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3/8【NOAH】清宮迎撃へ武藤余裕、最大の敵は「中洲の誘惑」 3・14博多GHC戦調印式

 3・14博多(福岡国際センター)大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)武藤敬司vs清宮海斗(挑戦者)」に向けた調印式が8日、都内ホテルで開かれ、王者・武藤が最大の警戒点を「中洲の誘惑」を挙げて初防衛へ余裕を漂わせた。

 58歳でGHCヘビー戴冠を成し遂げた武藤に清宮が挑戦表明。昨年8月の一騎打ちで敗れている清宮にとっては、雪辱と返り咲きがかかった一戦となるが、前哨戦は武藤の2連勝となった。

 調印を終えた清宮は「これまでの闘い、正直、凄く悔しいけど、武藤さんのプレイヤーとしての厚みを感じてしまいました。それでも最初に言った“武藤敬司を倒すのは俺しかいない"。その気持ちは変わってないです。未来のイメージを強く持って、福岡ですべてを超越した絶景をみせます」と意気込んだ。

 すでに清宮を「安パイ」と見下ろしていた王者・武藤は、罹患した腸炎の影響も感じさせずに前夜の前哨戦にも勝利。「久しぶりの福岡での試合。俺自身、ひじょうにうれしく思っております。福岡には前日、入るんですが、すでに多くの友人が待ち構えてましてまして、福岡は緊急事態宣言も明けたということで、今ちょっと怖いのは博多ですか、中洲ですか。あの街の誘惑、それさえ乗り越えられれば、試合は大丈夫だと思います」と九州最大の歓楽街の“誘惑"を警戒点に挙げて、さらなる余裕を漂わせた。

 さらには「半年前に清宮とは闘ってる。その中でまた名乗りを上げてきた。何か秘策、何か自信…何かのプラスアルファがあるから挑戦してきてるんだと思うんだよね。そこにひじょうに興味があります」と“上積み"に期待。清宮は「去年8月に闘ってから“蓄えてきたもの"があると言いましたけど、そこはホントに自分が信じてるものなので、あえて新しい方向に行くというよりは、自分が持ってるものの中で選んで勝負すれば、そこに未来はあると思います」と話した。

 ともあれ武藤にとっての“福岡"は、福岡国際センターや福岡ドームで多くの好勝負を繰り広げてきた思い入れの深い地。「天龍さんとIWGPを懸けて闘って、ベストバウトも獲ることができて。グレート・ムタになっちゃうけど、猪木さんともやったり、ハルク・ホーガンともやったり。まぁ自分的にはそれなりの作品を残したつもりでいます」。中洲の誘惑に気をつけつつ、息子ほど年齢の離れた清宮を相手に、今回も熟練の“名作"を産み落とすか。

【調印式の模様】

――王座戦に向けて

▼清宮「これまでの闘い、正直、凄く悔しいけど、武藤さんのプレイヤーとしての厚みを感じてしまいました。それでも最初に言った武藤敬司を倒すのは俺しかいない。その気持ちは変わってないです。未来のイメージを強く持って、福岡ですべてを超越した絶景をみせます」

▼武藤「久しぶりの福岡での試合。俺自身、ひじょうにうれしく思っております。福岡には前日、入るんですが、すでに多くの友人が待ち構えてましてまして、福岡は緊急事態宣言も明けたということで、今ちょっと怖いのは博多ですか、中洲ですか。あの街の誘惑、それさえ乗り越えられれば、試合は大丈夫だと思います。以上です」

――中洲だけが敵で、清宮への“安パイ"の評価は変わっていない?

▼武藤「実は俺の中にも“上から目線の武藤敬司"もいれば、ちょっとおびえじゃないけど、やっぱり昨日もね。ひとつ引き出し(※スペースローリングエルボー)を開けようと思ったら、錆びてて使えなかったり。そういう俺もいる中で、今の清宮はスポンジのごとくなんでも吸収できるワケで。そういう“怒り"というか、これは対清宮への怒りじゃないんだけど、そういうジレンマというのはひじょうに感じておりますよ。そういう怒りもぶつけることができればいいかなと思ってます。まぁこれは自然の理でもあるし、自然に逆らってるワケなんだけど、そんな流れもクソ食らえ!ってことで」

――清宮選手は前哨戦2連敗となったが、突き破る突破口は何になる?

▼清宮「去年8月に闘ってから“蓄えてきたもの"があると言いましたけど、そこはホントに自分が信じてるものなので、あえて新しい方向に行くというよりは、自分が持ってるものの中で選んで勝負すれば、そこに未来はあると思います」

――武藤選手は福岡に思い入れが深そうだが?

▼武藤「プライベートな思い出?(笑) 試合でいったら天龍さんとIWGPを懸けて闘って、ベストバウトも獲ることができて。グレート・ムタになっちゃうけど、猪木さんともやったり、ハルク・ホーガンともやったり。思い出せばまだいくつか。良い思い出ばっかりじゃないですけどね、試合に関しては」

――自身流にいえば良い“作品"を残せたゲンの良い場所?

▼武藤「作品に関してはお客様が評価することであって。まぁ自分的にはそれなりの作品を残したつもりでいます」

――今回の清宮戦はどんな作品になりそう?

▼武藤「どんな作品になるか今の段階で判断はできないんだけど、とりあえず全力でがんばりますよ。半年前に清宮とは闘ってる。その中でまた名乗りを上げてきた。何か秘策、何か自信…何かのプラスアルファがあるから挑戦してきてるんだと思うんだよね。そこにひじょうに興味があります」

――現在のコンディションは?

▼武藤「昨日も言ったんですけど、先週、腸炎になりましてですね。昨日の試合も正直ひじょうにしんどかったんですけど。ベストには持っていきますけど、うまく天運さえ持ってこられれば。腸炎も今週かかってたらヤバかったなとは思うんですけど、時期がずれたりしてることも、良い結果になってるんじゃないかと思いますよ。技に関しては、昨日も昔から大事にしているものを引き出そうとしても、引き出しが開かなかったりして…ちょっと精神的に落ち込んだりもするけど、まぁまぁなんとかなるでしょう」

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