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4/25【全日本】1年ぶり無観客挑戦の光留を「攻略」でCIMAが世界ジュニアV2 岩本指名、大田区で迎撃へ

『2021 Champion Carnival』TVマッチ(2021年4月25日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○CIMAvs佐藤光留×

 1年ぶりの無観客での挑戦となった光留を紙一重で“攻略"し、CIMAが世界ジュニア王座2度目の防衛。前王者・岩本を次期挑戦者に指名し、5・16大田区大会でのV3戦が決定的となった。

 2・20名古屋大会で岩本を破って世界ジュニア初挑戦・初戴冠を果たしたCIMA。3・21京都大会でイザナギを返り討ちにし、試合後、挑戦を表明した光留をV2戦で迎え撃つことになった。

 光留の世界ジュニア挑戦は昨年5・16TVマッチで第52代王者・横須賀ススムに挑んで以来、約1年ぶり。奇しくも前回と同じ無観客の状況でジュニアの至宝奪還に臨むことになった。

 緊張感溢れるスタンド勝負から光留が脇固めに絡め取って先制。左腕への一点集中攻撃に打って出ると、腕に蹴りを的確にヒットさせていく。CIMAが反撃に出ても、スキを突いて腕ひしぎ逆十字固めに捕獲してペースを渡さず。鬼の腕攻めを受けた王者の悲鳴が何度も無観客の場内に響いた。

 猛攻をなんとか受け流したCIMAは、串刺しジャンピングハイキックに被弾しながらも、すぐさま立ち上がれない光留めがけてメテオラを2連発し、ようやく流れを引き寄せる。左腕のダメージはひどく、試合運びに大きな影響が出てしまうが、それでもコーナー上でのアームロックを胸板への頭突きで振り払うと、逆さ吊りになった光留にメテオラを投下。正調メテオラでも突っ込んだ。

 光留は直撃を受けながらも、そのまま流れるようにアンクルホールドに捕獲。ジャンピングハイキック、バックドロップと畳みかけると、リング中央での腕ひしぎ逆十字固めで勝負に出た。

 決定的な場面だったが、CIMAはクラッチを組んで必死に抵抗。腕を完璧に引き伸ばされた瞬間を狙って上手く引き抜いて丸め込む。その後も死力を振り絞って、メキシコ仕込みの変則的な丸め込み技を連発。光留に左腕を蹴られ、ジャンピングハイキックも左腕でガードしたために苦もんしたが、一瞬のスキを突いてのDDTで挑戦者を足止め。リング上に座り込んだ光留を、背中合わせの状態からのサーフボードストレッチに捕らえると、そのまま横に回転して押さえ込み、ついに3カウントを奪い取った。

 CIMAが怒とうの丸め込み連発で世界ジュニア王座死守。それでも激闘のダメージは色濃く、左腕には力がまったく入らない。一方、再び無観客の状況で敗れた光留は呆然とするしかなかったが、潔く自ら握手を求めると、CIMAの腰にベルトを巻き、一礼してリングを去っていった。

 試合を通じて光留の覚悟を感じ取ったCIMAは「佐藤光留と試合するんやったら、腕の一本ぐらい事前に準備しておかないと攻略できんやろ。俺は今日、佐藤光留に勝ったんじゃないんや。佐藤光留を攻略したんや」と左腕を差し出した捨て身の“攻略"だったと強調した。

 そんなCIMAがV3戦の相手に指名したのが、前王者の岩本だった。前戦で納得いく試合ができたからこそ、「俺はお前の試合、全日本プロレスTVでちょくちょく見させてもらってるけど。お前には裏切られたり、なんやかんやでいろいろあるのかもわからんけど、それ以前に、お前という人間を出し切れてないんちゃうんか?」と指摘したCIMAは、「俺からベルト獲られたからには、そのあともこの全日本でお前は飛躍してもらわないといけないんや。お前やる気ないんやったら、俺にも火を点けてくれよ。岩本、もう1回このベルトを懸けて、俺と1対1でやろうやんけ」と再戦を迫った。

 呼びかけに応じてリングに上がった岩本は「単刀直入に言う。この世界ジュニアのベルト、CIMAから取り戻すのは、岩本煌史、俺だけだ」と受けて立つ構えを見せ、その舞台を5・16大田区総合体育館大会に指定。両者の再戦が決定的になると、「CIMAという修羅場を越えてやるよ」とベルト奪還を誓った。

 大舞台で前王者を返り討ちにし、#STRONG HEARTSの全日本侵攻、そしてGLEAT旗揚げへとつなげたいCIMA。大舞台でベルトを奪還し、再びジュニアの中心に立ちたい岩本。2人の再戦は全日本ジュニアの今後を占う重要な決戦となりそうだ。

【CIMAの話】「これはハーフですわ。オーマイガーよ。いや、リング上で言った通り、勝ったとは胸張って言えんかもわからんけど。でもな、3カウント入れば、プロレスはこのベルトは俺のところに返ってくるんや。佐藤光留、無事攻略や。でも、毎回そうや。前回のイザナギも、このベルトを獲った岩本も、次はないよ、このやり方だと。命削ってるよ。一旦な、LIDETのUWFとハードヒットとかあるけど、俺はそっちじゃないから。一旦置いといたけど、でもそういうものは、リング上で生き様として、気迫が佐藤光留からビュンビュン来たよ。このままやと、LIDETやばいぞ。お前らもっとGLEATせんとヤバいぞ。田中稔、カズ・ハヤシだけに任せるな。食われるどころか、お前ら何も無くなるぞ。旗揚げ前に、6月9日でLIDET UWF、焼け野原になってまうぞ。それぐらい佐藤光留の生き様を感じたな。このベルトうんぬん以上に、人間としてのものを感じたわ。でも、俺は腕か足一本捧げるために来てるから。最後何回やったかわからんけど、とにかくメキシコから持って帰ってきた技で3カウント取ったからな。佐藤光留からは生き様感じたけど、岩本、お前どないしてん? 腑抜けなってるんちゃうぞ。いいか、リング上で言ったけど、いってこいはないんや。今日の試合見たやろ? 俺ら人生背負ってるんや。20代のヤツらにはわからんか。人生背負って来てるんや、ここに。それだけちゃうぞ。お前にマックス火を点けたるために、T-Hawkとリンダマン、鬼塚、#STRONG HEARTSをこの全日本のリングにええ加減上げるからな。俺は12月から言い続けてるんや。俺の体がもたんよ、このままだと。#STRONG HEARTS暴れさせてくれよ。全日本ジュニア、ありえんぐらい活性化させたるからよ。俺らがGLEATせんかったら、誰がGLEATするんや。おい、GLEATの若いヤツら、よう見とけ。俺らは死なんぞ。いいか、岩本、全日本プロレス、そして全プロレスファン。俺らが噂の…GLEATや」

※光留はノーコメント

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