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3/30【新日本】「ノー!!」棚橋がジェイのNEVER挑戦を拒否「理由がほしい」

『Road to SAKURA GENESIS 2021』東京・後楽園ホール(2021年3月30日)
○ジェイ・ホワイト&邪道&外道vs棚橋弘至&永田裕志&本間朋晃×

 NEVER王者・棚橋が挑戦が迫るジェイに対し「ノー!!」と明確に返答。簡単にタイトル戦が決まる状況に苦言を呈し、「理由が欲しいのよ、戦う理由が」とアピールした。

 ジェイはNEW JAPAN CUP2回戦での勝利を盾に、NEVER王者・棚橋への挑戦を要求。棚橋は対戦に積極姿勢は示しつつも、明言はせず、いまだ正式な決定には至っていなかった。前日の後楽園大会でも両者は6人タッグマッチで激突。勝利したジェイは改めて挑戦を求めると、TTO(タナハシ・タップ・アウト、変型裏足4の字固め)での勝利まで予告していた。

 今宵も6人タッグマッチで両者は対戦。試合前からジェイは棚橋をしつこく挑発する。コーナーに上がるよう促して拍手を送ると、腕立て伏せを披露し、ガウンを脱いだ逸材の横に立って肉体美を見せつける。互いに先発を買って出ても、ジェイはいつものようにスカさず、のっけから攻勢に。しかし、棚橋は反転式ダイビングボディアタックで足止めすると、永田や本間も追撃に出て、棚橋組が序盤戦をリードした。

 邪道が竹刀攻撃で介入すると、息を吹き返したジェイは場外で棚橋を痛めつけて憂さ晴らし。永田をナガタロックIIで捕らえると、敬礼まで決めてこき下ろす。再び棚橋と対峙すると、フライングフォアアームや低空ドロップキックで攻め込まれてしまうが、DDTで鎮圧。捻りを加えたブレーンバスターから古傷の左ヒザに集中攻撃を浴びせたものの、棚橋もドラゴンスクリューで譲らず、両者の戦いは痛み分けに終わった。

 その後、本間の猛攻を受けたジェイは、ブレードランナーも棚橋のスリングブレイドで防がれてしまう。だが、コーナー2段目からのこけしを自爆させると、グラウンド式ドラゴンスクリューからHTO(ホンマ・タップ・アウト)に捕らえてギブアップを奪取した。

 棚橋の代わりに本間からタップアウトをもぎ取ったジェイは「俺の挑戦を受けるのか? イエス・オア・ノー」とリング上で逸材に迫る。しかし、棚橋は「ノー!!」と明確に拒否。まさかの返答に荒れ狂ったジェイは、本間を邪道の竹刀で暴行すると、「イエスと言ったら俺は殴らなかった。お前のせいだ」と棚橋を酷評した。

 バックステージで棚橋は挑戦拒否した真意を明かした。「そんな簡単にさ、タイトルマッチ決まったら気持ち悪くない? “次はお前だ!"、“よし、挑戦してこい!"、理由が欲しいのよ、戦う理由が」と簡単に挑戦が決まる現在の状況に疑問符をつけたのだ。

 「今、ベルトっていうものに注目が集まって、もう1度ベルトとはなんかいい時期に来てると思う。奇しくも、“THE IWGP"よりも歴史が長いベルトになってしまった“NEVER"。1つ1つ、意味を持って、意味ある戦いをしたい」と棚橋。今大会でIWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座が返還され、NEVER王座が持つ歴史に重みが生まれただけに、あえてジェイにさらなる「理由つけ」を求めた。

 一方、ジェイは「タナハシが挑戦を受けないのはNEVER王座そのものに価値が見えないからか? でも一度俺に巻かれれば一気にベルトの価値は上がる! タナ、このチャンスを無駄にするな。挑戦を受けろ! みんなの前で“イエス"と言え!」と激怒。4・4両国大会でもタッグ対決が控えているだけに、さらなる実力行使を予告した。

