プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/3【NOAH】さいたまGHCへ丸藤進撃、虎王・零で村上に“雪辱” 武藤戦へ「ノアの誇り」あらわ

『THE OVATION 2021 Day2』TVマッチ(2021年5月3日生配信)
○丸藤正道&望月成晃vs杉浦貴&村上和成×

 『CyberFight Festival 2021』(6月6日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)で武藤敬司のGHCヘビー級王座に挑戦する丸藤が、かつて血祭りにされた村上に14年越しの“雪辱"。流血のテロリストを新型虎王の“虎王・零"で破り、TVマッチ2連戦の大トリを締めくくってGHC獲りへ進撃の度を深めた。

 ゴールデン・ウィーク後楽園2連戦から変更となった無観客TVマッチ2連戦。その大トリを飾ったのは“M's alliance"丸藤&望月組と、“杉浦軍"杉浦&村上組によるタッグマッチだった。

 かつて丸藤と村上は2007年6月の横浜文体大会で一騎打ち。テロ行為に成功した村上が丸藤を血祭りに上げていた。序盤から村上を意識した丸藤は、お株を奪う“両足ストンピング"で杉浦を踏みつけて挑発すると、すぐさま村上も反撃。丸藤を殴って蹴って踏みつけるや、“本家"両足ストンピングを繰り出した。

 その後は杉浦と望月の最強中年対決も熱を帯びたが、終盤には再び村上が猛威。ビンタや頭突きで押しまくったが、丸藤も続くノーモーション頭突きを杉浦にゴツン!と誤爆させ、“顔面凶器"杉浦の硬度で村上の額はパックリと割れた。

 それでも血染めのテロリストと化した村上は、アブなすぎる表情で丸藤をスリーパーで絡め取る。望月が三角蹴りで援護し、丸藤が虎王、トラースキック、フックキックの乱れ打ちを浴びせても、グラつきながらも狂気の笑みを浮かべた。

 ならばと丸藤は、左フックを避けてボディへの虎王を発射。村上が前のめりに腹部を抱えたところで、両耳をつかんで叩き込む新型虎王“虎王・零"をぶち込み、3カウントを奪ってみせた。

 14年越しの“雪辱"に成功したうえで、無観客2連戦の大トリを飾った丸藤。「俺のプロレス人生の中で、一番の流血をさせられた相手が村上和成だ。俺の中ではあの時のことを忘れてなかった。今日、モッチーさんのヘルプもあって、タイトルマッチ前に変な試合をせずに、ちゃんと勝てたから良かった」と語った。

 そしてGHC王者・武藤にはリング上からマイクでメッセージ。「6月6日、さいたまスーパーアリーナ、武藤敬司のGHCヘビー級挑戦が決まった。同じM's allianceだけども、今やらなくちゃいけないと思う。だから、しっかり結果を残したいと思うし、ひとつ絶対に勝ってることがある。それは、俺はこのリングで戦い続けてきた。このリングを守り続けてきた。おこがましいかもしれないけども、自分なりに守り続けてきた。そこだけは絶対に負けない」と“ノア"としてのプライドを強調した。「それで試合が勝てるかといったら違うかもしれない。だけどな、思いの強さっていうのは絶対力になる。絶対力になるから。俺はその思いを胸にしっかり叩き込んで、6月6日、武藤敬司の前に立ちます」と“天才対決"に向けて決意を新たにした。

【試合後の丸藤&望月】
――村上選手と久しぶりに対戦したが?

▼丸藤「何年前だ? 俺が大流血に追い込まれて、なおかつ試合も負けた。あの時、俺は村上なんていうとんだ外様を叩きのめしてあの場で終わってやろうと思ったんだけど、逆に俺がボロクソにされて。俺のプロレス人生の中で、一番の流血をさせられた相手が村上和成だ。何の因果かわかんないけど、また戦って、ノアのリングで会って。俺の中ではあの時のことを忘れてなかったし、杉浦軍で来た時も、まず標的が俺じゃなかったから黙ってたけど、こうやってリングに上がったら、あの時のことを思い出しますし。今日、モッチーさんのヘルプもあって、タイトルマッチ前に変な試合をせずに、ちゃんと勝てたからよかったです」

▼望月「昨日とか、うちらもそうですけど、いろいろな試合があって、どちらかというと、楽しい部分もありながらな試合もあったんですけど、今日は本当に久々にピリついた試合を経験できて。自分もあさって、DRAGONGATEで大一番があるんでね。このピリつき感は本当にいい経験になったし、これを必ず自分のところに持ち帰って、あさってツインゲートをしっかり防衛したいなと思ってます。本当にいいっすね、ああいうピリつき感。杉浦さんともほんのちょこっと当たっただけですけど、間違いなく合うなって。一言、合うなっていう部分。また機会があれば、シングルマッチとかもやってみたいですね」

▼丸藤「言いたいことはリングで喋ったんで。なかなかこのコロナもまだどうなるかわからないですけど、俺たちはやることをしっかりやって、ノアを見てくれている、プロレスを見てくれている、そして、DRAGONGATEを見てくれている皆さんに、俺たちはプロレスを伝え続けるんで。ぜひとも皆さんも俺たちを追っかけてきてください。必ずプロレスが皆さんに恩返しします。ありがとうございました」

プロ格 情報局