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4/22【ストロングスタイル】初代タイガーが40周年記念大会で1年半ぶりリングイン キッドさん甥も祝福&参戦表明

『ストロングスタイルプロレスvol.10 初代タイガーマスク40周年記念第1弾』東京・後楽園ホール(2021年4月22日)

 40周年記念興行で初代タイガーマスクが約1年半ぶりにリングイン。「気持ちよかった」と振り返り、復活に向けて手応えを見せた。そんな初代タイガーをスタン・ハンセン、ピート・ロバーツ、長州力、藤波辰爾がビデオメッセージで祝福。また、故ダイナマイト・キッドさんの甥にあたるトーマス&マークのザ・ビリントン・ブルドッグスが「近いうちに日本に会いにいくぜ」と参戦表明した。

 初代タイガーマスクは1981年4月23日、新日本・蔵前国技館大会におけるダイナマイト・キッド戦でデビュー。今年で40周年を迎える。記念日の前日に、40周年記念イヤーの第1弾大会を後楽園ホールで開催。初代タイガーがリング上であいさつを行った。

 初代タイガーは原因不明の病を患い、2016年12月の興行以来、欠場が続いている。一時は興行に来場しない時期もあったが、今年3月の後楽園大会では自ら歩いてリングサイドに姿を現し、復調ぶりを見せると、40周年記念に向け、「コーナーマットの上に登って、この指を立てて、全国の皆様の前に上がって勇姿を見せたいと思います」と予告していた。

 2019年9月以来、1年半ぶりにリングに立った初代タイガー。公約したコーナー上でのポーズはお預けとなったが、聖地・後楽園のリングで指を突き上げた。「40年前の昭和56年4月23日に蔵前国技館でデビューして、ダイナマイト・キッド選手とやった大会を皆さん覚えていらっしゃいますか?」とマイクで観客に問いかけて、大きな拍手を浴びると、「あれから40年経って、今またこうして皆さんと会える日を楽しみにして、私はここに上がってきました。今、体の調子は悪いですけど、ぜひ皆さんとともにこの40周年をさせていただきたいと思います」と力強く語った。

 「2、3日前まで体の調子がよかったんですが、藤原敏男と会って、ストレスが湧いて、体調が悪くなりました」と初代タイガーらしい冗談で場内を沸かすと、「ストロングスタイルプロレスは力道山先生、猪木さん、そして、藤波さん、長州さん、そして私に引き継がれた使命だと思ってます。このナチュラルな試合の展開を日本から世界に広めて、最高のプロレスを作っていきたいと思いますので、皆さんご協力よろしくお願いします」と改めてストロングスタイル復興への気持ちを新たに。そして、「この40周年の大会をもとに、生まれ変わったストロングスタイルを見てください」と締めくくった。

 初代タイガーの40周年を、ハンセン、ロバーツ、長州、藤波がビデオメッセージで祝福。“虎ハンター"小林邦昭からもメッセージが届くと、一世を風靡したマンガ『プロレススーパースター列伝』の作画担当・原田久仁信先生からタイガーマスクの肖像画が送られ、かつて付き人を務めていた山崎一夫さんも花束を贈呈した。また、永遠のライバルであるダイナマイト・キッドさんの甥で、プロレスラーとして活動しているトーマス&マーク・ビリントンのタッグチーム“ザ・ビリトン・ブルドッグス"もVTRで祝福し、「近いうちに日本に会いにいくぜ」と参戦表明した。

 セレモニーを終えたあと、改めて記者団の質問に応えた初代タイガーは、久々にリングに上がり、「やっぱり気持ちよかったですね。今日、体調が悪かったんで、上がれるかどうかわからなかったんですけど、無事に上がることができてホッとしてます」と満足げ。「ダイナマイト・キッドやブラックタイガーの死去を聞いて、寂しい思いが強いですね。40年というのは寂しいもんだと思います」と語りつつも、「だんだんよくなって来ていますので、皆さん期待してください。試合出るっていうのじゃなくて、いい具合にはなってますね」と復活に手応え。「今日はコーナーの高さを調べようと思ったんですけど機会がなかったんで。目線で調べたら、たぶん上がれそうな気がして。ぜひ上がることを夢見たいと思います」と前向きだった。

【初代タイガーの話】
――40周年という節目で久しぶりに上がったリングの感想は?

▼初代タイガー「やっぱり気持ちよかったですね。今日、体調が悪かったんで、上がれるかどうかわからなかったんですけど、無事に上がることができてホッとしてます」

――40年の月日を振り返ると?

▼初代タイガー「いやあ、本当に長くもあり、短くもあり、あっと言う間であったりとか。ダイナマイト(・キッド)とかブラック・タイガーとかの死去を聞いて、寂しい思いが強いですね。40年というのは寂しいもんだなと思います。すぐにでも健康にならなきゃいけないと思ってます」

――体の部分で1つの目標は?

▼初代タイガー「波があるんで。調子いい時と悪い時があるんで。今日はちょっと調子が悪い時が来ちゃったんで。だんだんよくなって来ていますので、皆さん期待してください。試合出るっていうのじゃなくて、いい具合にはなってますね」

――会見ではいつかコーナーに立ってと言っていたが?

▼初代タイガー「今日はコーナーの高さを調べようと思ったんですけど機会がなかったんで。目線で調べたら、たぶん上がれそうな気がして。ぜひ上がることを夢見たいと思います」

――ストロングスタイルプロレスとしても、佐山さんのスタイルの体現を目指しているが、41年目に向けて、後進たちへのメッセージは?

▼初代タイガー「わかってくれる子たちもいっぱいいるんで。それを復活するためには、それが30人ぐらいに増えたらありがたいなと思いますね。女子プロもいい子がいっぱいいますしね。頑張ってもらいたいです」

――女子のタイガーマスクというプロジェクトも進んでいるようだが?

▼初代タイガー「まだ発表できないんですけど、それらしきものは進んでます」

――これからもまだまだやるべきことはたくさんあるなと?

▼初代タイガー「力道山先生、猪木先生、藤波さん、長州さんのあとを継いだ者がいないと。僕らがやっていかないと、潰れてしまいますんで。それをぜひ復活させていきたいと思います」

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