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4/19【新日本】裕二郎ねじ伏せた 6人タッグ戦へ石井「東郷と代われ」

『Road to レスリングどんたく2021』東京・後楽園ホール(2021年4月19日)
スペシャルシングルマッチ ○石井智宏vs高橋裕二郎×

 奮闘した裕二郎をねじ伏せて、石井が激勝。NEVER6人タッグ王座戦に向けて、「東郷と代われ」と挑戦者チームのメンバー変更を要求した。

 明日(20日)の後楽園大会で行われるNEVER6人タッグ王座戦の前哨戦として組まれた石井と裕二郎の一騎打ちは遺恨を引きずっていた。2人は昨年のG1公式戦で対戦。敗れた裕二郎は虎視眈々と石井への雪辱を狙っており、3月シリーズからことあるごとに挑発を繰り返してきた。2014年6月の後楽園ホール大会でNEVER無差別級王座を奪われた因縁まで掘り起こし、「2日間で、全てをひっくり返してやるよ!」と予告。一方、石井は裕二郎の手応えの無さを指摘し、6人タッグ王座の挑戦者チームから外すよう要求していた。

 試合は裕二郎ペースで幕を開けた。トップロープに首から石井を叩きつけて主導権。ステッキ攻撃や指への噛みつきといった反則攻撃と正攻法を上手く織り交ぜて、石井を攻め込んでいく。それでも石井がブレーンバスターやパワースラムで何度も投げ飛ばしにかかると、裕二郎も感情むき出して立ち上がり、フロントハイキックで応戦。石井と真っ向からやり合って、気迫をあらわにした。

 金的攻撃を狙う場面こそ見られたが、裕二郎はその後も止まらず。ハイアングルのスパインバスター、インカレスラム、ラリアットとパワフルな攻撃で畳みかける。負けじと石井もカウンターの延髄斬りを皮切りに、打撃戦を真っ向から押し切ると、パワーボムやスライディングラリアットで追い討ち。2人が繰り広げる激闘を見て、場内も熱を帯びた。

 垂直落下式ブレーンバスターを防いだ裕二郎は、急角度のDDTで石井をマットに突き刺すと、秘密兵器のリバースピンプジュース、マイアミシャインと惜しげもなく大技を連発するが、正調ピンプジュースは決まらない。石井はスキを突いてノーモーション頭突きでアゴをカチ上げると、ここが勝負所と見て一気呵成。ラリアットを振り抜くと、垂直落下式ブレーンバスターで裕二郎を葬った。

 敗れたものの、裕二郎の奮闘が光った一戦だったが、石井は眼中になし。「やっぱり、明日、東郷に代われ」と挑戦者交代を要求すると、「お前はもう終わりだ」と通告した。対する裕二郎は試合のダメージからコメントスペースで座り込んでしまったものの、「今日のシングルマッチはよぉ、明日の3対3の、NEVERのタイトルマッチの、ウォーミングアップだって聞いたぞ。確かに、いいウォーミングアップだったよ……。これ、マジ!」と強気の姿勢を崩さなかった。

【石井の話】「(※カメラの前で立ち止まらず、控室に向かいながら)やっぱり、明日東郷に代われ。お前はもう終わりだ」

【裕二郎の話】「(※顔をしかめ、フラつきながらインタビュースペースに現れると、床に倒れ込んで)今日のシングルマッチはよぉ、明日の3対3の、NEVERのタイトルマッチの、ウォーミングアップだって聞いたぞ。確かに、いいウォーミングアップだったよ。これ、マジ!」

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