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4/19【新日本】EMPIRE進化の好連係でロスインゴ一気粉砕 オーカーンは“内藤記者"を一笑

『Road to レスリングどんたく2021』東京・後楽園ホール(2021年4月19日)
○ジェフ・コブ&ウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレvs鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&BUSHI×

 UNITED EMPIREが進化した好連係でロス・インゴ軍を一気に粉砕。オーカーンはパソコンの前で記者と化した内藤を一笑に付した。

 5・4博多大会のIWGP世界ヘビー級戦「(王者)オスプレイvs鷹木(挑戦者)」、4・26広島大会の「オーカーンvs内藤」「ヘナーレvsSANADA」に向けて連日前哨戦で火花を散らしているUNITED EMPIREとロス・インゴ軍。今宵も8人タッグマッチの総力戦で激突したが、やはり帝国の勢いが際立った。

 のっけから激しくやり合ったのはオスプレイと鷹木。ゴング直後から乱闘を繰り広げると、場外ではオスプレイが鷹木の指に噛みつく。その後も挑発的な動きを繰り返すと、先読み合戦をバズソーキックで制した。しかし、鷹木もオスプレイ&ヘナーレを同時にブレーンバスターでぶん投げて気を吐く。ヘナーレとSANADAも火花。前夜の後楽園大会で敗れた屈辱を晴らそうとSANADAがアグレッシブに仕掛けたが、ヘナーレも得意技のサイドバスター式旋回開脚ボムで譲らなかった。

 遺恨が激化する一方のオーカーンと内藤も互いを強烈に意識。BUSHIの援護を受けて、オーカーンの顔面に低空ドロップキックを叩き込んだ内藤は、弁髪を掴んでリング上を引きずり回す。引かないオーカーンもモンゴリアンチョップを乱射。内藤はネックブリーカードロップでやり返し、一進一退の攻防を繰り広げた。

 終盤になると、UNITED EMPIREの勢いがあらわに。各選手がリングになだれ込んで大混戦となるが、オスプレイがスワンダイブ式エルボーで鷹木を、ヘナーレがランペイジでSANADAを、オーカーンが高角度コンプリートショットで内藤を排除する。最後も圧巻。孤立したBUSHIにオスプレイ&ヘナーレが延髄斬り&串刺しニーのサンドイッチ攻撃を決めると、すかさずオーカーンが体を上空にホイップ。それをキャッチしたコブがツアー・オブ・ジ・アイランドを繰り出し、一気にBUSHIを仕留めた。

 怒とうの連係でUNITED EMPIREが快勝。ロス・インゴ軍もスピードと正確さに定評のある連係攻撃を武器にしているが、帝国はヘナーレが加入してからわずか2週間で、それに勝るとも劣らないレベルにまで進化している。その勢いは本物だ。

 オーカーンの舌鋒も鋭くなるばかり。記者席に陣取り、PCのキーボードを叩いて、オーカーンの演説を文字起こししてみせた内藤の前に立つと、「おい、よく撮っとけよ、この姿を。こいつは裏方をやっているのが似合ってるよ。無理するな。パソコンなんて使えねえだろ。バカなんだから、なに書いてるか見せてみろよ。使えねえだろ、バカなんだから」とこき下ろした。バックステージでは「愚民に媚を売ってもブーイングしか取れず、(2014年1月4日)東京ドームでは不人気のために、メインを外されたんだからな!! ハッハッハッハッハッ…! ワッハッハッハッハッハッ…! 前代未聞だろ、ハッハッハッ…!」と内藤の過去を掘り下げて爆笑。前哨戦でも連勝続きで、まだまだオーカーンの高笑いが続きそうだ。

【オスプレイの話】「お前ら、見たか!? 俺たちUNITED EMPIREの威力が90%だとしたら、ロス・インゴの野郎は10%ってとこだ。完全に俺たちの手のひらに転がされてたな。もうあいつらの勢いはなくなった。いまスポットライトを浴びてるのは俺たちだ。汗ひとつかいてないぜ。過去、こんなに楽な試合があっただろうか。タカギは疲れ切ってて、呼吸を整えるのにやっとって感じだった。やっぱりもう俺たちみたいに若くて体力が有り余ってる相手にはついていけないんだろう。特にその相手がセカイヘビーキュウの俺では、まったく歯が立たないよな。俺はニュージャパンのナンバーワンで、UNITED EMPIREは現在最も勢力のあるユニットだ。お前らじゃ、ぜんぜん相手にならないぞ。次はちゃんと作戦を練ってからかかってきてくれよな。俺たちは常にお前らの上を行ってる。タカギ、ひとつ答えてくれ。お前は本気で俺からこのベルトを獲れると信じてるのか!? 無理だと思うぞ。なんたってお前の相手はこのウィル・オスプレイだぞ。ウィル・オスプレイはレベルが違う」

