった。それをカバーするのは俺しかいないだろう。俺は入江茂弘。お前、同級生だからな。このプロレス界の先頭を走ってる男・宮原健斗と同級生ということを鼻高々に3月14日、叫んでリング上で表現してくれ。3月14日まで…あと6日。よっしゃ」

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