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4/22【ストロングスタイル】カシンが新日ジュニア再会マッチで一本勝ち 稔とGLEATで再戦へ?

『ストロングスタイルプロレスvol.10 初代タイガーマスク40周年記念第1弾』東京・後楽園ホール(2021年4月22日)
○ケンドー・カシン&田中稔vs大谷晋二郎&高岩竜一×

 カシンが新日本ジュニア再会マッチで高岩に鮮やか一本勝ち。即座に再戦をアピールし、その舞台を勝手に新団体・GLEATに指定した。

 90年代後半から2000年代前半の新日ジュニア黄金期を支えた4人は全員が元IWGPジュニアヘビー級王者。大谷&高岩は初代、第4代IWGPジュニアタッグ王者で、両チームは2000年1・4東京ドーム大会で同王座をかけて対戦している。その4人が80年の新日本で大ブームを巻き起こした初代タイガーの40周年記念大会に集結した。

 胸に「GLEAT」の文字を刻んだカシンが大谷とのっけからスピーディなグラウンド戦を展開。距離ができるとグータッチで拳を合わせる。新団体・GLEATでUWFルール・テクニカル・オフィサーを務める稔は打撃戦で火花を散らし、90年代の新日本マットさながらの熱戦を繰り広げた。カシン組はレフェリーの死角を突いて、高岩に金的攻撃を浴びせて先制する。

 稔がブレーンバスターを予告したものの、逆に高岩がぶん投げると、流れは逆転。すかさず大谷は顔面ウォッシュで観客を味方につけると、対角線のコーナーではカシンの顔面にもお見舞いする。稔もプランチャやその場飛びムーンサルトプレスで反撃するが、大谷は自らの名前を叫んで手拍子を巻き起こすと、水面蹴りで挽回し、両者大の字となった。

 両軍同時にスイッチすると、カシンが低空ドロップキックからローリングクレイドルに捕獲。何度も回転して押さえ込む。高岩が何とかキックアウトすると、どちらもフラフラとなるが、カシンはジャンピングネックブリーカードロップで追撃。稔が大谷を分断すると、カシンは飛びつき腕十字固めへ。

 踏ん張った高岩がデスバレーボムを繰り出すと、大谷はミサイルキックで援護射撃。高岩はすかさずダイビングエルボードロップへ。しかし、割り込んだ稔がジャンピングハイキックでコーナー上に足止めすると、カシンが雪崩式腕ひしぎ逆十字固めに捕らえて、鮮やかに一本勝ちを奪い去った。

 試合後、コメントスペースで稔を待ち受けたカシンは、「このままじゃ終われねえな。もう1回やるしかない」と再戦をアピール。7・1TDCホール大会で正式に旗揚げする新団体・GLEATを「グリート」と読み間違えながらも、再戦の舞台に指名し、「とりあえず(ギャラを)振り込んでくれ」と金銭を要求していた。

【試合後のカシン&稔】
▼カシン「(先に姿を現すと)チーフ・オフィサーを待ってください」

※稔が遅れてやってくると

▼カシン「チーフ! チーフ!」

▼稔「チーフ? チーフですか? ありがとうございました。GLEATの宣伝までしていただきまして」

▼カシン「グリートね」

▼稔「それでグレイトです」

▼カシン「このままじゃ終われないよな?」

▼稔「勝ったのにですか?」

▼カシン「ちょっと動きが悪いな」

▼稔「もうそろそろ48歳で」

▼カシン「いや、このままじゃ。もう1回やるしかないな。グリートで」

▼稔「いや、グレイトです」

▼カシン「グリートで俺たちも」

▼稔「じゃあ、グリートの旗揚げ戦で」

▼カシン「とりあえず(ギャラを)振り込んでくれ」

▼稔「振り込む? 本当ですか?」

▼カシン「はい」

※カシンが去っていくと

▼稔「ありがとうございました」


【試合後の大谷&高岩】
――かつて新日本で何度も戦った4人だったが?

▼大谷「そうですね。まぁ懐かしいは懐かしいけど勝たなきゃね。勝たなきゃ語れないね。でもカシンにしろ、稔にしろ、変わらない切れ味というか、そういうのは感じましたね。機会があれば、また」

――同世代で戦って刺激になったのでは?

▼大谷「まぁ彼らも頑張ってるんだろうし。でもね、プロレス界この時代でしょ。頑張るのは当たり前なんだよ。刺激受けたどうのこうのじゃない。勝たなきゃダメだ。ただ懐かしむだけのカードで僕は終わらせたくないから、勝たなきゃダメだね。何度でも言うぞ。今この時代、プロレス界頑張って当たり前なんだよ」

▼高岩「こういう同世代で試合が組めて、まだまだ若い奴らに負けられないし、またこういう戦いがあったら一番コンディション作って、一番元気なとこを見せたいと思います」

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