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3/10【全日本】3・21三冠戦へ会見 ヨシタツが「防衛戦の海外限定化」など初戴冠後の青写真披露

 3・21京都大会で三冠ヘビー級選手権試合を争う王者・諏訪魔、挑戦者・ヨシタツが10日、東京・湯島の全日本事務所で会見。ヨシタツが「当面の間、防衛戦は全日本の選手とはやりません。海外で外国人の選手を相手に防衛戦をします」など初戴冠後の青写真を披露した。

 2・23後楽園大会で佐藤耕平とのV6戦に勝利した諏訪魔にヨシタツが挑戦を表明。3・21京都大会で今年初の地方開催となる三冠戦が決まった。王者・諏訪魔は7度目の防衛戦。ヨシタツは2019年6・30後楽園大会で第62代王者・宮原健斗に挑んで以来、1年9ヵ月ぶり3度目の三冠挑戦となる。

 現在、対諏訪魔シングル3連勝中とあって強気かと思いきや、ヨシタツは「逆に今回、不思議な気分で、だからこそ気を引き締めないといけない」と慎重姿勢。3・8横浜大会でタッグを組んだ際に「物凄い自信を感じたので。こいつ何かあるのかな、隠し持っての何かあるのかなっていうのを感じた」からだという。

 横浜大会では諏訪魔が要求した「バックドロップ勝負」に合意した。ヨシタツのバックドロップは殺人バックドロップで知られる後藤達俊直伝。「それを教えるのはよっぽどのことだと思うんですよ。自分に期待してもらった、信頼してもらった、そういうのがあるんで、大事に大事に使ってる」というこだわりの技で、「ここぞというとこでしか使ってないんですよ。昨日、全日本プロレスTVで振り返ってみてたんですけど、俺がバックドロップ使ってる試合って対諏訪魔だけなんです。シングルにしてもタッグにしても。だからここぞの時に使うって=諏訪魔になってる」というように対諏訪魔限定技となっている感がある。

 そこにはバックドロップを得意とする諏訪魔への対抗意識も見え隠れする。これまで諏訪魔に勝利してきたのはヨシタツ幻想(ファンタジー)による絞殺だったが、「今回、初めてバックドロップで3カウント獲りたいと思います。新日仕込みのバックドロップを、後藤さんの殺人バックドロップを味わっていただこうかなと思ってます」と予告してみせた。

 ヨシタツには三冠戴冠後の青写真がすでに出来上がっている。その一つが「まず当面の間、防衛戦は全日本の選手とはやりません。海外で外国人の選手を相手に防衛戦をします」というものだ。コロナ禍、海外に渡航するには入国時に2週間の待機期間が義務づけられる。そのため全日本のリングを留守にすることも出てくるが、そんなリスクを背負ってでも実行しようとするのも「全日本プロレスTVの海外での登録者数を増やす」との狙いがあるからだ。

 さらには映画『ヨシタツ村』の制作も計画している。現在公開中で全日本も出資している『樹海村』への出演がかなわなかった無念を晴らすのが目的。「自分が三冠を巻いたあかつきには、全日本の名のもとでヨシタツ村のクラウドファンディングをしてもらう」との約束も福田剛紀社長から取り付けており、ヨシタツは「ヨシタツ村制作が実現したら諏訪魔は死体役で使ってやるよ」と今から予告した。

 「俺が三冠を巻くのが一番全日本プロレスのビジネスを上げられる。ビジネス的観点からみて、俺が巻くのが一番。必ずやヨシタツが全日本プロレス、プロレス界に革命を起こします」。そう誓ったヨシタツに、諏訪魔は専務執行役員の立場として「めちゃくちゃだね」とあきれ気味。「ここでいじると、またおかしくなるんでね。ここはもうリング上でわからすしかねぇなという気持ちでいますね。これは絶対に負けられないね」とV7によるヨシタツ案阻止を誓うばかりだった。

☆3/21(日)京都・KBSホール『2021 DREAM POWER SERIES〜京藤梱包運輸presents〜』17:00開始

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
ヨシタツ
vs
諏訪魔
[第63代王者]
※諏訪魔7度目の防衛戦


