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3/21【全日本】“GLEAT”CIMAがイザナギ返り討ちで世界ジュニアV1、光留が奪還名乗り

『2021 DREAM POWER SERIES〜京藤梱包運輸presents〜』京都・KBSホール(2021年3月21日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 〇CIMAvsイザナギ×

 “GLEAT"所属となったCIMAがイザナギを返り討ちにし、世界ジュニア王座初防衛。光留が全日ジュニアの至宝奪還の名乗りを上げた。

 2・20名古屋大会で岩本を破って世界ジュニア初挑戦・初戴冠を果たしたCIMAがこの日、初防衛戦を迎えた。3月にGLEAT所属となったばかりの王者に挑むのはイザナギ。両者はイザナギがタイガースマスク時代の2010年7月、大阪プロレス王座をめぐって対決し、CIMAが敗れている。

 当時と同じ至宝奪還を再現したいイザナギは早い仕掛けに出た。じっくりとした主導権争いから一転、串刺しハイキック、トラースキック連打、垂直落下式ブレーンバスターの猛攻を浴びせたが、コーナーに上がったところをCIMAのヴィーナスで撃墜されて攻勢を止められた。場外に転落してダメージを負ったイザナギにCIMAはフィニッシュへの布石となる首へのピンポイント攻撃に出た。

 それでもイザナギは急所蹴りからのジャーマンで逆襲。バズソーキック、タイガーススープレックスホールドで一気に逆転を狙ったが、余力十分のCIMAは3カウントを許さない。仙人の首固めもクリアすると、後頭部へのメテオラをさく裂。すかさず後頭部にエルボースタンプを連打すると、戴冠時の決め手となったスパルタンカットを叩き込んでイザナギの粘りを断ち切った。

 CIMAが世界ジュニア初防衛に成功し、防衛ロードの第一歩を踏み出した。さっそく試合後、次なる挑戦者が現れた。元王者でもある光留だ。「僕、CIMAさんの知らない修羅場、山ほどくぐってきました。今まで感じたことのない痛み、あなたに教えて、そのベルトを必ず獲ります。僕の挑戦受けてください」と迫ってきた。

 これにCIMAは「我々#STRONG HEARTSは新しい活動としてGLEATという団体に入りました。お前の超得意分野、GLEATにもUWFがあるんや。その人たちに習って、1ヵ月かそこらでお前にかなうとは思わんけど、俺は俺なりにこの全日本プロレスのリングでジュニアのベルトをもって、佐藤光留としっかりGLEATさせてもらうからな」と受諾。両者による世界ジュニア戦が決定的となった。

 確かに総合格闘技でも豊富な経験を持つ光留との対決は、CIMAにとって新たな領域となるかもしれない。それでも「佐藤光留、柔術の道着か何か知らんけど、青かったら、いいよ、俺は赤でいこう。赤でいくってことはイコールGLEATはリデットUWFもあるからな。この赤い人もそうやし、我々の仲間には田中稔さんもいるんや」と言い切ったように、所属間もないGLEATには心強い存在ががたくさんいる。田村潔司、稔らから光留対策を授かる構えをみせたCIMAは「お前は今まで培ってきた技術で俺と勝負してくれるんかもわからんけど、俺は人生かけてるんや。人生背負って佐藤光留と世界ジュニアやろうやないか。お前にやったら獲られても文句なしや」と光留の名乗りを歓迎。もちろん返り討ちあるのみで、「でもな、最後にGLEATするのは、このCIMAやぞ。世の中にはGLEATするか、GLEATしないか、これしかないんや」と言い切ってみせた。

 そこには「俺はまだまだ進化してるぞ。ヒザがぶっ壊れようがまだまだ進化してるぞ。そのためのスパルタンカットや。首攻めのレパートリー、もっともっと増やしていくからな」との確かな自信もある。CIMAは己の全てをかけて光留とのV2戦に臨むつもりだ。

【CIMAの話】「まず、2回目やけど、世界ジュニア獲って初めてか。2回目は初防衛戦。イザナギ、前回ここにあいつが座ってたんや。決まり方はさておき、俺やで、俺やで、お前、俺やでって言うてたけど、その通りや。イザナギ、お前は俺の知ってるイザナギやったわ。正確にいえばイザナギは知らんけど、イザナギの前とその前か。俺は知ってるから。確かにお前はお前やったわ。まぁでも最後勝ち抜けたのは俺やから。俺はまだまだ進化してるぞ。ヒザがぶっ壊れようがまだまだ進化してるぞ。そのためのスパルタンカットや。首攻めのレパートリー、もっともっと増やしていくからな。それから次の挑戦者、佐藤光留きたな。俺が今日このGLEAT背負って、もちろん#STRONG HEARTSも背負ったけど、GLEAT背負って赤できたんや。赤のCIMAできたんや。コスチュームも赤や。佐藤光留、柔術の道着か何か知らんけど、青かったら、いいよ、俺は赤でいこう。赤でいくってことはイコールGLEATはリデットUWFもあるからな。この赤い人もそうやし、我々の仲間には田中稔さんもいるんや。稔さんもこれ巻いたことあるんじゃないですか。カズさんもいてる。カズさんも巻いたでしょ。GLEAT年長3人衆が巻いてるんや。佐藤光留、青できても俺は赤でいくぞ。田中稔、その向こうにもお前には赤やねんから見えてるものがわかるよな? 佐藤光留、お前は今まで培ってきた技術で俺と勝負してくれるんかもわからんけど、俺は人生かけてるんや。人生背負って佐藤光留と世界ジュニアやろうやないか。お前にやったら獲られても文句なしや。でもな、最後にGLEATするのは、このCIMAやぞ。世の中にはGLEATするか、GLEATしないか、これしかないんや」

【試合後の光留】
――挑戦表明したが、何が突き動かした?

▼光留「全日本プロレスが今、形を変えようとしてるじゃないですか。その中で変化がないと生きていけない。でも変化させないってことも一つの進化だと思うんで、そのタイミングかなと思いましたね。今、僕、全日本プロレスじゃない、所属じゃないって延々言われ続けるんですけど、でも関係ない気がしてきたんですよ。プロレス界の中の全日本プロレスっていうんだったら、全日本ジュニアのチャンピオンがCIMAだったら、それは佐藤光留が獲りにいかないとね、全日本ジュニアが終わっちゃうでしょ。悔しかったですね、いろいろとね」

――ここ数年、外敵を止められず流出する状況が続いてきたが?

▼光留「止められなかったの僕、何回もありますからね。僕が原因で、去年の正月も僕が止めれなかったから外に出てしまった。未だに何とかってユニットに入ったのに所属面してる若いのもいますしね。ただ、何ていうかな。行動しないとすべてが終わってしまいますからね。口で言うだけだったらできるんです。今まで言ってきたこと、今までやってきたこと、俺は昔こうだったっていうのは誰だってできるんですよ。でもCIMAさんは今を生きてるじゃないですか。それを見て悔しくないのかな他の人はって思いますね。僕は悔しかったですよ。だからいきました。ただ、それとこれからCIMAさんが感じる痛みは別のもんですよ。マジで感じたことないと思いますよ。何かケガした自慢じゃないけど、ヘルニアで10ヵ月ってリング上で言ってましたけど、CIMAさんでそれぐらいなんだって思いました。全然もっとやばいのありますよ僕。マジで感じたことない痛み感じさせますよ」

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