【試合後のジェイ&外道】
▼ジェイ「(上村に対し)昨日はバックステージにいなかったからモデルをさせられなかった。そこに立て。(※Tシャツを上村の顔にかけ)“TTO"……でも今日は“HTO"=“ホンマ・タップド・アウト"だな。次、タナと向かい合った際には前と同じようにタップアウトさせてやるぞ。今日はよくもみんなが見てる前で偉そうに俺の挑戦を断ってくれたものだ。お前の大事な仲間であるホンマをタップアウトさせリングで大の字にしてやったら、ホンマは俺に向かって(※本間の声真似をしながら)“ジェイ、お前は俺より強い!"と言ってきた。だがホンマ、そう気を落とすな。俺はここにいる誰よりも強い。もちろんタナハシよりも、モデルらしくカッコよく立つことさえできないこのバカ(上村)よりも強いんだ。タナ、俺がもう一度お前にチャンスをやっているのが分からないのか? こう言えばお前も分かるか? もしこれがお前にとって俺とシングルで戦える最後の機会だったら、流石のお前もこのチャンスを逃すわけにはいかないだろ? (※上村のTシャツがズレると)クソ、ユーヤ、お前のせいで台無しだ! とにかくだな、俺が言いたいのは、もしこれがタナハシが俺とシングルで戦える最後のチャンスだとすれば、話は違うだろう? タナハシが挑戦を受けないのはNEVER王座そのものに価値が見えないからか? でも一度俺に巻かれれば一気にベルトの価値は上がる! タナ、このチャンスを無駄にするな。挑戦を受けろ! みんなの前で"イエス"と言え! あそこでお前がイエスと言ってれば、ホンマに攻撃だって仕掛けなかったのに、お前ときたら今度は“俺のせいじゃない!"なんて言いやがって。お前のせいに決まってるだろ! お前がノーと言ったからああなったんだ。次はいよいよリョーゴク(SAKURA GENESIS)だ。俺とバッドラック・ファレ対(※皮肉を込めた言い方で)“最高"のタナハシと“レジェンド"コジマだ。果たして本気であいつらをそんな風に呼んでるヤツがいるのかは知らないが」

▼外道「次は“KTO"ってとこか?」

▼ジェイ「あぁ次はコジマをタップアウトさせてやる。タナ、そうなったらお前はどうするつもりだ? あぁ待てよ、コジマは昨日もう倒してるな。それでも今日タナは"ノー"ときた。仕方ない、別の方法に移るしかないか。それともこのままタナハシの仲間を片っぱしから潰していくか? タナハシはもう“最高"でないし、コジマも“レジェンド"なんかじゃない。その上こいつ(上村)はかなりのバカだ! タナ、どうにかして俺の挑戦を受けさせるぞ。さてどうしてやろうかな」

※邪道はノーコメント

【棚橋の話】「(※バックステージに来るなり座り込み、NEVERのベルトを腰に当てて)そんな簡単にさ、タイトルマッチ決まったら気持ち悪くない? “次はお前だ!"、“よし、挑戦してこい!"、理由が欲しいのよ、戦う理由が。まあ、『G1』で負けてるっていうのもあるけど。今、ベルトっていうものに注目が集まって、もう1度ベルトとはなんかいい時期に来てると思う。奇しくも、“THE IWGP"よりも歴史が長いベルトになってしまった“NEVER"。1つ1つ、意味を持って、意味ある戦いをしたい。まあちょっとね、ジェイがやる気になってたりするから、“おっ!"とは思うけどね。まあビートルズの歌にすると、You say yes〜,I say no,You say yes.I say no,no,no〜.You say Goodbye.I say hello〜,hello, hello〜(※と、『Hello, Goodbye』を口ずさみながら控室へ)」

【永田の話】「スッキリしねえ試合だな!」

【本間の話】「棚橋がチャンピオンで、ジェイが挑戦するとか、しないとか。NEVERも変わったな。何回も何回も挑戦して、1回も獲ったことないけど、俺には誰にも負けないNEVERの心があんだよ! 絶対、いってやるからな、クソッ!」

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