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4/22【NOAH】武藤「“マサ"に値するか査定する」 北宮は「とことん」非情獄門鬼モード宣言 名古屋GHC戦へ調印式

 4・29名古屋大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)武藤敬司vsマサ北宮(挑戦者)」に向けた調印式が22日、都内ホテルで開かれ、故・マサ斎藤さんの名を継ぐ北宮に、武藤が“査定"を通告。北宮は「とことんやる」と改めて悲願のGHCヘビー獲りへ執念をにじませた。

 北宮が武藤に牙をむいて実現する名古屋GHC戦。キーワードはやはり“マサ斎藤"だった。

 アメリカにルーツを持つ武藤にとって、斎藤さんは公私ともに繋がりの深かった心の師。亡くなった斎藤さんに弔辞を捧げたのも武藤だった。一方の北宮は斎藤さん最後の直弟子で、リングネームを継ぎながら“マサの魂"を貫き続けてきた。

 とはいえ北宮は斎藤さんとリング上で交わった経験はない。それだけに武藤は「マサ斎藤、俺も生前、いろいろ親交があって、たぶん仕事の部分でもマサさんには信頼されていたという自負があって。そんななかでマサ北宮。マサ斎藤のイズム、名前。果たして継承に値するかどうか、査定させてもらおうと思っております」と調印式で通告した。

 一方で「マサ斎藤さんとは戦ったこともあれば、パートナーとしてアメリカに乗り込んだこともあるんだけど、実は俺ねえ、シングルマッチってしてないんですよ。だから、そういうところでも何となく、まぁ間接的ですけど、楽しみたいな…なんて思っております」とも。自身としても時空を超えた「vsマサ斎藤」を今回の一戦に重ね合わせた。

 唯一の前哨戦では、武藤の額を頭突きで叩き割った北宮が監獄固めでギブアップ勝ち。人工関節の入った武藤のヒザを容赦なく痛めつけた北宮は「この挑戦のチャンスをつかんでから『とことんやるしかない』と自分に言い聞かせているし、それくらいやらないと牙城は崩せないチャンピオン」とさらなる非情の獄門鬼モードを強調し、武藤の“査定通告"にも「試合後の評価を楽しみにしてますよ」と不敵に返した。

 北宮にとっても2年以上ぶりにつかんだGHCヘビー挑戦のチャンス。長い停滞期をようやく脱して再び頂上決戦の舞台に戻ってきた。「過去5回チャンピオンシップやってきてるけど……意地になっても獲れない、秘策を練っても獲れない。本当に高くて分厚いGHCの壁にぶち当たってきたんでね、これまでも。誰がチャンピオンであっても、自分の闘いを貫き通すし、今こそベルトをつかむ時だと思ってます」と悲願の捲土重来を見据え、「29日の名古屋でマサ北宮の信念、GHCヘビーへの執念をもって、武藤敬司をぶっつぶす」と改めて通告した。

 武藤も斎藤さんの座右の銘である『GO FOR BROKE』になぞらえて、「GO FOR BROKEって“当たって砕けろ"でしょう。だから名古屋では砕かせていただきますよ」と真っ向返り討ちを宣言。天国の斎藤さんも楽しみに見守るはずの名古屋GHC戦は、ちょうど1週間後にそのゴングが鳴る。

【会見の模様】

※両者調印書にサイン

――王座戦に向けた意気込みを

▼北宮「これまで何度もベルトに挑戦して、何度も屈辱を味わってきた。その屈辱があったからこそ、またこうやってこのステージに戻ってきた。29日の名古屋でマサ北宮の信念、GHCヘビーへの執念をもって、武藤敬司をぶっつぶす! 以上!!」

▼武藤「闘いにはテーマがあったほうが燃えてくるワケであって。何と言ってもこの闘いには“マサ斎藤"というキーワードがありまして。マサ斎藤、俺も生前、いろいろ親交があって、たぶん仕事の部分でもマサさんには信頼されていたという自負があって。そんななかでマサ北宮。マサ斎藤のイズム、名前。果たして継承に値するかどうか、査定させてもらおうと思っております。あんまりそこを意識しすぎて、俺のモノマネする神奈月? 俺が立ち上げた“フェイクワン"ってベルトがあるんだけど、これはGHCのチャンピオンシップだからね。本当の本当の“人間・マサ北宮"っていうものを見せてもらいたいと思います」

――前哨戦では流血させられたうえで監獄固めでギブアップとなったが?

▼武藤「この間の前哨戦、たぶんお互い、もしかしたら初めてに近い闘いというか。そのなかで、コロナのワクチンじゃないけど、ひとつの免疫ができたと思うんで。コロナと違って2回打つ必要もないから。1回の免疫でもうコロナじゃないけど“感染"しないと思っております」

――人工関節になってからあれだけ露骨にヒザを攻められるのは初めてだったと思うが、痛みや苦しみは想像以上だった?

▼武藤「その辺は…言いたくないね。その辺は勝負の枠の中に入ってきますんで」

――北宮選手は前哨戦でどんな手応えをつかんだ?

▼北宮「手応えっていうか、この挑戦のチャンスをつかんでから『とことんやるしかない』と自分に言い聞かせているし、それくらいやらないと牙城は崩せないチャンピオンだと思ってるんで。それだけです」

――ベルトへの執念が違うと言っていたが、GHCヘビーへの思い入れは?

▼北宮「過去5回チャンピオンシップやってきてるけど……意地になっても獲れない、秘策を練っても獲れない。本当に高くて分厚いGHCの壁にぶち当たってきたんでね、これまでも。誰がチャンピオンであっても、自分の闘いを貫き通すし、今こそベルトをつかむ時だと思ってます」

――“マサ斎藤"の名を継ぐに値するかどうか査定させてもらう、と言われたが?

▼北宮「試合後の評価、楽しみにしてますよ」

――武藤選手はマサ斎藤さんの影を北宮選手から感じた部分はあった?

▼武藤「まぁまぁ、おぼろげにそういうのも感じたんですけど、実は俺ねえ、マサ斎藤さんとは戦ったこともあれば、パートナーとしてアメリカに乗り込んだこともあるんだけど、シングルマッチってしてないんですよ。だから、そういうところでも何となく、まぁ間接的ですけど、楽しみたいな…なんて思っております」

――マサ斎藤さんの座右の銘『GO FOR BROKE』、自身も58歳で王者になったことで、その言葉のとらえ方が変わってきた部分もある?

▼武藤「GO FOR BROKEって“当たって砕けろ"でしょう。だから名古屋では砕かせていただきますよ」

――改めて北宮選手はマサ斎藤さんにどんな試合をみせたい?

▼北宮「とにかく何がなんでも勝ちに行く執念、それだけです」

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