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4/19【新日本】EMPIRE入りヘナーレがSANADA撃沈で実力証明 オーカーンは内藤に「負けたら禅譲」要求

『Road to レスリングどんたく2021』東京・後楽園ホール(2021年4月18日)
○アーロン・ヘナーレ&グレート-O-カーンvs内藤哲也&SANADA×

 UNITED EMPIRE入りしたヘナーレが4・4両国大会に続いてSANADAを撃沈し、その実力を証明。オーカーンは一騎打ちを前に、内藤に対して「負けたらロス・インゴのリーダー禅譲」を要求した。

 後楽園3連戦初日のメインは4・26広島大会で行われる「オーカーンvs内藤」「ヘナーレvsSANADA」のダブル前哨戦。UNITED EMPIREのオーカーン&ヘナーレとロス・インゴ軍の内藤&SANADAがタッグマッチで激突したが、今宵も帝国がその勢いを見せつけた。

 試合間のリング消毒作業を手伝い、テレビ実況も務めた高橋ヒロムがロープを開けて入場してきた内藤を招き入れるが、オーカーンは花道奥まで下がって揺さぶりをかける。そして、一転して突撃し内藤を奇襲。内藤が「広報さん」と挑発してきても、負けじと弁髪を見せつけてやり返した。内藤がその弁髪を掴んだ瞬間、前方に回転してヒザ十字固めに捕獲。3・4武道館大会で制御不能男をレフェリーストップ負けに追い込んだのを再現しようとばかりに、右ヒザに集中攻撃を浴びせる。

 帝国の勢いが目立つ展開が続いたが、内藤も意地。躍動感溢れる動きで首攻めに転じると、両手を背中に回すオーカーンの動きを真似て挑発する。さらに弁髪を掴んで引きずり回した。オーカーンもヤシの実割りや一本背負いで逆襲し、ジャンピングエルボーをキャッチしてベアハッグに持ち込むも、内藤はさらに裏をかいてDDTで切り返し、2人の戦いはまったくの五分だった。

 終盤はヘナーレとSANADAが火花。帝国入りしてから多用するようになった蹴りを効果的に繰り出したヘナーレは、軽々と抱え上げてのバックフリップやランペイジ(突進式スパインバスター)など磨きのかかったパワーファイトで攻勢に出る。

 しかし、SANADAも内藤の援護を受けてTKOを繰り出すと、混戦に乗じてSkull Endにつなげるべくドラゴンスリーパーに捕獲する。ヘナーレも新必殺技・Streets of Rage(フィッシャーマン式デスバレーボム)を狙ってポジションが二転三転。SANADAはオコーナーブリッジにいくと見せかけて、またもドラゴンスリーパーに固めると、そのままぶん回して仕留めにかかる。が、介入したオーカーンがスリーパーで引っぺがすと、エリミネーターがさく裂。今度こそヘナーレがStreets of Rageを決めて、SANADAを撃沈した。

 ダブル前哨戦でUNITED EMPIREが激勝。ヘナーレはSANADAを4・4両国大会に続いて撃破し、初めてメインイベントで勝利を挙げた。試合後のオーカーンの舌もなめらか。内藤には「広報」と揶揄されたが、自らマイクを持つと、「どうも、帝国の広報担当です。いいか、広報ってのは言葉だけじゃねえんだよ。いいか、帝国の強さは常にリングで示している」と豪語。内藤は記者席に陣取り、その言葉を聞いてパソコンのキーボードを叩く余裕を見せたが、オーカーンのマイクは止まらず、「そんなに余が気になってしょうがないか。まあ、仕方ないだろう。それもこれも、これがアーロン・ヘナーレ、グレート-O-カーン、そう、UNITED EMPIREの力だ!」と勝利の雄叫び。記者席の内藤に詰め寄ると、「何連敗してんだ、テメェ。弱えってことなんだよ」と上から目線で言い放った。

