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4/10【新日本】鷹木がIWGP前哨戦で先制打 オスプレイに通告「お前は俺に叩き潰される」

『Road to レスリングどんたく2021』神奈川・横浜武道館(2021年4月10日)
イリミネーションマッチ ○鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&BUSHIvsグレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ&ジェフ・コブ&ウィル・オスプレイ×

 IWGP世界ヘビー級王座前哨戦第1ラウンドとなったイリミネーションマッチで、鷹木が王者・オスプレイをオーバー・ザ・トップロープに追い込み先制打。オスプレイに対し「次はオカダか? 心配するな。お前は福岡で俺に叩き潰されるんだ。次はねえよ」と通告した。

 4・4両国大会でIWGP世界ヘビー級王座を戴冠したオスプレイが次期挑戦者にオカダ・カズチカを指名した直後、そこに横やりを入れた鷹木。NEW JAPAN CUP1回戦でオカダに勝利している実績を盾に、オスプレイへの挑戦を表明。結果的に5・4福岡大会でオスプレイと鷹木が対戦し、その勝者が5・29東京ドーム大会でオカダを迎え撃つことになった。

 NEW JAPAN CUP決勝でオスプレイに敗れている鷹木にとっては、雪辱する絶好の舞台。燃えないはずがない。今宵は4・26広島大会の「内藤vsオーカーン」「SANADAvsヘナーレ」を含めたトリプル前哨戦として、ロス・インゴ軍とUNITED EMPIREがイリミネーションマッチで対戦。前哨戦第1ラウンドとなったが、鷹木は見事な先制打を決めた。

 序盤から鷹木は発奮し、オスプレイと激しい打撃戦を繰り広げる。2人に負けじと、強く意識し合ったのが内藤とオーカーンだ。エルボー合戦でせめぎ合うと、どちらも両手を後ろに回し、あえて正面から受け止める。内藤が弁髪を引っ張り回してペット扱いすれば、オーカーンはアイアンクローをしつこく仕掛け、自分の靴に制御不能男の顔面を押しつけると「ペロペロ舐めろ!」と命じてみせた。戦場がエプロンに移動しても、内藤がモンゴリアンチョップを放つなど互いに一歩も譲らず。しかし、オーカーンが断崖式エリミネーターを防がれながらもカウンターの二段蹴りで内藤を場外に蹴落とし、最初の脱落者に追い込んだ。

 SANADAはそんなオーカーンに背後からドロップキックを浴びせて敗退させると、ヘナーレとは激闘を展開。ロープ際でもつれて、同体で場外に転落すると、直後にコブがツアー・オブ・ジ・アイランドでBUSHIを葬り、鷹木は1対2の状況に追い詰められた。

 「やってやるよ」と吠えた鷹木はエルボーを振り回す。コブのアスレチックプレックスを食らってしまったものの、ツアー・オブ・ジ・アイランドはなんとか回避。オスプレイのオスカッターも切り抜け、両腕ラリアットでねじ伏せにかかる。そして、コブを上手くエプロンに移動させると、オスプレイとの誤爆を誘い、スキを突いてパンピングボンバーを一閃。場外に蹴散らして、オスプレイとの“一騎打ち"に持ち込んだ。

 両者はシングル戦さながらの先読み合戦を繰り広げる。オスプレイはその場飛びスパニッシュフライからトラースキックを乱れ打つが、鷹木もオスカッター狙いを突き飛ばして阻止し、戦場はエプロンへ。オスプレイがストームブレイカーを、鷹木がラスト・オブ・ザ・ドラゴンを仕掛けるスリリングな展開に。ヘッドバットから熨斗紙を狙った鷹木に対し、振り払ったオスプレイは後頭部へのエルボーやフックキックで猛抵抗。距離ができると、ヒドゥンブレイド(後頭部へのバックエルボー)を放つが、その瞬間、王者の体を担ぎ上げた鷹木が、場外めがけて投げ捨て式デスバレーボムを敢行し、オーバー・ザ・トップロープでイリミネーションマッチを制した。

 数的不利な状況を覆して、鷹木が会心の勝利。マイクを持って「来た来た来た来た!」と叫ぶと、「オスプレイ、最後の効いただろ? これで大事な大事な先手は俺がいただいた」と言い放った。舌鋒は鋭いままで、「オスプレイ、お前はこの前の両国で、試合後、ファースト・シンゴ、ネクスト・オカダ(と言った)。次はオカダか? 心配するな。お前は福岡で俺に叩き潰されるんだ。次はねえよ」と断言。さらに、「それから、最近お前、口癖のように、『レベルが違う、レベルが違う』って言ってるけど、いい機会だからはっきり言っといてやるよ。お前らUNITED EMPIREと、俺たちロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンははっきり言ってレベルが違うんだよ。そのレベルの違いを今シリーズとことん見せてやるからな」と決めセリフを拝借しつつ、観客の前でバッサリと斬り捨てた。

