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4/11【DDT】浜口ジム出身・高鹿が聖地でデビュー 岡田に完敗も奮闘

『April Fool 2021』東京・後楽園ホール(2021年4月11日)
▼高鹿佑也デビュー戦 ○岡田佑介vs高鹿佑也×

 浜口ジム出身の高鹿佑也(こうろく・ゆうや)が聖地・後楽園ホールでデビュー。岡田に完敗を喫しながらも奮闘を見せた。

 高鹿は千葉県野田市出身で、1997年11月21日生まれの23歳。170cm、82kg。野球、レスリング、空手の経験があり、アニマル浜口ジムでトレーニングを積んで、2019年10月に入門。コロナ禍の中で1年半もの間、練習生を続け、岡田相手にデビュー戦を迎えた。

 高鹿はサイドに赤と青の縦ラインの入った黒いロングタイツ姿で登場。落ち着いた面持ちで、先輩の岡田とグラウンド戦で競り合うと、胸板にハンマーパンチを連射し、ショルダータックル連発で打ち倒し、大きな拍手を巻き起こした。

 続くボディスラムは決まらず、逆にボディスラムを食らうと守勢を強いられる。胸板めがけてハンマーパンチを連発するが、岡田はあえて受け止め、ヒップトスから逆エビ固めに。早くも高鹿は追い込まれた。なんとかしのいだものの、フロントキックで蹴り倒され、またも逆エビ固めに捕まって大ピンチに。それでも高鹿は懸命にロープを目指し、リング中央に一度は引きずり込まれても、意地になってエスケープした。

 なんとか爪跡を残そうと、高鹿は岡田のブレーンバスター狙いを読んで、逆にぶん投げると、ランニングエルボーから「いくぞ!」と絶叫。コーナーに押し込んでから一気に水車落として投げつけると、アームロックでギブアップを迫る。しかし、岡田は強引にボディスラムでぶん投げて黙らせると、あえて胸を出してハンマーパンチを受け止めたうえで、ショルダースルー、ブレーンバスターで追い討ち。高鹿は必死に肩を上げたが、岡田はまたも逆エビ固めに持ち込んで、今度こそギブアップをもぎ取った。

 終わってみれば高鹿の完敗。それでも、逆エビ固めを長時間耐え抜き、アームロックで岡田を慌てさせるなど光る部分を見せた。岡田に声をかけられると、ガッチリと握手。高鹿はフラフラになりながらも、客席に深々と頭を下げた。

 「自分はこのコロナで、3ヵ月ぐらいちゃんと練習できない期間があって。自分の技術が足りないのもあるんですけど、練習生期間が1年半ぐらいになってしまって。まだかなまだかなってデビューする日をずっと…。悔しくて、泣いたりするぐらい待ったんですけど、こうしてデビュー戦のゴングが聞けて」と感慨深げにデビュー戦を振り返った高鹿。「負けちゃったんですけど、プロレスラーとしての第一歩が始まったなと思いました」と感激した表情を覗かせると、「今後はもっともっと体を大きくして。でも、関節技でギブアップを取って、相手に『参った』って、『勝てない』と言わせるぐらいのレスラーになりたいと思ってます」と目標を高く掲げた。

【試合後の高鹿】
▼高鹿「自分はこのコロナで、3ヵ月ぐらいちゃんと練習できない期間があって。自分の技術が足りないのもあるんですけど、練習生期間が1年半ぐらいになってしまって。まだかなまだかなってデビューする日をずっと…。悔しくて、泣いたりするぐらい待ったんですけど、こうしてデビュー戦のゴングが聞けて。負けちゃったんですけど、プロレスラーとしての第一歩が始まったなと思いました」

――今後はどういうレスラーになりたい?

▼高鹿「今後はもっともっと体を大きくして。でも、関節技でギブアップを取って、相手に『参った』って、『勝てない』と言わせるぐらいのレスラーになりたいと思ってます」

――コーチに就任した秋山選手にはどんなことを教わった?

▼「自分に教えてくれたのは、試合でも出したんですけど、ハンマーパンチと。あとはヒップトスとか。本当に細かい技術を、自分は全然ダメだったんで、それに関して教えてもらって。デビューできたのも、もちろん教えてくださった先輩方は他にもいらっしゃるんですけど、秋山さんとか、デビュー戦をやってくださった岡田さんとか、そういう人たちがこんなにできない自分のために、一生懸命時間を作っておしえてくれたっていう。それだと思います」

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