 試合を制したヘナーレは「メインイベントで勝ったのはこれが初めてだ。5年分の溜まりに溜まった怒りを全部ぶつけてやった。SANADA、これはまだ俺の最初の一勝に過ぎないぞ。今日は味見程度だったが、ヒロシマでしっかりとStreets of Rageを味合わせてやろう!」とシングルでの勝利を予告。さらに、オーカーンは「敗者が勝者にたてついて、ただで済むと思ってんじゃねぇぞ。広島で、また負けるようなことがあれば、ロス・インゴのリーダーの座を、ヒロムかSANADAにでも譲ってもらおうか。貴様は今後、一生、二番手として生きていくんだよ!」とシングルの結果いかんによってはロス・インゴのリーダーを禅譲するよう内藤に迫った。

 オスプレイvs鷹木のIWGP世界ヘビー級戦を含めて、連日UNITED EMPIREとロス・インゴ軍は前哨戦で激突しているが、ここまで帝国の勢いが勝っているのは明らか。試合の結果、その内容のみならず、コメントでもロス・インゴを飲み込み、帝国の進撃は続く。

【ヘナーレの話】「(※飲んでいたペットボトルを床に投げつけて)あともう一歩で、SANADAにやられてるとこだった。だけど、今日はシンゴがいなかった分、いつもより簡単にお前を倒せた。ヒロシマも今日と同じ結果になるだろう。メインイベントで勝ったのはこれが初めてだ。5年分の溜まりに溜まった怒りを全部ぶつけてやった。SANADA、これはまだ俺の最初の一勝に過ぎないぞ。今日は味見程度だったが、ヒロシマでしっかりとStreets of Rageを味合わせてやろう! 世界のプロレスファン、いいか、ヒロシマの一戦を絶対見逃すなよ。もっともっと俺のStreets of Rageを与えてやる!」

【オーカーンの話】「逆転の内藤。逆転、逆転と、自分が落ちこぼれなのを理解していることは、とてもいいことだ。だがなぁ、敗者が勝者にたてついて、ただで済むと思ってんじゃねぇぞ。広島で、また負けるようなことがあれば、ロス・インゴのリーダーの座を、ヒロムかSANADAにでも譲ってもらおうか。貴様は今後、一生、二番手として生きていくんだよ! 嫉妬深い、“星屑"野郎には、これで心からの挫折を味わえるだろう。貴様程度にチャンスは、一塁打も回さねぇ」

【内藤の話】「なぁオーカーン。昨日のオフは、どうせオーカーンはノー・オクパード、ヒマ人だったんだろ? ならさぁ、俺の地元である東京都足立区の観光にでも行ってくればよかったのに。東京武道館を見ながら、丸武商店の唐揚げを食べる。そんなオフ、最高だよ。そういえば、オーカーンってどこ出身なの? もしかしてモンゴルだったりするの? 俺の地元である東京都足立区をバカにしたんだ。じゃあオーカーンの地元を、俺に詳しく紹介してくれよ。一昨日の鹿沼大会のバックステージ・コメントで、『キャプテン足立』なんてことを言ってたけどさぁ、それってもしかして、かつて俺が後藤に対して『キャプテン桑名』って言ってたことのパクリ? それとも、必死にいろいろなことを考えた結果、出てきたのが『キャプテン足立』だったの? 何か、もうちょっと捻ってほしかったなぁ。もしかして、俺の学歴をバカにしてるわりに、俺とオーカーンって考えることが似てたりするのかなぁ? あと、俺の知名度のこともいろいろ言ってたけどさぁ、そんなにオーカーンの知名度がメチャメチャあるんだったら、会場のお客様に新発売のオーカーンTシャツを着ていただいて、会場に来てもらえばいいじゃん。ね、それほどの知名度があるんだろ? じゃあ、もしかしたら明日の後楽園ホール大会は、オーカーンTシャツを着たたくさんのお客様で、会場が溢れてしまうかもしれないね。そんな会場を俺は、明日見てみたいよ。そんな光景を見に、俺は明日、ここ後楽園に来るから。皆様も、そんな光景が見れることを楽しみに、また明日ここ、後楽園ホールにお集まりください。じゃあ、また明日も、ここ後楽園ホールでお会いしましょう。アディオス!(※控室に向かいながら、遠くに向かって)ヒロム、ありがとう〜!」

※SANADAはノーコメント

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