3/14【NOAH】初V戦で吉岡陥落 小峠“意地"の4年ぶりGHCジュニア戴冠
『GREAT VOYAGE 2021 in FUKUOKA』福岡国際センター(2021年3月14日)
GHCジュニアヘビー級選手権試合 ○小峠篤司vs吉岡世起×
吉岡が初防衛戦で陥落――。小峠が意地の逆転VでGHCジュニア王座4年ぶり3度目の戴冠を果たした。
2・12日本武道館大会で吉岡が原田大輔を破って初戴冠。“相棒"原田の敗北を目の当たりにした小峠が即座に挑戦を表明し、この日の博多決戦へと至った。
前哨戦では小峠が2度に渡ってピンフォール勝ち。一旦は小峠がリーダーに就任したユニット『FULL THROTTLE』をめぐる遺恨も抱えるだけに、雪辱と遺恨清算に燃える吉岡が序盤から攻めに攻めた。
小峠の得意な動きをことごとく先読みし、飛びつき式の場外フランケンシュタイナーも発射。得意の蹴りとキレのある動きで試合を優位に進め続け、中盤過ぎの激しい先の読み合いも得意のclock strikeをぶち込んで好機に変えてみせる。必殺のクラッシュドライバーこそ決まらなかったものの、踏みつけ式のフェイスクラッシャー“FUMIE"もエグく決めた吉岡は、猛烈なミドルキックを連発していった。
だが、屈さぬ小峠はリバースフランケンシュタイナーで反攻。なおもバズソーキックや顔面トラースキックで止まらない吉岡を、先の読み合いにコウモリ吊り落としで粘り勝ち。ムーンサルトプレス投下に成功した小峠は、キルスイッチを逆さ押さえ込みで切り返されても、さらに回転足折固めの要領で切り返し、流れるようにキルスイッチへとつなげて逆転3カウントを奪ってみせた。
吉岡を“防衛ゼロ"で陥落させて、自身約4年ぶり
3度目となるGHCジュニア王座戴冠に成功。疲労困ぱいながら、ノアジュニア正規軍を名乗る原田、宮脇と喜びを分かち合った小峠は、「最後のほうは多分、(意識が)飛んじゃってるから。でも、こうやってチームメイトがゲキ飛ばしてくれて、何とか戻ってこられたってカンジですね。チームで獲らせてもらったってカンジですね」と仲間に感謝した。
一度はジュニア二冠を成し遂げ、ヘビー級に転向したこともあった小峠だが、ジュニア回帰後は方向性が定まりきらない日々が続いた。回り道の末の返り咲きとなったが「今ノアジュニアに参戦してる選手、ホントに全員実力者なんで。チャレンジャー選べる立場じゃないかもしれないんで、来るモン拒まずに、お客さんに対して熱いモンみせていきたいと思います」と愚直な防衛ロードを見据えた。
続く3・21後楽園大会では仲間の原田&宮脇組が、小川良成&HAYATA組の持つGHCジュニアタッグ王座に挑戦する。「良い意味でパス出せた。この二人が小川&HAYATAからベルト獲って、俺たちがノアジュニア創り出していくから。引っ張っていくから。期待してください」。ユニットひしめく現ノアジュニアで、“正規軍"の存在感が博多で一気に増した。
【試合後の小峠、原田&宮脇】
――率直な気持ちは?
▼小峠「いやぁ耐えたね、耐えたっす。攻撃力は圧倒的に向こう。スピードもキレも違うし。蹴りもそう。最後のほうは多分、(意識が)飛んじゃってるから。でも、こうやってチームメイトがゲキ飛ばしてくれて、何とか戻ってこられたってカンジですね。チームで獲らせてもらったってカンジですね」
――何が自分を支えた?
▼小峠「会見から言ってますけど、意地とガッツ。我慢のプロレス。それしか俺にはできないんで。その意地とガッツに、こうやってゲキが混ざったんで、力が倍の倍…8倍くらい出たっす」
――原田の仇討ちに成功した形になった
▼小峠「仇討ち…あんまそんなことは考えてない。意地っすよ、個人的な。あとはFULL THROTTLEに負けたくないっていう。そこの意地はありますね」
――チームとしてはジュニアタッグ挑戦も控えている
▼小峠「そうですね。良い意味でパス出せた。この二人が小川&HAYATAからベルト獲って、俺たちがノアジュニア創り出していくから。引っ張っていくから。期待してください」
――シングル戦線としてはどんなノアジュニアに?
▼小峠「今ノアジュニアに参戦してる選手、ホントに全員実力者なんで。チャレンジャー選べる立場じゃないかもしれないんで、来るモン拒まずに、お客さんに対して熱いモンみせていきたいと思います」
――原田選手も刺激になった?
▼原田「刺激になりましたね! これで来週、より一層気合が入ります。俺と宮脇でジュニアタッグ獲って続きます」
――宮脇選手は?
▼宮脇「小峠さんが耐えて耐えてつないでくれたバトンを絶対落とさないように、絶対にベルトを獲ります!」