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4/14【東京女子】SKE48荒井優希が5・4後楽園で本格デビュー 「ゆくゆくは皆さんを倒せるくらいの強いレスラーに」

 東京女子プロレスが14日、東京・港区のOPENRECスタジオで会見。名古屋・栄を拠点にする人気アイドルグループSKE48の現役メンバー荒井優希が5・4後楽園大会で本格的にプロレスデビューを果たすことが決まった。

 2013年11月に「第1回AKBグループ ドラフト会議」でSKE48チームK IIに加入した荒井は、2018年2月23日に愛知県体育館で開催された豆腐プロレスのリアルプロレスイベントにバブリー荒井のリングネームで参戦。同年10月10日、DDTが管理するアイアンマンヘビーメタル級王座を獲得し、DDT10・28後楽園大会で同王座を争奪する時間差入場女子バトルロイヤルに出場した経験をもつ。5・4後楽園大会で本格デビューが決定。それに先駆け、4・17後楽園大会に来場し、あいさつを行うことも決まった。

 CyberFight高木三四郎社長は「以前に荒井さんがアイドルとしてDDTの大会に出ていただいたんですけど。豆腐プロレスとかに参戦しているっていうのは知ってはいたんですけど、そのときカカト落としをやったんです。それがものすごい華があったんですよ。『すごいリング映えする方だな』と思いまして。『この子が女子プロレスを本格的にやったら、すごい逸材になるんじゃないかな』と思っていまして」と荒井に魅力を感じていたことを強調。「それから2年近く、SKE48さんの運営サイドですとか、いろいろな方面から話を続けておりまして、ようやく本人のなかでOKが出たということで、非常にうれしく思っております。女子プロレス界、すごく盛り上がってきておりますので、そのなかでもひときわ目立つ存在になってもらいたいという気持ちもあります。東京女子プロレスに参戦していただいて、大いに盛り上げていただきたいと思っております」と経緯を説明しつつ期待を込めた。

 甲田哲也代表は「もともと豆腐プロレスで試合をしたり、DDTの試合に出たこともありまして、基礎的なことはすでに習得してあったんですが、今年に入り本格的にプロレスの練習を開始しました。まず4月17日に東京女子の後楽園大会でリング上からのあいさつということで来場いたします。そして、5月4日、同じく東京女子の後楽園大会でデビュー戦という形で行いたいと思っております」と説明。対戦カードは未定で、甲田代表によるとすでに入場曲、試合コスチュームの準備はできているという。また、「5月4日以降に関しては、アイドルとしての活動と並行しながら、プロレスラーとして活動していくことになりますので、スケジュールの調整等は必要になりますが、現在のところ月に1回くらいのペースで試合をしてもらう予定でおります」と継続参戦となることも明言した。

 本格デビューに向けて荒井は「前回DDTさんの試合に出させていただいたときに、ファンの皆さま、見に来てくださっている方の優しさをすごく感じたのも今回すごく決め手となりました。普段からアイドルとしての私を応援してくださっているファンの皆様も、すごい優しい方ばかりなので、私が決めたことなら付いてきてくれるんじゃないかなって。皆さんを信じる気持ちもすごくありましたので、今回はあまり迷うことなく即決で決めさせていただきました」と決断した理由を説明。「SKE48に中学生から入ったので、7年、8年くらい経つんですけど、ライブとか握手会とか、いろんなお仕事をさせていただくなかで、またもう一つファンの方に楽しんでもらうようなことができたらなという強い気持ちで決めたこと」との思いもあって新境地を開く。

 そのためにも二足の草鞋とはいえ中途半端に取り組むつもりはない。「皆さんにたくさん応援してもらえるようなプロレスラーになれるように、まだまだ未熟なんですけど、もっともっと技を磨いていきたいと思います」と精進を誓った荒井は「まだまだ一番新しい後輩になるので、全然先輩方にはかなわないと思うんですけど、ゆくゆくは皆さんを倒せるくらいの強いレスラーになることを目標にしています」と決意を示した。

 デビューの舞台となる5・4後楽園大会はABEMAで無料生配信され、「WRESTLE UNIVERSE」では全編英語実況で配信される。「私は数年くらい前から、ちょっとふざけてなんですけど、『海外も目指してます』と何回か言ってたことがあって、ファンの方にも『頑張ってね!』ってすごく言ってもらってたので、今回は英語での実況もあるということなので、ちょっと本格的に頑張っていきたいなという気持ちもあります」と意識した荒井は「東京女子のなかで意識する選手はいるか?」との問いに、「前回対戦させていただいた伊藤麻希さんなんですけど、前回は圧倒的な力の差でベルトを獲られてしまったので、『次こそは!』っていう気持ちで、いつの日か闘える日が来るまで技を磨いて力をつけていきたいと思います」と将来的な雪辱を期した。

 トレーニングパートナーを務めている山下実優は「荒井さんと練習させていただいてるんですけど、そのなかで身体能力であったり、ポテンシャルの高さっていうのも感じておりますし、飲み込みの早さもすごくて。練習をして、その次の練習に来たときに、前に習った一つ一つの動作がすごく上達してて、そういう見えないところでやってる彼女のマジメさだったり、『プロレスに対して真剣に考えてくれてるんだな』というのは感じています」と素質と人間性を高く評価。「ただ、まだまだできることは多くはないので、5月4日、後楽園でのデビュー戦では、そういう強い気持ちっていうのをファンの皆さんに見せてもらいたいなっていう期待はあります」とエールを送った。

 SKE48の先輩・松井珠理奈は「豆腐プロレス」で“ハリウッドJURINA"のリングネームで活躍した。デビューを控える荒井と頻繁に連絡を取り合い、当日は応援に駆けつける予定だという。

 今はデビューへ向けて鍛錬の日々。「今回プロレスの練習を始めてみて、できないことが本当に多くて、練習も全然足りないって思って家でたくさん練習したりとか。そういう感覚が本当に久しぶりだったので、今はそれを一個ずつクリアしていくことが本当に楽しくて」と技術不足を痛感する一方でプロレスに取り組む喜びも感じている。アイドルのステージとは違ってプロレスは四方から観客の視線が集まる。普段とは異なる舞台に身を置くことになるが、荒井は「プロレスのリングに上ったときも、あっという間だったんですけど。アイドルでやってるときはいろんなメンバーがいるので、私だけを見てもらえる時間っていうのは本当に少ないと思うので、リングに立つときはみんなが見てるっていう、すごいSKEでは体験できないことが体験できるので。どっちも好きなんですけど、プロレスのリングでは、よりみんなに見られてるっていう自覚をもってやっていきたいなって思います」と今から強く意識した。

 「まだ時間があるので、まだ何かできるって気持ちはずっとあったので。アイドルで見せる私とプロレスで見せる私とはもう完全な別物として、今見てくださっている方はもちろん、もっとたくさんの方に楽しんでもらえたらなって気持ちと、SKE48を盛り上げたいという気持ちもありますし、東京女子プロレスさんからもすごい熱い気持ちをいただいて。私が出ることによっていろんなところが盛り上がればなっていう気持ちなので、すべての活動に全力でやることは約束します」と誓った荒井は5・4後楽園からプロレスとアイドルの両立を目指す。

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