3/30【DDT】ディーノが中指挑発 秋山予告「中指立てられないようにポキッとしないと」 KO-D戦調印式
4・11後楽園大会でKO-D無差別級選手権試合を争う王者・秋山準、挑戦者・男色ディーノが30日、東京・千代田区の神田明神内で行われた調印式に出席。中指を突き立てて徹底挑発するディーノに対し、V2戦となる秋山は「中指立てられないようにポキッとしちゃわないといけない。それが俺の4月11日での役目」と制裁を予告した。
3・28後楽園大会で秋山が樋口和貞を下し、KO-D王座初防衛を果たした秋山は試合後、次期挑戦者にディーノを指名。4・11後楽園大会でのV2戦が決まった。「DDTにプロレスの“本道"をぶち込む」と所信表明した秋山に誰よりも反発したのがディーノ。「私がDDTにいたのは20年弱、DDTのすべてを知ってるワケではない。でも私はそのベルトに思い入れがありすぎるわ」とKO-D王座への強い思いを口にし、この日も覚悟を示すように、コスチューム姿で調印式に臨んだ。
「先日(3月28日)の後楽園大会のメインの後、準ちゃんから呼び出され、決定となったんですけど、2日間すごく考えて。私は本当の意味で挑戦者の気持ちでぶつかるKO-D無差別級のタイトルは初めてです。6月6日のビッグマッチ(CyberFight Festival)に私のことをなぜ上げないんだと思ったけど。よくよく考えたら、私ビッグマッチのタイトルマッチ(2018年10月21日、東京・両国国技館での佐々木大輔とのKO-D無差別級王座戦)でやらかしたんですよ。そういうこともあるのかな? 私がアルティメット男色殺法で、生まれたままの姿で闘った」。そう2年5ヵ月前を回想したディーノはこの時、第67代王者として佐々木を迎え撃ち、試合中、全裸になって戦ったものの敗れ去った。
「思い起こせば、あのとき怒ってくれた数少ない大人の一人が準ちゃんだったというのは思い出しました」との逸話を明かしたディーノは「誰かに怒られたときに、私は思わず出てしまう。この中指が! あのとき怒ってくれた準ちゃんがいたおかげで私はやってこれてるの。だから、ちゃんと正面から挑戦しようかななんて、今は思っております」と決意表明。3・28後楽園大会のリング上と同じく秋山に向かって中指を突き立てた。
2度目の防衛戦となる秋山は「樋口(和貞)選手を下し、ディーノ選手を呼び込んだんですけど。DDTをここまで支えてきた一人であることは間違いない。リング上で彼をリスペクトしていると言いました」と言うように指名した際、ディーノに一目を置いた。が、「言った後に、中指を2本立てたよな? あれは許さないから。あそこはリアルとして受け取って」と険しい表情で通告。「SNS見ても、『ディーノ、ベルトを獲ってくれ』。そういう幻想を抱いているDDTファンの方もたくさんいると思うけど、あの中指を立てられた俺としてはリアルでいくしかないんだよ。だから4月11日はしっかりリアルでいきたいと思います」と現実を明確に見せつける構えをみせた。
2年5ヵ月前にディーノが全裸ファイトを展開したことについても秋山は「怒るだろ、普通は!」と怒声を上げた。「俺だけじゃない。みんな怒るんじゃない? これからDDTも若い選手がたくさん育って、子どもたちも来るような団体だと思うんだよ。このピンクのTシャツを着たいい大人が中指立てちゃいけない」と苦言を呈しつつ、「中指立てられないようにポキッとしちゃわないといけない。それが俺の4月11日での役目」とディーノ制裁を予告した。
3・28後楽園大会での初防衛戦から中2週間でのV2戦はハードスケジュールとなる。秋山が「彼との試合は違う意味でハードだと思うんで。彼とは体力より、脳を使うことが多い」と想定したように、秋山がディーノの世界観に踏み込むか、もしくはディーノが引き込むかが焦点となる。秋山は「ただ、皆さんが思っているように、ディーノに付き合うかどうかは当日にならないとわからない」としたものの、「俺は別に自分のスタイルをどう変えるとかはなく、今までやってきたもの、ずっと積み上げてきたものを守るだけ」と29年間のキャリアで築いたスタイルを貫くつもりだ。
対するディーノは「世界観に引き込むなんて考え方はしてなくて。どの闘い方が一番勝ちにつながるかなって考えてます」と勝負に徹する構え。「世界観に関しては結果になるんじゃないですか。私は挑戦者の気持ちで今回は勝つことに一番意味があると思っていて。負けたけど何かを残そうというより勝ちたいんです。秋山準って、準ちゃんの言葉を借りると、本道というものを積み上げてきた。私は本来積み上げるべきでないものを積み上げてきた。そのぶつかり合いだから。だから勝つことに意義がある。どの闘いが一番いいのか、勝つために何が必要なのか。私が積み上げてきたなかで、一番必要なものを探してる最中。だから世界観に関してはごめん。ただ私は勝つ!」と勝利の2文字にこだわる姿勢を強調した。
ただ、秋山に対して中指を立てたことについては「私は誰かに怒られる、誰かに拒絶反応を示されるときに出てくるんですよ。これが私のやり方。DDTでやってきたことなんで、引っ込めることはできないですね」とキッパリ。会見後のフォトセッションでも執ように中指を立てて挑発し、秋山の表情をさらに険しくさせていた。
また、DDTの最強を決めるトーナメント『KING OF DDT 2021』の開催が決定。6・10新宿FACE大会で1回戦、6・20後楽園大会で2回戦がそれぞれ行われ、7・4後楽園大会が準決勝、決勝戦の舞台となる。
☆4/11(日)東京・後楽園ホール『April Fool 2021』10:30開場、11:30開始
▼KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者]
男色ディーノ
vs
秋山準
[第76代王者]
※秋山2度目の防衛戦
