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5/9【DDT】本多&ブルックスが準烈を“ごんぎつね葬” タッグリーグ初戦白星

『Ultimate Tag League 2021 in KORAKUEN HALL!!』東京・後楽園ホール(無観客/2021年5月9日)
「Ultimate Tag League 2021」公式リーグ戦 ○アントーニオ本多&クリス・ブルックスvs秋山準&大石真翔×

 本多&ブルックスがタッグリーグ初戦で白星発進。本多は初遭遇となった秋山にごんぎつね殺法を完全に防がれてしまったものの、最後は大石を“ごんぎつね葬"して、準烈を破った。

 DDTとして16年ぶりの開催となったタッグリーグ公式戦初戦で、ヨーロッパ代表のブルックス&本多と準烈の秋山&大石が激突。本多と秋山は初遭遇となった。

 本多が狙うのは、得意のごんぎつね。ギブアップさせると油断させて、創作昔話・ごんぎつねを披露し、それに聞き入った相手に指で作ったごんぎつねでサミングを浴びせるという得意の攻撃だ。

 本多は試合前から秋山を意識。先発はスカしたものの、ブルックスに代わってリングに入ろうとした瞬間、ロープに足を取られて転倒する。ここでマイクを持つと、「あなたのヒザを当てることよりも、私のヒザを心配してください」と秋山にアピールし、いつものように創作昔話・ごんぎつねを披露して自分のペースに持ち込もうとした。

 しかし、秋山は一切付き合わず、蹴り飛ばして阻止。「お前のごんぎつねはどうだ?」と挑発しながら、大石とともに股間から鉄柱に叩きつけた。さらに、レフェリーの死角を突いて股間にニードロップを投下すると、トップロープにも股間から落とし、非情な急所攻めで本多を痛めつける。パイルドライバーもさく裂すると、これでもかと連続して押さえ込み、スタミナを削っていった。

 劣勢が続いた本多だったが、意地のルー・テーズプレスで逆転。EXTREME王座&アイアンマン王座を保持する二冠王・ブルックスが怒とうの反撃に転じた。秋山と大技合戦で渡り合うと、復活した本多が再登場。大石と対峙する。

 いきなりスイング式DDTを食らってしまった本多だったが、大石の体に足を取られて転倒すると、再びマイクを持つ。「今度だけは聞いてくれ。俺はこれでメシ食っているんだから。これを言えなかったらオヤジから電話がかかってきて怒られるんだから。これを聞いてくれたらオヤジも満足する。これが終わったらギブアップするんで。絶対に絶対に」と猛アピールして秋山をなだめると、ようやく昔話・ごんぎつねを語り出す。

 秋山が愛用する葉巻ネタを盛り込んで、「それは葉巻じゃなくてキューバの高級タマ○ン」とオチをつけると、そのままごんぎつねを狙うが、冷静な秋山はキッチリとガード。それでもその秋山をブルックスが低空ドロップキックで排除すると、さらに飛びつきダイヤモンドカッターを大石に決めて援護射撃。ここがチャンスと、本多はバイオニックエルボーからダイビングフィストドロップを投下した。

 大石に蹴り上げられて迎撃されると、飛び込んだ秋山が掟破りのごんぎつねからランニングニーを一閃。大石はダイビングボディプレス、ミラクルエクスタシーと大技ラッシュで仕留めにかかる。しかし、意地の本多は自力でキックアウト。大石のフジヤマ・ニーロックに捕まっても、なりふり構わず、レフェリーの死角を突いてごんぎづねをぶち込み、強引に押さえ込んで逆転の3カウントを奪取した。

 ブルックス&本多が開幕戦で激勝。ブルックスと握手を交わした本多は「こんにちは、皆さん。PC、スマホ、テレビ、もしくは念動力でこの後楽園ホールに意識を飛ばしているエスパーの方。この試合をご覧いただいて、ありがとうございました」とマイクであいさつ。「つらかった! つらかった末に、上手いこと…やってやりました! クリス、センキュー!」と喜びを爆発させた。ブルックスに英語で激励されると、気分を良くした本多はアメリカのミュージシャン、マディ・ウォーターズの『アイム・レディ』の生歌まで披露。ハイテンションでチーム名を「ジ・癒されるズ」と命名し、優勝を誓った。

 5チーム参加の短期リーグ戦だけに、準烈からの勝利は大きく、伏兵と目されていたブルックス&本多組が優勝する可能性も見えてきた。明日のTVマッチで行われる公式戦第2戦の相手は佐々木大輔&火野裕士組。優勝候補食いを果たし、2連勝を狙う構えだ。

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