5/2【NOAH】新ナショナル王者・杉浦が逆マサオ殺法で快勝 “解説"カシンが惨敗・井上になぜか挑戦表明
『THE OVATION 2021 Day1』TVマッチ(2021年5月2日生配信)
○杉浦貴vs井上雅央×
新ナショナル王者・杉浦が掟破りの逆マサオ殺法で井上を料理。解説者を務めたカシンはなぜか敗れた井上に挑戦を表明した。
井上は対戦カード当日発表の大会でことごとく苦い秒殺負けを喫してきた。2010年1・5後楽園大会ではマイケル・エルガンに8秒殺、今年の1・5後楽園大会では藤田和之にわずか6秒で敗れている。
久々の当日カード発表となったこの日、カシンに続いて井上が登場。てっきり両者による対戦と思いきや、井上の相手となったのは杉浦だった。杉浦は4・29名古屋大会でナショナル王者に返り咲いたばかりで、これが王者としての初戦。カシンはボディチェックまで受けておきながら実況席に陣取り、この一戦を見守った。
またも秒殺の予感がプンプン漂う中、井上は開始早々、フロントハイキックを連発され、串刺しランニングニーも被弾。「早いよ…」とぼやく中、ランニングニーをモロに食らって早くも3カウント寸前に追い込まれた。秒殺こそ免れたものの井上は杉浦からタックル合戦を強要されて息も絶え絶えに…。
それでも井上はダイビングショルダー、ミリオンダラーバスターと得意技を連発したが、オリャーラリアットをフロントハイキックで迎撃されて攻勢に転じられず。五輪予選スラムを阻止してスクールボーイや首固めと丸め込みを連発したが、最後は杉浦が「待て!」と足止めしてのスクールボーイでお株を奪って3カウントを奪った。
杉浦がお株を奪うマサオ殺法で王者としての初陣に完勝。試合後も「名古屋で激しい試合をしたから、今日は休みもらいました。まあ、ちょっとタックル合戦で走って、うっすら汗かいたんで、ちょうどいい有酸素で、疲労も取れた感じです」と涼しい顔だった。
一方、カシンが思いがけない行動に出た。試合後、「杉浦、いや貴。ここで挑戦表明する」とぶち上げた。杉浦も受けて立つ構えを見せたが、悪魔仮面の標的は違った。「明日の全世界8000人のファンが見ているWRESTLE UNIVERSE配信大会、このケンドー・カシンと井上雅央がシングルマッチをやってやる」と井上に挑戦表明した。「俺じゃねえのか。負けたヤツになんで挑戦表明してるんだ?」とぼやく杉浦を横目に、カシンは「覚悟しとけ」と井上を挑発していた。
【試合後の杉浦】
――チャンピオンとして最初の試合となったが?
▼杉浦「まあ、会社から今日は休んでくれってことじゃないのかな? 名古屋で激しい試合をしたから、今日は休みもらいました。まあ、ちょっとタックル合戦で走って、うっすら汗かいたんで、ちょうどいい有酸素で、疲労も取れた感じです」
――最後は丸め込みとなったが?
▼杉浦「ビンタをあのまま続けても、引いちゃうでしょ? 俺も優しいから」
――カシン選手については?
▼杉浦「あの人、試合ないよね? 解説しに来ただけだよね? なんでコスチュームで来たの? 試合やりたいのかな? で、俺に挑戦表明かと思ったら、なんで負けたヤツに挑戦表明って、凄い斬新だよね。まあ、楽しんでればいいんじゃないの」
――無観客の大会だったが?
▼杉浦「今日? えっ、今日無観客でやってたの? よかったよ。あえて入れてないんだ。よかった。いやいやいや、今まででノア始まって以来の客の入りだと思って、やべえなと思ったけど。名古屋であんだけ盛り上がって、東京に戻って来たら、熱がねえなと思ったら、ああ、そういうことね。ビックリしたよ! よかったよ! やべえと思って。関係者らしき人も何人かしかいないからさ。よかった。安心した。まあ、今日はこれだけど、明日はガッチリ入ってるでしょ?」