【会見の模様】
▼ヨシタツ「このたび三冠に挑戦することになりました。王道ストロングスタイル、そういうものを掲げるにあたって、異種格闘技戦っていうのを自分の中で打ち出して、その前にやっぱり三冠がいると。猪木さんが異種格闘技やった時っていうのはプロレスの王者として相手を迎え撃ったというか、幾多の異種格闘技戦をやってきたわけですので。自分もそれをやるんだったら、その前にプロレス界の真の王者である三冠、これを巻いて猪木さんのように異種格闘技戦で格闘家を倒していきたい。猪木さんのようにということで三冠を巻きたいという。これこそまさに王道ストロングスタイルだと思ってます。必ず3月21日、三冠のベルトを巻いて全日本プロレス、いやプロレス界の歴史を変えます。よろしくお願いします」

▼諏訪魔「3月21日、京都で三冠戦迎えるわけなんですけど、横にいるヨシタツにはシングルマッチで3連敗してるなんて聞いて、俺自身ショックを受けてた部分がある。はっきり言って汚点ですよね。その汚点を晴らす絶好の機会だなと思いますね。また、この間の試合でもそうだったんだけど、バックドロップをお互いにやり合うという。得意技として持ってるんでね。新日育ちのヨシタツのバックドロップと、俺の全日本のバックドロップ。そのプライドとプライドをぶつけ合う戦いになるんじゃないかなと思うんで、最後立ってるのは俺だという気持ちでガンガンいきたいと思います。あとね、今日会見という場ですけど、横に変な格好してる奴がいるわけですよ。何かスター気取りというかさ。これ、いいのだろうか?というのがあるよね」

▼ヨシタツ「あのね、会見はスーツじゃないといけないみたいな、こういう古いしきたりというのも変えていきたくて。格好のことをどうこう言われる筋合いはなくて。これでもね、上から下まで全部合わせたら100万円以上するから、そんな安物のスーツ着てる奴に言われたくない。俺は全日本のビジネスを上げて、若手からこういう格好をできるような、そういう団体にしたいのがやっぱりあるし、いろんな意味で革命狂戦士として全日本プロレス、プロレス界に革命を起こしていきます」

――3連勝中で対諏訪魔に自信があるのでは?

▼ヨシタツ「逆に今回、不思議な気分で、だからこそ気を引き締めないといけないなという部分がありますね。なぜかというと、この前、保土ヶ谷公会堂のこけら落としでタッグという形でやったんだけど、あの時に物凄い自信を感じたので。こいつ何かあるのかな、隠し持ってる何かあるのかなっていうのを感じたんですよ。普段の俺だったら、3連勝してるから4連勝で終わりだと言うと思うんだけど、逆に今回は警戒してる部分がありますね」

――バックドロップ勝負に合意したが?

▼ヨシタツ「後藤達俊さんが直々に教えてくれた。自分の決め技、フィニッシュを人に教えるというか、人に譲るというか、譲ってもらったわけじゃないんだけど。後藤さんも使ってたんで。それを教えるのはよっぽどのことだと思うんですよ。自分に期待してもらった、信頼してもらった、そういうのがあるんで、大事に大事に使ってる。全日本に参戦してあまり使ってないんですけど、それってここぞというとこでしか使ってないんですよ。昨日、全日本プロレスTVで振り返ってみてたんですけど、俺がバックドロップ使ってる試合って対諏訪魔だけなんです。シングルにしてもタッグにしても。だからここぞの時に使うって=諏訪魔になってるんですよね。バックドロップで一回も勝ってない。今回、初めてバックドロップ対決、バックドロップで3カウント獲りたいと思います。新日仕込みのバックドロップを、後藤さんの殺人バックドロップを味わっていただこうかなと思ってます」

――逆に諏訪魔選手は対ヨシタツ3連敗でトラウマみたいなものはある?

▼諏訪魔「(苦笑) トラウマはたぶん物凄くなってんだよ正直。あんだけ絞められたら残るよね、体に。そこだけは気をつけたいなと思ってる。ただ、絞め技もあるし、俺だって万力スリーパーあるし、バックドロップをお互い持ってるということなんでね。どういうふうに切り崩していけばいいのかというのは感じますね。トラウマは絶対に払拭したい」

――投げ合いという部分ではレスリング出身の諏訪魔選手の力を発揮しやすいのでは?

