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4/18【全日本】耕平が10年ぶり再戦制して首位 ゼウスは2連敗

『2021 Champion Carnival』千葉・2AWスクエア(2021年4月18日)
「2021 Champion Carnival」公式戦 ○佐藤耕平vsゼウス×

 耕平が10年越しの再戦でゼウスを破って首位に浮上。昨年覇者・ゼウスは3連勝から一転2連敗で足踏みを強いられた。

 初出場となった耕平はここまで2勝1敗。開幕戦で三冠王者・諏訪魔を撃破し、土肥に不覚を取ったものの、前夜の新木場大会で芦野から2勝目をもぎ取った。

 4戦目となったこの日の相手は昨年覇者・ゼウス。両者は2011年のZERO1火祭り公式戦で対決したことがあり、この時は痛み分けに終わっている。10年越しの決着戦が全日本春の祭典で実現した。

 先手を取ったのは耕平。サッカーボールキック連打を浴びせ、ヘッドロック地獄に捕まっても、ミドルキックを連打し、ランニングローキックで蹴り飛ばす。パイルドライバーが不発に終わると、ゼウスがフライングバイセップスエクスプロージョンで逆襲。チョークスラムで叩きつけ、耕平がファルコンアローで押し返してもエルボーと逆水平のラリーはゼウスが制した。すかさずバイセップスエクスプロージョンからのフェースロックで仕留めにかかった。

 耐え抜いた耕平はジャックハマーを不発に終わらせ、エルボーを叩き込む。ゼウスもバイセップスエクスプロージョンで応戦し、意地の打ち合いとなったが、競り勝った耕平はヒザをついたゼウスにエルボーをフルスイング。自らの額も割れる強烈な頭突きでゼウスの動きを止めると、ジャーマンスープレックスホールドを爆発させて3カウントを奪った。

 耕平が10年ぶりの対決でゼウスに快勝。3勝目を挙げて勝ち点を6に伸ばした。激闘の末の勝利とあって「とりあえず勝ったけど、あと何個残ってんだ? きついよ」とぼやいた耕平は「ここは出てみてわかったけど、でっけぇし、でけぇのに動ける奴もいるし、バカみてぇな力の奴もいるし、きつい」と過酷さを痛感。「その分、勝った時の喜びもでかいし、やりがいがある」と目を輝かせた。

 これで首位タイに浮上。しかもこの日、ゼウス、ジェイクが2敗目を喫したことで、唯一の1敗である耕平は最も優勝に近い位置につけた形となった。とはいえ慢心はない。「まだわかんないですからね。まだこれから折り返しでしょ。まだ安心もできないし」と慎重姿勢の耕平は着実に白星を重ねて優勝へと近づいていくつもりだ。

 折り返しとなる5戦目は4・24新木場大会。相手は宮原だ。最高男がDIAMOND RING時代の2012年11月にタッグで対戦したことがあるが、シングルはこれが初対決となる。

 一方、連覇を狙うゼウスは前夜の青柳戦に続く2敗目。3連勝から一転して2連敗と急ブレーキがかかってしまった。次戦は4・25後楽園大会のジェイク戦。ここで連敗を止め、停滞ムードを払しょくしたいところだ。敗れたとはいえ、「10年ぶりぐらいに試合して、昔以上の強さをある意味、感じたんでね。昔以上に手が合う。ハートとハートがぶつかり合うような試合ができた」と充実感を味わったゼウスの心は燃え盛ったまま。「まだ3勝してるんで、次、必ず勝ってね。そう、次勝つ。そのことだけを考えます」と誓ってみせた。

【試合後の耕平】
▼耕平「きつい。とりあえず勝ったけど、あと何個残ってんだ? きついよ。あんな筋肉のお化けみたいなの。やっぱりこのサイズなんで、なかなか投げられたりとか、あんまりないんですけど、あんな軽々投げられるとね、自信なくしちゃう。しんどい。でも勝ってとりあえず白星が先行してるんで」

――現時点で首位タイとなったが?

▼耕平「でもまだわかんないですからね。まだこれから折り返しでしょ。まだ安心もできないし。ここは出てみてわかったけど、でっけぇし、でけぇのに動ける奴もいるし、バカみてぇな力の奴もいるし、きつい。けど、その分、勝った時の喜びもでかいし、やりがいがあるんで、次、頑張りたいと思います」


【試合後のゼウス】
▼ゼウス「まぁ結果は負けましたけど、凄く気持ちいい試合ができたかなと思ってます。最近のプロレスにはない、ホントにやっていて昔の見てたプロレスのようなね、一つの攻防でやり合えたんでね。凄くいい試合ができたと思ってるんですけどね」

――3連勝から一転2連敗となったが?

▼ゼウス「けど、チャンピオン・カーニバルという勝負やから、一戦一戦、何が起こるかわからないし、正直、連戦連戦なんでね。一戦必勝の中にも走っていく中に勝負があるんでね。まだ3勝してるんで、次、必ず勝ってね。そう、次勝つ。そのことだけを考えます。また個人的には耕平さん、凄く手が合うんでね。またやりたいなと。こういうリーグの中の一戦やったけど、10年ぶりぐらいに試合して、昔以上の強さをある意味、感じたんでね。昔以上に手が合う。ハートとハートがぶつかり合うような試合ができたんでね。またやりたいなと思います。次は僕が必ず勝ちます」

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