プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/16【DDT】KO-D戦へ 「気に入らない」発言の樋口に秋山通告「時間かけて締め上げて教えてあげる」

 3・28後楽園大会でKO-D無差別級選手権試合を争う王者・秋山準、挑戦者・樋口和貞が16日、東京・渋谷区のAbemaTowersで会見。「今秋山準が持っている状況は気に入らないので、必ずそのベルトを引っぺがしたい」と宣言した樋口に対し、秋山は「じっくり時間をかけて締め上げてやろうかな」と長期戦を見据え、「DDTの中だけでしかやってないからこういう風になっちゃう。いろいろ俺が外でやってきたから、そういうのをちゃんと選手権で教えてあげる」と教育する構えをみせた。

 2・14川崎大会でKO-D王座初戴冠を果たした秋山が昨年12・6成増大会での「D王 GRAND PRIX 2021」公式戦で敗れている樋口を次期挑戦者に指名して実現する3・28後楽園大会での初防衛戦。12日後に迫ったタイトルマッチへ向け、この日、両者が調印書にサインした。

 樋口はこれまでKO-D王座に4度挑戦しているが未戴冠。「デビューから半年でKO-Dに挑戦してから今回で5回目。HARASHIMAさんに2回挑戦して、石川(修司)さん、入江(茂弘)さん、そして今回の秋山準。自分の歴史はKO-D無差別級とともにあります。その重みを知っております」と頂点ベルト獲りへの思いを口にし、「いろいろなところで発言した通り、今秋山準が持っている状況は気に入らないので、必ずそのベルトを引っぺがしたいと思います」と力を込めた。

 迎え撃つ秋山は初防衛戦が雪辱戦となる。「彼とはSNS上、紙(誌)面上、いろいろやってきましたけど。この前(3・14)後楽園で試合をして、勢いだけかなと思ったら、勢いだけじゃなく、しっかりチャンピオンシップのことも考えて攻めてきてるのはわかるし。勢いだけじゃない、樋口というのを感じてます」と樋口を評価し、「チャンピオンシップではちゃんと対処して勝ちたいと思ってます」と警戒心をのぞかせつつ宣言した。

 3・14後楽園での前哨戦で樋口は素足で戦ったが、「自分の原点である相撲。自分としても思うところがありまして、原点回帰しただけです。あのときの気持ちを思い出して、ベルトに向かっていこうという意思の表れです」との思いからだった。これに元力士との対戦経験が豊富な秋山は「全日本系は力士の人が多いんで。どっちかに分かれるんですよ。のらりくらりやってくるか、勢いよく来るか。彼は勢いよくくる方だと思います」と分析。「チャンピオンシップでは彼が今まで知らない俺でいくと思うんで。今までは彼の土俵で戦ってきたので、今度は俺の土俵で。とっておきのときしか俺の土俵には上げないんで。それで勝ったら彼はたいしたもんですよ」と多くの引き出しからくる懐の広さで勝負する構えをみせた。

 これまで秋山に反発する発言をしてきた樋口だが、「そもそも(2月14日の)カルッツかわさきで秋山準がベルトを獲った。あのとき、最後にリングに立っていたのがベルトを渡した小橋建太。そして勝った秋山準。そのベルトを持ってDDTのリングに立っている。その時点で自分のなかではDDTではない」と感じているからこそ。「秋山準が入団してヘッドコーチどうのこうのという話ですけど、外様にベルトを獲られたようなもの」と吐き捨てて不快感を隠そうともしない。

 すると秋山はすかさず「これがダメなところ、DDTの。小橋建太が来てどうのこうのとか、ちっちゃいとこでずっとやってるとこうなるんですよ。いろいろ外を見てないから。外見ていろいろやっていれば、いろんな考えが出てくると思うんだけど、DDTの中だけでしかやってないからこういう風になっちゃう」とバッサリ。「いろいろ俺が外でやってきたから、そういうのをちゃんと選手権で教えてあげるから。今度お前、俺が勝ってリング上で『はい』と言わすから。ちゃんと俺の言うことには『はい』と言えよ、負けたら。お前が勝ったら俺は何も言わないよ」と樋口を軍門に下らせたうえで教育するつもりだ。

 昨年のD王GP公式戦公式戦では、樋口がわずか4分3秒で勝っているが、秋山は「勝ちにはこだわりますけど、時間がどうのこうのはそんなないですかね。選手権には選手権の重みもあると思うし。そんなに短時間でどうのこうのとかよしとはしない」と同じ短時間決着は考えていない。むしろ「4分でやられたことを、じっくり時間をかけて締め上げてやろうかなと思ってます」と長期戦で苦しめての樋口料理を見据えた。

 会見後のフォトセッションでも、両者は終始ピリピリとした雰囲気。このままの緊迫感をもってタイトル戦に突入しそうな気配だ。

プロ格 情報局