▼諏訪魔「またレスリングの投げとたぶんその殺人バックドロップはまた違うと思うんで。柔道の投げも違うし、いろんな投げ方するから。受け慣れてるかっていうところでまたダメージの差もあるし、逆に今回、危ないかもしれないですね。この間も一回でも食らっとけばまた違うんですよね。対策が練れるんだけど、味方だったし、変に組んだし、やりにくかったし。今度、前哨戦が(3・14)後楽園であるんでね。そこは自分のバックドロップを食らわして、今度は食らわなくていいのかなと思いますね」

――ヨシタツ選手が全日本で猪木さん、ストロングスタイルという名前を出しているが、耳障りに感じる部分は?

▼諏訪魔「特に。それは偉大な団体だし、全日本プロレスだって昔からそういう歴史がありますからね。今は全日本プロレスここであって、全日本プロレスにいる人間ですからね。そこに変なこだわりみたいなのはないですよ」

――ヨシタツ選手がベルトを獲ると、三冠王者がチャンピオン・カーニバル不在という特殊な状況を作ることになるが?

▼ヨシタツ「チャンピオン・カーニバルうんぬんの話ではなくて、ここで言わせてもらいます。俺が三冠巻いたあとのマニフェストというか公約、それをここで述べさせてもらいます。チャンピオン・カーニバルとかそういう話は飛び越えて、まず当面の間、防衛戦は全日本の選手とはやりません。海外で外国人の選手を相手に防衛戦をします。もちろん両方の国の2週間待機というのも含めてなので、俺が巻いたら今後、全日本のシリーズに自分が出なくなるシリーズっていうのが出てくることになると思います。まずそれが一つ。どのぐらい続けるのかはわからないですけど、当面の間は全日本の選手を相手に防衛戦はしません。海外の外国人と防衛戦をします。これによって全日本プロレスTVの海外での登録者数を増やす。この狙いがあります。公約その2。今、全日本プロレスが協賛している樹海村って映画ありますよね。社長が推してくれたのに出られなかった。これはヨシタツ本当に悔しかった。ということで、俺どうやったら出られるかなと思った時に、自分で作っちゃえばいいなと思って。ヨシタツ村っていうものを自分の中で企画をして、自分が知りうる限りの映画関係者全員に連絡をして話を聞いたんですけど、全員が口を揃えたんですけど、本当にそれをやるんだったらクラウドファンディングしかないと。社長に確約してもらってるんですけど、自分が三冠を巻いたあかつきには、全日本の名のもとでヨシタツ村のクラウドファンディングをしてもらう。3つ目は海外のことも全て含めて全日本のビジネスを上げて、若手でもこういう格好ができる、そういう団体にしていこうと思ってます。必ずやヨシタツが全日本プロレス、プロレス界に革命を起こします」

――専務としてヨシタツ選手の公約をどう思う?

▼諏訪魔「めちゃくちゃだね。ここでいじると、またおかしくなるんでね。ここはもうリング上でわからすしかねぇなという気持ちでいますね。これは絶対に負けられないね」

▼ヨシタツ「あともう一つ。俺が三冠チャンピオンである間は、これも社長に約束してもらったんですけど、ポスターに自分が一番大きく…一人だけってわけじゃないんですけど、俺と同じ大きさで誰も載らないように、俺が一番大きく載るように。俺がチャンピオンのうちはね。そういうのも約束してもらった。なぜかっていったら俺が一番知名度があるから。一番知名度がある自分を真ん中にして、それによってポスターに載っけることでチケットもその方が売れるし、営業とかもその方がしやすい。すべては会社のことを思って、ビジネスを考えてやってます」

――今日の服装が全部で100万とのことだが、それぞれいくらぐらい?

▼ヨシタツ「全部だいたい一緒ぐらい。とにかく俺が三冠を巻くのが一番全日本プロレスのビジネスを上げられる。ビジネス的観点からみて、俺が巻くのが一番。どうみたってそうだろう。それとヨシタツ村制作が実現したら諏訪魔は死体役で使ってやるよ」

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