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5/24【新日本】「もう1回だ!」1ヶ月ぶり聖地で鷹木がIWGP世界決定戦名乗り 内藤-石井大乱闘で遺恨着火

『Road to WRESTLE GRAND SLAM』東京・後楽園ホール(2021年5月24日)
○鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&BUSHIvs棚橋弘至&後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI×

 鷹木が1ヵ月ぶりとなった聖地・後楽園大会で改めてIWGP世界ヘビー級王座決定戦に名乗り。一方、内藤と石井が大乱闘を展開し、遺恨に火がついた。

 第2代王者ウィル・オスプレイの返上によってIWGP世界王座が空位となり、詳細は未定ながら王座決定戦の開催が決まった。鷹木は5・4博多大会でオスプレイに敗れ、王座獲りを逸したばかりだが,状況の急変を受けて機を見るに敏。18日ぶりの興行再開となった5・22名古屋大会で名乗りを上げた。

 この日、鷹木は内藤&SANADA&BUSHIとのロス・インゴカルテットで、後藤&石井&YOSHI-HASHIのNEVER6人タッグ王者トリオ&棚橋と激突。内藤との好連係を披露した鷹木は棚橋相手にDDTを決めるなど気を吐いた。その後も随所でパートナーの援護射撃に動き、終盤になって再び出番が回ってきた。「来た来た来たぁ!」と叫んだ鷹木は串刺しショートレンジパンピングボンバーでYOSHI-HASHIに突っ込み、逆水平などで反撃されても、追尾式左ラリアット、グーパンチ、ショートレンジ左ラリアットの連続攻撃で返り討ち。スライディングラリアットも叩き込んだ。

 MADE IN JAPANが不発に終わると、両軍が入り乱れる混戦模様となったが、内藤がマンハッタンドロップでYOSHI-HASHIの動きを止める好フォロー。すかさず鷹木が延髄パンピングボンバー、内藤が延髄斬り、鷹木がパンピングボンバーの波状攻撃でたたみかけると、最後は必殺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンを爆発させて3カウントを奪った。

 IWGP世界王座を見据える鷹木がメインで快勝。試合後、名古屋に続いて自己主張した。「おとといの名古屋でも言ったんだが、5・4福岡タイトルマッチを経て、俺はIWGP世界ヘビーへの思いはさらに強くなってる。それで新王座決定戦をやるならば、俺は出る用意があると言った」と切り出すと、「だが、しかし、会社からは何のリアクションもない。おい、どういうことだ新日本?」と不満を口に。「俺があんだけ言ってもわかんないんだったら単刀直入にハッキリ言ってやろうじゃないか。俺のモットーは常在戦場、戦いは常にここにありだ。この俺をもう一度、IWGP世界ヘビーのタイトルマッチ組むんだな」と早期再挑戦を要求した鷹木は「ここまで言って何のリアクションもなかったら新日本どうかしてるぞ。ここまで言ったんだ。あとやるかやらんか新日本次第だ」とプレッシャーをかけることも忘れなかった。

 一方、内藤は石井と大乱闘を展開した。先発で飛び出して石井と向き合っておきながら、BUSHI、SANADAとタッチを繰り返してなかなか組み合おうとせず。焦れた石井がショルダータックルでなで斬りにしたが、これしきで内藤は矛を収めない。BUSHIが回転エビ固めで棚橋を転がすと、当然、内藤は低空ドロップキックを見舞うロス・インゴ連係に出るかと思われたが、控えの石井をランニングエルボーで急襲。虚を突かれた石井は場外に転落した。

 混戦模様となった終盤、エルボー連打を浴びせた石井がコーナーミサイルを阻止してブレーンバスターを狙ったが、内藤も決めさせず。得意のバックエルボーを連打した。試合後も内藤と石井は場外でエルボーを何発も打ち合うなど乱闘を展開。収まらない石井はリングに戻った内藤に突っかかったものの、BUSHIが顔面への低空ドロップキックで迎撃。内藤が顔面を踏みつけると場外に蹴落とした。一度は花道を下がりかけた石井だが、踵を返してみたび内藤に突進。エルボーを連打したが、内藤はバックエルボーを叩き込んで返り討ち。大の字となった石井に覆いかぶさると、鷹木がレフェリー代わりに3カウントを叩いた。

 突然の遺恨勃発となったが、不敵な笑みを浮かべながら引き揚げてきた内藤は石井について一切言及せず。「今シリーズの俺のテーマはBUSHI、そしてSANADAの気持ちを確かめること。今、鷹木がどんどんどんどん前に出ている状況。この状況、もちろん俺は悔しいよ。じゃあ、BUSHIとSANADAは悔しくないのか? このままでいいのか? そのへんの気持ちを俺は確認したいね」と話した。なぜ石井を徹底挑発したのか謎が残るが、鷹木の自己主張に刺激を受けた制御不能男の嗅覚が何かを嗅ぎつけたのかもしれない。ともあれ、石井がこのまま黙っているはずがなく、この先、二人の間で何かが生まれるのは間違いない。

【内藤の話】「おとといの名古屋大会でも言ったけど、今シリーズの俺のテーマはBUSHI、そしてSANADAの気持ちを確かめること。今、鷹木がどんどんどんどん前に出ている状況。この状況、もちろん俺は悔しいよ。じゃあ、BUSHIとSANADAは悔しくないのか? このままでいいのか? そのへんの気持ちを俺は確認したいね。いやバックステージで、普通に話しかければ答えてくれると思うよ。電話でもメールでもすぐ答えてくれると思うよ。でも、それじゃあ意味がないんだよ。リング上で示してこそ意味があると思うんでね。明日もあさっても後楽園ホール大会があるわけで、明日あさって、彼ら2人の気持ちを確かめてみたいと思いますよ。では、また明日もここ後楽園ホールでお会いしましょう、アディオス!」

【鷹木の話】「どういうことだよ、新日本プロレス? なぁ、大会が再開されたおとといの名古屋、メインで俺は勝利してアピールした。まぁ確かに名古屋では匂わせ程度だったかもしれんが、何の反応もねぇじゃねぇか。おかしいだろ。せっかく再開したのによぉ、チャンピオンがいねぇんだぜ? そんなんでオイ、新日本らしくねぇじゃねぇか。確かにオスプレイはケガして気の毒だ。だが俺は別に責任を感じないぜ。プロレスは戦いだ! 潰し合いだ! 弱肉強食だ! そんなこともあり得る。仮に俺がケガしたとしても、別にオスプレイを責めるつもりもないしな。まぁとにかく、こんだけアピールしたんだ。これで何にも言わなかったら新日本、どうかしてるぞオイ。まさに今日の対戦相手と一緒だ! カオス状態だな。オイ、このままでいいわけないよな、新日本プロレス! やるのかやらないのか、ハッキリしてくれよ」

【BUSHIの話】「まぁ終わってみれば、今日も鷹木信悟の独走モード、“鷹木無双"だったよ。俺自身、このままじゃいけねぇのは分かってるよ。でもな、今日のメインで何かを見つけた気がするよ。それにしても(※真っ赤になった胸元に手をやり)YOSHI-HASHIのチョップ、効いたな」

※SANADAはノーコメント


【棚橋の話】「ちっとも余裕がないよ。自分のことばっかりで。こんなんじゃ…ダメだな。もっとプロレス界全体を見れるように(※両手で腹をパチンと叩いて)ならないと」

※後藤、石井、YOSHI-HASHIはノーコメント

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