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5/23【NOAH】清宮またも大流血…GHC獲りへ丸藤が“傷口に虎王・零"で非情粉砕

『ALL OUT ATTACK 2021』新潟・万代島多目的広場大かま(2021年5月23日)
○丸藤正道&杉浦貴vs稲村愛輝&清宮海斗×

 悩める清宮が新潟でも大流血。GHCヘビー挑戦を控える丸藤が、傷口への虎王・零で非情粉砕し、三沢メモリアルで行われる武藤敬司相手の最終前哨戦に向けて「あの人(三沢さん)の前で結果を残したい」と見据えた。

 「NOAH ISM GENERATION」と銘打たれた新潟大会のメインイベント。“ノアイズム"を守ってきた杉浦と丸藤のコンビが実現し、それを受け継ぐ清宮&稲村組と激突した。

 注目は清宮だった。結果が出ないスランプ状態で、DDT竹下幸之介&上野勇希組との対抗戦を控えるサイバーファイトフェス(6・6さいたま)を前に「どうしていいか分からない…」と迷走状態に。そして前夜の横浜大会では、大流血の末にリングアウト負けを喫し、ますます「プロレス」が分からなくなっていた。

 その清宮は包帯姿で登場したものの、早々に杉浦が頭突きで叩き割って大流血。血染めの奮戦を続けた清宮も、中盤過ぎに丸藤相手に強烈なドロップキックを放って「うぉおおおお!」と覚醒の雄叫びを上げげると、急角度ジャーマンで丸藤を固め、タイガースープレックスで仕留めにかかる。

 だが、踏ん張った丸藤はヒールキックやジャンプしての踏みつけ攻撃、低空トラースキック…と、清宮の額をことごとく狙い撃ちに。丸藤の虎王→杉浦のハイクラッチジャーマンの強烈連係も決まる。なおも清宮はフラフラになりながらエルボーや張り手を振り回したものの、丸藤は珍しく傷口へのナックルパートを叩き込んで黙らせると、股抜き式トラースキック、フックキック、正調虎王と怒とうの猛攻。最後は傷口めがけて新兵器の虎王・零をめり込ませ、完璧な3カウントを奪った。

 悩める清宮を非情粉砕し、“天才対決"となる武藤とのGHC戦へ弾み。米どころ・新潟で勝利者賞の米俵を受け取って大会を締めくくった丸藤は「俺はずっと(清宮相手に)結果を残せずに負けてきて、俺もここに来て…遅いかもしれないけど、ノアに居続けた威厳みたいなものを見せないといけないから。そうじゃないと俺も終わっちまうから」と強調した。

 続く5・31後楽園大会では武藤相手の最終前哨戦に臨む。「何度も言ってるけど、武藤敬司は凄いですよ。この短期間であっという間に色んなモンをかっさらっていった。一人のレスラーとして俺は悔しい。同じユニットではあるけれど。だから俺もこのリングで20年以上戦ってきた意地ってモンを見せないと」と話した。当日は師・三沢光晴さんの13回忌となるメモリアル大会。「三沢さんのメモリアル興行で…何か意識するかって言ったら分からないけど、あの人(三沢さん)の目の前でなにか結果を残したいなと思います」と誓った。

 悩める清宮には、その額を叩き割った杉浦が「どうしていいか分からない? 一番ダメだな。それって伝わるから。お客さんに。悩んでる人のプロレス見たって面白くないでしょ? 楽しんでやんないと」と提言。ノアを支え続けてきた両雄は「今日はM's杉浦軍」「いや杉浦軍M's」と楽しそうに掛け合いながら、新潟を後にした。

【試合後の丸藤&杉浦】
――試合を振り返って?

▼丸藤「ぶっちゃけたところ、俺はずっと(清宮相手に)結果を残せずに負けてきて、俺もここに来て…遅いかもしれないけど、ノアに居続けた威厳みたいなものを見せないといけないから。そうじゃないと俺も終わっちまうから。ましてや今日はパートナー・杉浦さんで。今日は“M's杉浦軍"だったから、絶対負けられなかった」

▼杉浦「そこは“杉浦軍M's"だから。っていうか稲村のほうが元気なんじゃないの? なに? 清宮は悩んでんの? なんなの?」

――『どうしていいか分からない』と袋小路に迷い込んでいる

▼杉浦「どうしていいか分からない? 一番ダメだな。それって伝わるから。お客さんに。悩んでる人のプロレス見たって面白くないでしょ? 楽しんでやんないと。形あるものに悩んでんなら分かるけど、何に悩んでんの?」

――レスラーとしての在り方というか何というか…

▼杉浦「そうなんだ。その点じゃ稲村のほうが吹っ切れて戦えてるんじゃないの? その方が伝わるし」

――丸藤選手は傷口に虎王・零を叩き込んだ

▼丸藤「俺は今、タイトルを狙ってるから…」

▼杉浦「たまたま、やる技が傷口に当たる技だった…ってだけじゃないの?(笑)」

▼丸藤「そう、今日は俺が流血させたんじゃない。この人(杉浦)だから」

▼杉浦「俺は狙ってやったよ、ヘッドバットを」

――三沢さんのメモリアルで武藤との最後の前哨戦がある

▼丸藤「何度も言ってるけど、武藤敬司は凄いですよ。この短期間であっという間に色んなモンをかっさらっていった。一人のレスラーとして俺は悔しい。同じユニットではあるけれど。だから俺もこのリングで20年以上戦ってきた意地ってモンを見せないと。俺が20年かかってどうにかしてきたものを、あの人は数ヶ月でやっちゃったから。そこを三沢さんのメモリアル興行で…何か意識するかって言ったら分からないけど、あの人(三沢さん)の目の前でなにか結果を残したいなと思います」

――杉浦さんも三沢さんのメモリアルでナショナル防衛戦がある

▼杉浦「しっかり防衛したいよね。しっかり防衛もしたうえで大会自体も良い大会にしたいよね」

▼丸藤「…ということでM's杉浦軍でした!」

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