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5/9【DDT】竹下-火野真っ向譲らず 白熱ドローで16年ぶりタッグリーグ幕開け

『Ultimate Tag League 2021 in KORAKUEN HALL!!』東京・後楽園ホール(無観客/2021年5月9日)
「Ultimate Tag League 2021」公式リーグ戦 ○竹下幸之介&勝俣瞬馬vs佐々木大輔&火野裕士×

 竹下と火野が激闘を繰り広げたものの、真っ向からぶつかって互いに譲らず。白熱ドローで、16年ぶりのタッグリーグは幕開けした。

 DDTとしては2005年の『KO-Dタッグリーグ』以来、16年ぶりの開催となるタッグリーグ戦『Ultimate Tag League 2021』。5チーム参加の総当たり制で行われるが、開幕戦のメインで優勝候補の“The 37 KAMINA"竹下&勝俣と“DAMNATION"佐々木&火野がいきなり激突した。

 序盤は勝俣が腹部を攻められて劣勢に。竹下とともに仕掛けたコーナーからのファンタスティックフリップも自爆に終わり、大ダメージを負った。佐々木のクロスフェイスに捕まり、火野にはFucking BOMBを狙われたものの、なんとかかいくぐると、竹下とのバズソーキック&ランニングニーがさく裂し、ピンチを脱する。

 The 37 KAMINAの狙いは新兵器のMADMAX(合体垂直落下式ブレーンバスター)。竹下は火野と真っ向から打撃戦を繰り広げると、ローリングエルボーで棒立ちにさせ、ブレーンバスターの構えに。そこに勝俣がスワンダイブで飛びつけば完成となるが、佐々木がダイブを阻止。それでも竹下はコーナー上の佐々木を雪崩式フロントスープレックスでぶん投げて、火野に衝突させる離れ業をやってのける。火野が反撃に転じてコーナーに上がっても、勝俣が足にしがみついて足止め。そこに組みついた竹下が一気に抱え上げ、ついにMADMAXがさく裂した。

 勝負あったかと思われたが、佐々木が松井レフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。無法地帯になったのいいことに、パイプイスで竹下&勝俣を叩きのめす。さらに、竹下をクロスフェイス、ペティグリーなどで攻めに攻めて追い詰めた。竹下たちも大技で試合を立て直したが、残り3分を切ったところで、佐々木が急角度のカナディアンデストロイヤーを竹下にズバリ。ここが勝負所と、ミスティカ式クロスフェイスを狙って飛びついた。

 空中で佐々木の動きを止めると、勝俣が飛びついて、またまたMADMAXが火を吹くが、火野が勝俣の体をFucking BOMBの要領で投げつけて、強引にカットインし、勝機を逸す。その後、竹下と火野は最後まで意地を張り合って激しくやり合ったものの、竹下の丸め込みを火野が返したところで、無情にも時間切れ引き分けのゴングが打ち鳴らされた。

  The 37 KAMINAとDAMNATIONが引き分け発進。ともに勝ち点1を手にした。5チーム参加の短期リーグ戦だけに、今回の引き分けが尾を引きそう。さすがに試合後は両チームともに疲労困ぱい。DDTとしては珍しく誰もマイクアピールをしないまま大会は終了となった。

 MADMAXでチャンスを掴みながらも勝利できなかった竹下は「途中まで完全に2人で話し合った作戦通りにいってたのに、決めきれんかった。ごめん」と反省の弁。それでも勝俣に「負けたわけじゃないからね。引き分けに持ち込んだけれども、負けたわけじゃないから。ここでお互いに『ごめんごめん』って言い合ってるんじゃなくてさ」と激励されると、明日の配信大会で行われる樋口和貞&坂口征夫組との公式戦に向けて、「もう負けたらきついと思うから。気持ち入れ直して、明日坂口&樋口、イラプション、前KO-Dタッグチャンピオンを攻略しましょう」と気合いを入れた。

 また、竹下は「僕もパワーには自信ありますけど、ちょっとパワーの格が違うんで。でも、次に当たる時があったら火野裕士狙いで。完全に今日マークしたんで、あの火野裕士を完璧なジャーマンスープレックスホールドでいつか投げてやりたいですね」と火野を強く意識。タッグリーグ後も2人の因縁は続きそうだ。

【試合後の竹下&勝俣】
▼竹下「ごめん。途中まで完全に2人で話し合った作戦通りにいってたのに、決めきれんかった。ごめん」

▼勝俣「いえいえ。大丈夫。そんな謝らないで。誰も悪くないっしょ。悔しいな。でも、負けたわけじゃないからね。引き分けに持ち込んだけれども、負けたわけじゃないから。ここでお互いに『ごめんごめん』って言い合ってるんじゃなくてさ。次は明日?」

▼竹下「明日あるから。たぶんわからんけど、1分けしたら、もう負けたらきついと思うから。気持ち入れ直して、明日坂口&樋口、イラプション、前KO-Dタッグチャンピオンを攻略しましょう」

▼勝俣「はい。大丈夫。俺らなら大丈夫。俺らなら」

――今日はDAMNATION代表が相手だった。改めて相手の2人はどうだった?

▼勝俣「DAMNATIONとは長くやってきたけど、火野裕士が入ってからのDAMNATIONはそんなに期間が経ってなくて。あのタッグというのはまだ攻略できてない部分がある。例えば、これが佐々木&高尾、遠藤&高尾、佐々木&ポーリーだったら、ずっとALL OUTの時からやってきたから、もっと攻略の幅が見つかったかもしれないけど、まだ火野裕士という選手に関しては全然攻略できてないんで。そういう部分はちょっと今日最後に自分もいけなかった部分なのかなと」

▼竹下「僕も因縁の佐々木大輔、そこをいかに攻略するかって今日考えて臨みましたけど、やっぱり火野さん、強烈だよな?」

▼勝俣「全部持っていかれるよ。俺、全部吹っ飛んだかと思った」

▼竹下「僕もパワーには自信ありますけど、ちょっとパワーの格が違うんで。でも、次に当たる時があったら火野裕士狙いで。完全に今日マークしたんで、あの火野裕士を完璧なジャーマンスープレックスホールドでいつか投げてやりたいですね。いやあ、頭フラフラする」

▼勝俣「俺もなんだよ」

▼竹下「明日もありますけど、とにかくもう僕らは負けられないんで。僕らプロレスラーなんで、明日楽しみにしててください。ありがとう」

▼勝俣「ありがとう。熱パワー!」

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