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4/18【NOAH】武藤流血&悲鳴…獄門鬼・北宮がGHC獲りへ人工関節を非情“粉砕”

『NEO BREEZE 2021』東京・後楽園ホール(2021年4月18日)
○マサ北宮&中嶋勝彦vs丸藤正道&武藤敬司×

 武藤流血&悲鳴――。4・29名古屋大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)武藤vs北宮(挑戦者)」に向けた前哨戦で、北宮が武藤の額を叩き割ったうえで、鬼の監獄固めで人工関節のヒザを“粉砕"してギブアップ勝ち。完全勝利で王座奪取へ猛デモを繰り広げた。

 GHC王者・武藤2度目の防衛戦となる名古屋決戦に向けて、聖地・後楽園で唯一の前哨戦。武藤は丸藤との天才タッグ、北宮は現GHCタッグ王者コンビでもある中嶋との“ジ・アグレッション"で臨む豪華タッグマッチでの激突となった。

 のっけから両者先発。武藤が老かいなグラウンドと、丸藤とのタッグワークでジリジリとペースを握りにかかったものの、北宮は持ち前のタフガイっぷりと時の勢いで深入りは許さない。

 そして終盤には予告通り、両足に人工関節が入った“武藤のヒザ"に迷いなく襲いかかる。スピアーからの監獄固めで絞め上げるや、たちまち武藤は絶叫にも似た悲鳴を上げる。どうにか逃れても、今度は中嶋が非情のローキックで援護射撃だ。すかさず北宮はヒザ裏への強烈スピアーで突っ込むや、必殺のサイトースープレックスへ。続けざまに再び監獄固めで固めながら雄叫びを上げた。

 武藤も再び悲鳴を上げつつもギブアップは拒絶。ならばと北宮はゴツン!と頭突きをぶち込んでその額を叩き割るや、自らも流血する赤鬼と化して絞めに絞め上げ、ついに武藤も力なくギブアップを意思表示するほかなかった。

 サイトースープレックスに流血頭突き、そして監獄固めで武藤の人工関節を“粉砕"しての完全勝利。立ち上がれない王者めがけて悠然とマッスルポーズを決めた北宮は「ヒザの調子はどうだ? チャンピオン。なんべんだって叩きつけてやる…なんべんだって捻り上げてやる! てめーとはGHCのベルトに対する執念が違うんだよ、意地が違うんだよ! 29日の名古屋、最後にリングに立って腰にベルトを巻いてるのはこの俺…マサ北宮だ!」と流血をかえりみずにマイクで叫んだ。

 結果が出ない日々を“マサの魂"を貫いて乗り越え、2年以上ぶりにつかんだGHCヘビー挑戦のチャンス。師匠であり、武藤の心の師でもある故マサ斎藤さんが乗り移ったかのような“獄門鬼"っぷりを一層深める北宮が、尾張名古屋での捲土重来へと加速した。

【北宮の話】「たった1回の防衛戦なんだよ。たった1回の前哨戦なんだよ、そして。どれも落とすわけにはいかないんだよ。1つ1つ…悔しい思いも1つ1つ積み重ねてきて、ここまで来てるんだ。もう1つも落とせない。29日名古屋まで、徹底的にやるのみだ。以上!」

※武藤はノーコメント

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