 バックステージでは「確かに俺は『NEW JAPAN CUP』決勝、仙台で負けた。だがな、あんな一方的にやられた試合で納得行くわけねえだろう。俺には、鷹木信悟には、燃え尽き症候群って言葉はねえからよ。福岡まで常に燃え狂ってやるからな」と熱い思いを吐露した鷹木は、「逆にオスプレイ、大丈夫か? 肩も痛い、今日のでもしかしたら腰も怪我したんじゃねえか? そんなこと知らねえよ。所詮、リングは弱肉強食だ」とオスプレイに通告。返す刀で、「それともう1つ気に食わねえのはオカダだ、オカダ! あの野郎、この前の両国、一言もしゃべってねえのに、ドームのメインが決まってんのか? さすがだな、オイ! さすが、オカダ・カズチカだ。あの野郎も気に食わねえから、何がなんでもオスプレイを避けて、東京ドーム、オカダの前に立ってやるからな」とオカダも挑発した。

 これからもしばらくオスプレイとの前哨戦が続くが、初戦を制した鷹木の視界は良好。熱い気持ちのまま、4月、5月と続くビッグマッチを駆け抜けるのみだ。


【鷹木の話】「最後の一撃、強烈だったな。俺も仙台であいつによ、鉄柵にバックドロップされてな、未だに痛えんだよ。目には目をッ! 歯には歯をって言うだろ? あんなの当たり前だよ。日常茶飯事だよ、俺たちレスラーは。あの野郎、気に食わねえんだよ、オカダのことばっか見やがって。確かに俺は『NEW JAPAN CUP』決勝、仙台で負けた。だがな、あんな一方的にやられた試合で納得行くわけねえだろう。俺には、鷹木信悟には、燃え尽き症候群って言葉はねえからよ。福岡まで常に燃え狂ってやるからな。逆にオスプレイ、大丈夫か? 肩も痛い、今日のでもしかしたら腰も怪我したんじゃねえか? そんなこと知らねえよ。所詮、リングは弱肉強食だ。それともう1つ気に食わねえのはオカダだ、オカダ! あの野郎、この前の両国、一言もしゃべってねえのに、ドームのメインが決まってんのか? さすがだな、オイ! さすが、オカダ・カズチカだ。あの野郎も気に食わねえから、何がなんでもオスプレイを避けて、東京ドーム、オカダの前に立ってやるからな。まあ、とりあえず今日は先手をゲットしたから、いいスタートが切れたぜ」

【内藤の話】「1月の東京ドーム大会、そして2月の大阪城ホール大会、飯伏幸太に2連敗。3月の日本武道館大会ではグレート-O-カーンに敗れた。今年の俺のシングルマッチの戦績は3戦3敗。非常に情けない状況ですが、こんな時だからこそ逆転の内藤哲也、ここから内藤哲也、そして我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの巻き返しが始まることでしょう。その最初のきっかけとなるのが4月26日、俺のホームである広島大会にて、逆転の内藤哲也のきっかけを掴ませていただきますよ。ま・ず・は、まずはグレート-O-カーン。逆転の内藤哲也のきっかけになれるんだ。ありがたく思えよ、カブロン!」

【オスプレイの話】「俺がIWGP世界ヘビー級王者になってからこれが初の試合ってことで、俺たちの勝利で終わるはずだったのに。L.I.J、特にシンゴのせいで俺の大事な瞬間を台無しにされた。シンゴ、確かに俺はオカダを最初に指名したが、もちろんお前のことも甘く見てない。今日最後に勝ったのはお前だが、俺は今この瞬間もまだIWGP世界ヘビー級王者だ。フクオカの後もベルトは俺の手元に残る。誰も俺からこのベルトを奪えない」

【ヘナーレの話】「SANADA、コールドスカル野郎が……。俺はリョーゴクでお前から3カウントを獲った。そして今日、お前に場外に落とされて失格……これでおあいこか。(スタッフに向かって)英語の分かるヤツはいるのか? 誰か英語を話せるのかって聞いてんだよ? ノーか? クソ、時間の無駄だった!」

【オーカーンの話】「オイ、内藤、褒めてつかわす。貴様が久しぶりに飯にありつけた貧乏人みてえによ、ベ〜ロベロと余の靴を舐め回してくれたおかげでキレイになったよ。どうせ、広島のカードも会社の役員の靴でも舐めて、組んでもらったんだろ? 情けねえ男だ! それとも、もしかしてあれか? 靴以外もベロベロ舐めて、(一際大きな声で)ケツでも振っちまったかなーッ!? そんなによ、舐めるのが好きだったら、広島まで十分舐めさせてやるよ。楽しみにしとけ。あと、歯磨きも忘れんなよ」

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