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4/4【新日本】YOHが10ヵ月ぶり復帰戦でジュニアタッグ奪回 シングル王者・デスペに挑戦表明

『SAKURA GENESIS 2021』東京・両国国技館(2021年4月4日)
IWGPジュニアタッグ選手権試合 〇YOH&SHOvsエル・デスペラード&金丸義信×

 YOHが10ヵ月ぶり復帰戦で、SHOとともにいきなりIWGPジュニアタッグ王座を奪回。試合後、IWGPジュニア王者のデスペラードに挑戦表明した。

 昨年6月に左ヒザ前十字靱帯断裂の大怪我を負い、その後の大会を欠場してきたYOHは、復帰の舞台にビッグマッチの両国大会を指定。しかもいきなりSHOとの“RPG 3K"でジュニアタッグ王者のデスペラード&金丸に挑戦した。負傷時にジュニアタッグ王座を返上しており、RPG 3Kとしてはいきなり奪回のチャンスを迎えた。

 2人は新入場テーマ曲で登場。YOHは真新しい黒いハーフパンツ&レガースで試合に臨んだ。先発したYOHはリングの感触を確かめるようにデスペラードとグラウンド戦を展開。欠場前と変わらぬスピードでジャンピングエルボーを放つと、SHOとの連係もスムーズでダブルドロップキックも完璧なタイミングでさく裂した。

 しかし、王者組に欠場明けの左足を攻められると急ブレーキ。デスペラードの逆回転式ドラゴンスクリューからヌメロ・ドスに捕まると、動きがガクンと鈍る。なんとかSHOにタッチを渡して控えに回っても、王者組に何度も襲撃を受けて苦もん。再びリングに入っても、金丸の低空ドロップキックに連続して被弾し、足4の字固めに捕獲されて大ピンチに。

 さらに、ムーンサルトプレス、ディープインパクトを食らって追い込まれたが、オーバーヘッドキックでなんとか反撃。パートナーのピンチを前に、あうんの呼吸でSHOが飛び込み、ダブルジャンピングニーを決めて逆襲に転じた。SHOのバッククラッカー、YOHのジャンピングフロントハイキックが連続して火を吹くと、救出に切り込んできたデスペラードを合体技・3Kで返り討ちにして決定機を掴む。

 残る金丸も雪崩式ブレーンバスターで粘りを見せるが、続くディープインパクト狙いはYOHがトラースキックで撃墜する。SHOのラリアット、RPG 3Kの合体技・ストロングXが立て続けにさく裂すると、SHOがデスペラードを場外に分断してお膳立て。盟友の動きに応えたYOHが復帰戦に合わせて開発した新必殺技・DIRECT DRIVE(捻りを加えた変型ダブルアームスープレックス)で金丸を沈めた。

 前哨戦が一切ないタイトル戦、しかもぶっつけ本番の復帰戦で結果を出したYOHがSHOとともにIWGPジュニアタッグ王座を奪還。返上で止まっていた時計の針を自らの勝利で動かしたYOHは、マイクを持つと「たくさんの応援してくれるファンの皆様がいてくれたから、俺は今日このリングに帰ってこれました。新生ROPPONGI 3Kとして、そして自分自身…今日、タッグベルトはここにあります。次はデスペラードの持つIWGPシングルに挑戦します!」と表明。復帰の喜びに浸ることなく、二冠獲りに向けて早くも動き出した。

 「たくさん不安だったけど、リングに上がったらそんなの関係なくて、楽しくて、そして心の底から思ったことがあります。パートナーがSHO君でよかったです。ロッキーさんがいてよかったです。ROPPONGI 3Kで、CHAOSでよかったです。プロレスやっててよかったです。感謝の気持ちを忘れずに、これからもプロレス頑張っていきます」と笑顔を覗かせたYOH。「そして、今日がゴールじゃなくて、今日が再スタートだから。さっきも言った通り、次、狙うのはIWGPシングルのベルトです」と改めてシングル王座獲りに狙いを定めた。

