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5/19【全日本】三冠前哨戦幕開け ジェイクが2点攻めで諏訪魔圧倒も主役は本田 羆嵐狩りで“初勝利"

『横浜EXTRA』神奈川・保土ヶ谷公会堂(横浜)(2021年5月19日)
○本田竜輝&諏訪魔&芦野祥太郎vsジェイク・リー&土肥こうじ&羆嵐×

 王者vs覇者の頂上対決となる三冠戦へ向けた前哨戦が幕開け。ジェイクがチャンピオン・カーニバル初優勝の勢いそのままに王者・諏訪魔を首&足攻めで圧倒したが、主役となったのは本田。WRESTLE-1時代の先輩にあたる羆嵐を破り、全日本入団後、初勝利を挙げた。

 今春、ジェイクがカーニバル初制覇を成し遂げ、三冠獲りを宣言。王者・諏訪魔との頂上対決が決まった。当初は5・16大田区大会で行われる予定だったが、緊急事態宣言の延長に伴い、同大会が延期に。6・26大田区を舞台に雌雄を決することになった。

 緊急開催となったこの日の横浜・保土ヶ谷大会でさっそく前哨戦が幕開け。諏訪魔が芦野&本田、ジェイクが土肥&羆嵐とそれぞれ組んで激突した。当然、両者は互いに意識して先発で対峙。探り合うような先手争いに終始したが、ともにコーナーに下がるとジェイクが仕掛けた。諏訪魔を襲撃すると、足関節で絞め上げたり、殴りつけたりと右足を徹底攻撃した。

 中盤での再激突では諏訪魔のスリーパーに捕まったジェイクだが、すぐさま脱出してDDTで突き刺した。首を押さえながらもん絶した諏訪魔もダブルチョップやラリアットで反撃したが、流れを引き寄せるには至らず。終盤、羆嵐に勝負を託したジェイクが場外で諏訪魔を胴締めスリーパー、キャメルクラッチで捕らえ、再び首攻めを展開。試合後も諏訪魔はしばしうつ伏せに倒れたままで、ジェイクは冷酷な表情で見下ろした。

 諏訪魔は先のチャンピオン・カーニバル期間中に首と右ヒザにダメージを受けた。リーグ戦中は右足にテーピングを施していたが、ジェイクはそれを見逃さなかった。今宵は2点攻めで王者を圧倒。2度目の前哨戦となる5・21新木場を前に「次は腹だ」と予告した。

 三冠戦が行われる6・26大田区大会はまだ1ヵ月以上も先。どうやらジェイクは本番を迎える前に諏訪魔の肉体を着実に蝕んでおくつもりのようだ。これには諏訪魔も「あんな非道なことしてくるっていうのは、あいつの覚悟を感じるな」と警戒。「ああじゃなかったよ、あいつは。俺の知ってるジェイクは他にいたよね。ちょっとそこには俺は指導を加えたい」と報復を宣言した。

 そして三冠前哨戦の初戦ながら主役となったのは本田だ。終盤、ローンバトルに追い込まれ、土肥&羆嵐のサンドイッチラリアット、羆嵐の埼玉に乾杯!で追い込まれたものの、ダイビングセントーンを自爆させるとスピアーで逆襲。ジャーマンをハイブリッジで決めて番狂わせの3カウントを奪った。

 今年1月に全日本入団を果たして以来、これが初の自力勝利となった。5・21新木場大会では芦野と組んで土肥&羆嵐と再激突。5・16大田区大会で行われる予定だったこの一戦へ向けて本田は「あさってもう一度、芦野さんと組んで土肥こうじ、羆嵐と対戦します。その時も絶対3カウント獲って、これがマグレじゃないって証明したいと思います」と力強く連勝を誓ってみせた。

【試合後の諏訪魔&芦野&本田】
▼本田「ありがとうございました!」

▼諏訪魔「おし」

▼本田「今日、初めて全日本プロレスのリングで初勝利を獲ることができました。さっきも言ったんですけど、この勝利がマグレじゃないってことを証明するために、あさってもう一度、芦野さんと組んで土肥こうじ、羆嵐と対戦します。その時も絶対3カウント獲って、これがマグレじゃないって証明したいと思います」

▼諏訪魔「おめでとう。俺はやられっぱなしでね。ジェイクには首と足を壊されるっていう屈辱を味わったんだけどさ。初めて勝利って聞いてさ、自分が初めて勝った時のことを今思い出した。初心に返らせてもらったよね。俺も今日プラスになったかなと思います。本田おめでとう」

▼本田「ありがとうございます」

▼芦野「今日、諏訪魔さんと初めて正式に…本田がいたから正式ではないかもしれないですけど、アンクルの競演もあったんで、これから可能性しかないと思ってるんで、全日本のタッグはここが盛り上げていきます」

▼諏訪魔「悪いな今日は。ちょっと情けねぇところみせちゃって。ぶん投げまくりたかったんだけどさ、申し訳ないよ。ただ、やっぱしやってて面白いんだよね。それは正直思ったし。もっとめちゃくちゃ、ここで投げちゃうの?みたいなことやってもいいかな? 俺も。やっちゃえば?」

▼芦野「いいんですか? 今まで封印してきた投げがあるんで」

▼諏訪魔「ホントに!? それ楽しみだよね」

▼芦野「それを全日本のリングで解禁していきたいと思うんで」

▼諏訪魔「それは楽しみだ」

▼芦野「(本田は)ホント今日、頑張りましたね」

▼諏訪魔「凄いよ」

▼本田「ありがとうございます」

▼諏訪魔「何か歴史的第一歩に立ち会っった感じがして、うれしくなっちゃったな。ごめんな、ちょっとな、力になれなくて」

▼芦野「またあさって新木場で。ここはタッグ組んで、またあの二人とやりますけど、諏訪魔さんも三冠前哨戦があって、6月、三冠戦あると思うんで、それをきっちり勝っていただいて」

▼諏訪魔「早く組みたいな」

▼芦野「そうですね」

▼諏訪魔「どんどんやりたいな。誰でもいいな。やらせろこのヤロー。全日本に言っといてくれ…って俺が言うのか。そうだな」

▼芦野「諏訪魔さん、組んでください」

▼諏訪魔「俺が? やろう、じゃあ。やってくわ。よし」

――首と足のダメージは大丈夫?

▼諏訪魔「ダメだよ。首をチャンピオン・カーニバルで痛めたんだよ。あれから動かないんだよ。足も悪いな。両方やってきやがったから、あいつ。チャンピオン・カーニバルの時、あいつやってきてねぇぞ、あれ。そうか、やる前に痛んでなかった俺(苦笑) あんな非道なことしてくるっていうのは、あいつの覚悟を感じるな。ちょっと目を覚まさせてやりたいな。ああじゃなかったよ、あいつは。俺の知ってるジェイクは他にいたよね。ちょっとそこには俺は指導を加えたいと思いますよ。この首やられたからね」


【試合後のジェイク&土肥&羆嵐】
▼羆嵐「本田、本田…ホーンダ!」

▼土肥「ホーンダ、おめぇ俺らに盾突くのは10億光年早いぞ。次のあさって新木場よ、芦野と組んでも関係ない。とりあえず芦野、お前な、Enfants Terriblesいつまで名乗ってんだ。お前ひとりしかいねぇだろ。TM Revolutionみたいなもんか? TM芦野と呼んじゃおうかな。あさってぶっ飛ばすからな、お前」

――首と右足を痛めつけたが手応えは?

▼ジェイク「次は腹だ」

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