プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/3【全日本】諏訪魔13年ぶりV2ならず 9ヵ月ぶり再戦で石川雪辱

『2021 Champion Carnival』最終戦 TVマッチ(2021年5月3日生配信)
「2021 Champion Carnival」公式戦 ○石川修司vs諏訪魔×

 9ヵ月ぶりの再戦で石川が雪辱。元パートナーに敗れた諏訪魔は13年ぶりV2を逸した。

 2年連続で三冠王者としてカーニバルに臨んだ諏訪魔はここまで5勝3敗で勝ち点10。その前に首位タイだった耕平が4敗目を喫したことで、最終公式戦に勝利すれば13年ぶり2度目の優勝へ大きく前進するところだった。最後の相手は元パートナーの石川。昨年7・25後楽園大会の究極の5冠戦(世界タッグ王者対決による三冠戦)以来、9ヵ月ぶりの再戦が実現した。

 石川は容赦なし。場外DDTを敢行すると、諏訪魔が爆弾を抱える首を徹底攻撃。苦悶するばかりの諏訪魔を変型大外刈りで叩きつけ、肩固めで絞め上げる。諏訪魔もスリーパーで応戦するものの、ラストライドは時期尚早で決められず。それでもラリアット合戦に持ち込み、石川がジャーマンで投げても、すぐさま立ち上がってラリアットを叩き込んだ。

 だが、ダメージは明らかに諏訪魔の方が大きい。エルボー合戦で石川の強烈な一撃を食らって前のめりにダウン。それでも死力を振り絞ってダブルチョップを乱打し、ラリアット、ジャーマン、ラリアットの猛攻に出た諏訪魔はバックドロップで巨体を投げると、スリーパーで絞め上げたが、万力スリーパーには持ち込めず勝機を逃した。

 ここから石川が怒とうの猛反撃。ドラゴンスープレックス、ランニングニーリフトの連続攻撃でペースを奪い返し、容赦なしのファイアーサンダー3連発で追い討ち。カミゴェ、ランニングニーリフトで諏訪魔をグロッギー寸前に追い込むと、とっておきのジャイアントスラムを爆発させて三冠王者を仕留めた。

 諏訪魔は痛恨の4敗目を喫し、勝ち点10で公式戦全日程を終了。13年ぶりとなる春の栄冠獲りはならなかった。

 一方、石川は9ヵ月前の借りを返し、勝ち点10で公式戦全日程を消化。2位タイで今年の春の祭典を終えた。残念ながら優勝には届かなかったものの、「40代、50代のオジサンのために俺は輝いて輝いて、最終的にはモテたい」とまだまだ最前線で踏ん張るつもり。「やっぱり今の俺をポンポン投げてくれる相手は諏訪魔さんしかいないんで、やっぱり暴走大巨人は解散してもライバルだと思っているんで。お互い違う道で、でも敵対するわけじゃなくて、ライバルとして、どっちが全日本プロレスを盛り上げるかってとこで勝負をしていきたい」と言うように、諏訪魔とのライバル関係もそのための大きな刺激とする構えをみせていた。

【試合後の石川】
▼石川「これで10点。メイン次第か。まあ、この間の5冠戦は緊急事態が明けて、初めてお客さんがいる時で、今度はまた無観客で諏訪魔さんとシングルマッチっていうのは運命めいたものは感じて。やっぱり今の俺をポンポン投げてくれる相手は諏訪魔さんしかいないんで、やっぱり暴走大巨人は解散してもライバルだと思っているんで。お互い違う道で、でも敵対するわけじゃなくて、ライバルとして、どっちが全日本プロレスを盛り上げるかってとこで勝負をしていきたいと思います」

――リーグ戦自体はまだ可能性がギリギリ残っているが、星勘定的に終わってみてどう思う?

▼石川「やっぱり1リーグということで、大谷さんが後半から欠場したみたいに、その時の力っていうのはあんまり落ちてないと思うんですけど、回復力はベテランのほうが落ちてくると思うんで。その中で、もっといい勝ち星でいきたかったんですけど、やっぱり若い力…青柳とかが一気に来たんで。でもね、40代、50代のオジサンのために俺は輝いて輝いて、最終的にはモテたいなと思います」

※諏訪魔はノーコメント

プロ格 情報局