 パートナーのSHOも「何にも決まっちゃいねぇけど、もしYOHさんがシングルのチャンピオンになってくれたなら…これはただ、俺個人の思いだ。俺だけの思いだけど、このタッグチャンピオンベルト、巻いた同士でシングルのベルト懸けて戦うってのもいいんじゃないか。YOHさん、何が何でもシングルのベルト、取ってくれよ」と盟友対決を視野に入れつつ、YOHの挑戦を後押し。王者・デスペラードは「ど〜せ、復帰戦でタイトルマッチでそのまま要望が通っちゃうようなあいつらが言ったことだから、シングルも通るんだろ? いいよ。やってやるよ。条件だよ。もっぺん俺とノブさんでタイトルマッチを。3Kと俺たちで。それが条件だ」と条件付きで受諾する意向を示した。

【試合後のYOH&SHO】
※SHO、YOHを祝福するため、オカダ、石井、YOSHI-HASHIがZIMAを手に待ち構える。YOHが足を引きずりながらSHOとともにやってくると、CHAOSメンバーがいることに驚く。メンバーは口々に「おめでとう!」と言いながら2人と乾杯。2人は恐縮しながら乾杯を受ける。

▼YOH「ケガしてから今日までたくさん悩んだし、たくさん悔しかったし、たくさん迷ったけど、でもその分、たくさん練習したし、たくさん考えたし、たくさん支えてくれる人たちがいたから、ここまで来れました。たくさん不安だったけど、リングに上がったらそんなの関係なくて、楽しくて、そして心の底から思ったことがあります。パートナーがSHO君でよかったです。ロッキーさんがいてよかったです。ROPPONGI 3Kで、CHAOSでよかったです。プロレスやっててよかったです。感謝の気持ちを忘れずに、これからもプロレス頑張っていきます。そして、今日がゴールじゃなくて、今日が再スタートだから。さっきも言った通り次、狙うのはIWGPシングルのベルトです」

▼SHO「まず、一つ最初に。YOHさん、戻ってきてくれて本当にありがとう。復帰、本当におめでとうございます。そして(※肩にかけていたIWGPジュニアタッグのベルトを叩き)不本意ながらも手放したこのベルト、戻ってきたこと、それがメチャクチャうれしいよ。本当にね、この世の中、何が起こるか分かんねぇ。今日、YOHさんがリング上で言った、今ここでも言った、シングルのベルトを狙うって。あぁ、このタイミング? でっかい会場、控えてるだろ、新日本。そこで、まだ何にも決まっちゃいねぇけど、会社がどうするのか、チャンピオンがどうするのか、何にも決まっちゃいねぇけど、もしYOHさんがシングルのチャンピオンになってくれたなら、これはただ俺個人の思いだ。俺だけの思いだけど、このタッグチャンピオンベルト巻いた同士でシングルのベルト懸けて戦うってのもいいんじゃないか。YOHさん、何が何でもシングルのベルト、取ってくれよ」

【デスペラードの話】「(通路で一旦立ち止まり、会場のYOHのIWGPジュニア王座挑戦のマイクアピールを聞いてからコメントスペースに現れ)負けたことに言い訳なんかしないよ。恥ずかしいね、あんなのに負けてしまったっていうのがよ。クソが! どの面下げてシングルに挑戦とか…と言いてえところだが、暫定王者様だし、たった今負けたばっかりだしよ。だけどな、条件つけるぞ。言いたかねえが、もっぺんやらせろ。俺とノブさんだ。俺とノブさんのベルトなんだ、それは。ご祝儀と思ってくれ、今日はな。復帰なんだろ? 忘れてたけど。ああ、久々にこれ(3K)食らったら気持ち悪い。新日本、前チャンピオンとしてタイトルシップを…タイトルシップだって。なんだろう? 頭打ってんな。チャンピオンシップだ、失礼。タイトルマッチを要求します。タッグ。で、ど〜〜せ、復帰戦でタイトルマッチでそのまま要望が通っちゃうような、あいつらが言ったことだから、シングルも通るんだろ? いいよ。やってやるよ。条件だよ。もっぺん俺とノブさんでタイトルマッチを。3Kと俺たちで。それが条件だ」

※金丸はノーコメント

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