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4/28【東京女子】SKE48荒井優希が5・4後楽園へ公開練習 カカト落とし試し斬り、伊藤麻希狙いを宣言

 5・4後楽園大会での本格デビューを控えるSKE48荒井優希が28日、東京・文京区のDDT御茶ノ水道場で練習を公開。得意技のカカト落としを試し斬りした荒井は「前は普通にできなかったことが、今ガッツでできるようになった」と進化を実感し、2年半前の雪辱を誓って“伊藤麻希狙い"を宣言した。

 本格デビュー戦(渡辺未詩&荒井vs伊藤麻希&遠藤有栖)を6日後に控える荒井がこの日、トレーニングパートナーの山下実優、パートナーの渡辺とともに公開練習に臨んだ。荒井の得意技はカカト落とし。山下が持つミットめがけて何度も試し斬りした。また、ボディスラム、ロープワークからショルダータックルを食った際の受け身などプロレスの基礎を入念に確認した。

 本格デビュー戦は東京都に発令された緊急事態宣言に伴い、無観客試合となる。インターネットテレビ局ABEMA、「WRESTLE UNIVERSE」(英語実況)による生配信が実施されるが、荒井は「無観客はすごくさびしい。『見に行くよ』って声もたくさんいただいていたので。そんなみなさんが近くにいないのはさびしい」と無念さを隠せない。それでも「配信があって、大会が開催されるので、そのことに感謝して。画面の向こうで見てる皆さんに伝わるように、精いっぱいリングに立ちたいと思います」と気合を入れ直した。

 名古屋を拠点にアイドル活動をしているだけに、都内の道場で毎日練習することはできない。地元にいるときもジムワークや、自宅での筋トレ、倒立といった自主トレを欠かしていないという荒井だが、「練習がしんどいというより、名古屋と東京を行ったり来たりで、練習する時間がないことで焦っていて。限られたなかでの活動になっているので、そのなかでどれくらいの力を出せるのか」と一抹の不安ものぞかせた。

 トレーニングパートナーの山下は「受け身も少しずつ取れるようになって。カカト落としもありますし、当日までしっかり仕上げていければいいなと思います」と残された時間で上積みを目指すつもり。「まだやれることは多くないので。無観客でも画面の向こうの皆さんに伝わるようにって、強い気持ちが本人にはあるので。それが伝わればいいなっていうのはあります。カカト落としもそうですし、エルボーも当て勘がすごい。気持ちも強い。限られた練習でも、濃い練習をしてる。それでも本人は足りないって思えるストイックさもある」と評して期待を込めた。

 「豆腐プロレスのときは、できないことが多くて。あくまでもアイドルがプロレスやってる形だったので、できないことがあったら『やめていいよ』とか。結構甘やかしてもらうなかでやってたんですけど。今回はプロレスに荒井優希個人が入っている形なので、そこでの妥協とかは一切なしでやらせてもらってる」。そう話した荒井は真剣にプロレスに取り組んでいる。その中で「前は普通にできなかったことが、今ガッツでできるようになったりして、本気ってすごいなって感じてます」と進化を実感できてもいる。

 4月21日の記者会見では、対戦相手の伊藤から「まだ荒井優希というプロレスラーに、さほど興味は持っていない。いまいちワクワクしていない。現状“SKE48の肩書きに救われてるだけのヤツ"にしか思えない」と辛らつな言葉を投げかけられた。「アイドルしてるときなら絶対言われないことだから動揺しました」という荒井だが、「ファンの方も『悔しいね』って言ってたから。みんなの気持ちを背負ってリング立たないといけないなっていうので、すごく燃えています」と刺激として受け止めた。「技とかプロレスの技術ではすごく劣ってると思うので、自分にできることは気持ちで思いっきりぶつかりたいです」と足りないところは精神面で補う構えだ。「(伊藤と遠藤と)どっちを狙いにいくか?」と問われた荒井は「あんだけ言われたので伊藤さんです」と言い切り、2年半前のアイアンマン王座戦で敗れたリベンジを改めて見据えていた。

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