【ヘナーレの話】「オイ、ヤングライオン。今度、俺のサングラスに手をかけたらタダじゃ済まないぞ。UNITED EMPIREには明るい未来が待っている。SANADA、昨日、お前が俺にやられる姿を後楽園ホールに集まったファンが目撃したぞ。ヒロシマで同じ目に遭わせてやる。口だけじゃない、ここから俺の本当の勢いを見せてやる。そしてSANADAを始末したあとで俺が次に狙うのは…かつての仲間、タナハシとイブシだ。2人は俺の負けん気の強さをイヤというほどそばで見てきた。息の根を止めない限り、俺は戦い続けるぞ。だが、まずはSANADAだ。ヒロシマでStreets of Rageを思いっ切り味わわせてやろう」

【オーカーンの話】「オイ、キャプテン・アダチ(内藤)。昨日、負けたくせに、コメントが長いよ! 途中で見飽きちまったよ。うん!? なんだって!? スラム街でブタの餌なんか…死んでもヤダね!! 吠えるんだったら、勝ってからにしろよ。まあ、仕方がないか。子供みたいに『違うもん!』って言いたくなるよなぁ!? 生まれも、育ちも、学歴も、これまでやってきたことすべて、プロレスも、コンプレックスの塊だもんな、貴様は? 愚民に媚を売ってもブーイングしか取れず、(2014年1月4日)東京ドームでは不人気のために、メインを外されたんだからな!! ハッハッハッハッハッ…! ワッハッハッハッハッハッ…! 前代未聞だろ、ハッハッハッ…! いいか!? いくらごまかそうが、過去は変わらない。ロス・インゴは6連敗し、貴様は余に負けてるんだよ。だからといって、未来も変わらない。貴様は常に、挫折する運命だ」

※コブはノーコメント

【鷹木の話】「今日はまったく、個人としても、ユニットしても、いいトコなかったね。でも今日の借りは! 福岡じゃねぇよ。明日返すから、明日。それからオスプレイのコメント見たけど、『鷹木には欠けてるものがある』!? ふざけんなよ、オイ! 欠けてるモンなんかな、オイ? 俺、腐るほどあるぞ。俺はこう見えてもな、コンプレックスの塊だ。それを反骨心にして! 17年プロレスやってんだよ。なあ、知ってるか、オイ? 俺はこの17年間、ドロップキック打ったことねぇんだよ。ほぼ打ったことない。ドロップキックさえ打ったことないダメな俺でも! 夢を見せてくれるのがプロレスだろ、オイ? だが、5・4は、俺がお前らに、夢を見せてやるよ」

【内藤の話】「来週の月曜日、俺の“ホーム"である広島大会で、オーカーンとシングルマッチ。『負けたらロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのリーダーの座をほかの選手に譲れ!』って、昨日オーカーンが言っていたよ。えぇ〜!? ぜんぜん譲るけど!? だって、そもそも俺、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのリーダーだなんて自覚、ないから。我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに、決まったリーダーは存在しない。そのとき先頭を走っている人間が、このユニットのリーダー。つまり、今シリーズのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのリーダーは鷹木だよ。実際、入場する順番も鷹木が最後だし、コールされる順番も鷹木が最後だよ。それにしても、我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの心配をしてくれたり、内藤の心配をしてくれたり、“UNITED EMPIREの広報さん"はやさしいね。でもさ、そろそろ自分の心配したほうがいいんじゃないの!? 新発売の"オーカーンTシャツ"を着たお客様、今日の会場もほとんどいなかったよ。俺が見て数えたかぎり、東側に1人いたぐらいかな? あんなに積極的に広報活動してるのに、なかなか広まらないね。“UNITED EMPIREの広報さん"がかわいそうだよ。“UNITED EMPIREの広報さん"を救う方法、助ける方法、ちょっと俺、考えとくわ。じゃあ、また明日も、ここ後楽園ホールでお会いしましょう。明日の後楽園ホールはオーカーンTシャツを着たお客様で、溢れかえるといいね。じゃあ、アディオス!」

※SANADA&BUSHIはノーコメント

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