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5/25【NOAH】「運命感じる」原田&大原が“8年間の重み"で王座奪取誓う GHCジュニアタッグ戦調印式

 5・31後楽園大会のGHCジュニアヘビー級選手権試合「(選手権者)小川良成&HAYATAvs原田大輔&大原はじめ(挑戦者)」に向けた調印式が25日、都内ホテルで開かれ、原田&大原組のみが出席。ともに“8年間の重み"をタイトルマッチに込める構えを鮮明にした。

 一戦をめぐっては小川が挑戦を拒否し続けてきたものの、5・23新潟大会で原田が小川を完全KO。この日の調印式でも小川&HAYATA組はやはり欠席したものの、事前に調印書へのサインは済ましており、無言ながらも“承諾"の意思が浮き彫りとなった。

 ほぼ一貫して“敵対"しながら近年のノアジュニアを支え続けてきた原田と大原だが、FULL THROTTLE解体で大原が孤立したところで、原田が手を差し伸べる形で合体。ノアジュニア正規軍として、初めて組んでタイトルマッチを迎える。

 原田は「8年前、僕はノアデビューをしました。その日、横にいる大原も、(※当時はマイバッハSUWAJr.として)ノアデビューをしました。今までほとんどの時間を対角線に立って戦ってきました。時には罵り合ったり、いがみ合ったりしながらも高めあってきた。その過去があるから、今こうしてタッグを組むっていうのは特別な思いがあります」と感慨深げに語ったうえで「このタイミングで組むっていうのは運命だと思うので、それを結果として形に残したい」と意気込んだ。

 大原も「8年間、原田と同じ年月を歩んできて、俺が一番、原田の対角線に立ってきた。原田に勝ちたい!って気持ちが、俺を強くしてきてくれたと思ってる」と回顧。そのうえで「ずっと闘ってきたから言葉を交わさなくても何を望んでるのか分かる。自然と連係もいけるし、カットのタイミングもそう。今まで組んでこなかったからこそ、自分の中で過去一番の最高のタッグができるんじゃないかという気持ち」と語った。

 原田にとって小川は長らく抗争が続く怨敵であり、大原にとってHAYATAは苦手意識のある天敵。「俺の中には小川良成に対するいら立ちや悔しさ、いっぱいあります。言葉では言い表せないくらい溜まってるものがある。31日の後楽園ホール、そのすべてをぶつけて俺と大原がベルトを獲ります」(原田)、「4年前にHAYATAからシングルのベルトを奪われて以降、ベルトとは縁のない状況となりました。タイトルマッチ、リーグ戦など、思い返せば自分の行く手を阻んできたのはHAYATAでした。もう悔しい日々は過ごしたくない。必ず今回は原田とベルトを巻いて再びノアジュニアの中心に行きたい」(大原)と、それぞれの“標的"にロックオン。あらゆる“積年の思い"を爆発させて王座奪取につなげる構えを示した。


【会見の模様】

※小川&HAYATA組は欠席、すでに調印書にはサイン

――王座戦に向けた意気込みを

▼大原「4年前にシングル王者としてHAYATAと闘いまして、HAYATAにベルトを取られ、それ以降、ベルトとは縁のない状況となりました。タイトルマッチ、リーグ戦など、思い返せば自分の行く手を阻んできたのはHAYATAでした。まわりからも天敵といわれて、自分自身にも苦手意識があって、なかなか勝てない日々で…。しかしずっとノアジュニアの真ん中に行くことができず、ベルトも巻けず、もう悔しい日々は過ごしたくない。必ず今回は原田とベルトを巻いて再びノアジュニアの中心に行きたいと思ってます。ずっと悔しい思いを秘めてきました。FULL THROTTLEも最終的には最悪の結末を迎えてしまって、どん底の自分に声をかけてくれたのが、小峠と原田でした。ずっとこのノアジュニアで戦ってきた小峠と原田が声をかけてくれたのが心から本当に嬉しくて、再びノアジュニアを盛り上げるべく、自分が何としてもベルトをつかみにいかないといけないと覚悟を決めています」

▼原田「8年前、僕はノアデビューをしました。その日、横にいる大原も、同じ日にノアデビューをしました。今までほとんどの時間を対角線に立って戦ってきました。時には罵り合ったり、いがみ合ったりしながらも高めあってきた。その過去があるから、今こうしてタッグを組むっていうのは特別な思いがあります。相手の小川とHAYATA、過去の実績とか内容をみれば最強のチャンピオンチームだと思います。でもそれ以上に俺の中には小川良成に対するいら立ちや悔しさ、いっぱいあります。31日の後楽園ホール、そのすべてをぶつけて俺と大原がベルトを獲ります。この試合をきっかけに俺と大原、小峠そして宮脇の4人でこのノアジュニア、創ってきます」

――小川にいら立ちというのは、どんな思いが蓄積されている?

▼原田「2年、いやもっともっと長い時間、悔しい思いをしてきているので。言葉では言い表せないぐらい溜まってます。この間の新潟で、そのひとつが爆発して、ああいう結果も出しましたし、それ以上の後楽園ホールはそれ以上のものを出したい、というのはあります」

――大原選手も悔しい日々が続いてきたが、だからこそどんな勝ち方をしてどんな試合にしたい?

▼大原「8年、この原田と同じ年月を歩んできて、原田も言ってくれたけど、俺が一番、原田の対角線に立ってきた。だからこそできる闘いがあると思うし、やっぱりリスペクトしてて、シングルでは正直原田のほうに分があって、それだけに原田に勝ちたい!って気持ちが、俺を強くしてきてくれたと思ってる。そんな原田と二人で、今までにない新しいチームとしてノアジュニアの高みをさらに創っていく。宮脇もいるし、願わくば小峠にも防衛してもらって、自分らもベルトを獲って、チャンピオン3人で(6・6サイバーフェスの)さいたまスーパーアリーナで“俺たちがノアジュニアだ"っていうのを示していきたいと思っています」

――実績のある原田&小峠組ではなく、原田&大原組だからこその意義というのは?

▼原田「無観客の大会だったんですけど、大原が一人になって、そこへ助けにいって。8年間の蓄積があったからこそ、大原と結果を残したい。そういう気持ちが強くなってきて。ベルトが欲しくなった。二人ともノアデビューはこの5月。このタイミングで組むっていうのは運命だと思うので、それを結果として形に残したい」

――大原選手もあらゆるパートナーと組んできたが、原田とチームを組んでみても感触は?

▼大原「8年間のこの期間、組んだことなんて指で数えられるほどしか無かった。でも、ずっと闘ってきたから言葉を交わさなくても分かるんですよ。何を望んでるのか。試合の中で言葉を交わさずとも動ける。自然と連係もいけるし、カットのタイミングもそう。互いに信頼してるので、やりやすさがある。組んでこなかったからこそ、自分の中で過去一番の最高のタッグができるんじゃないかという気持ちでいっぱいです」

――三沢さんのメモリアル大会が舞台となる

▼原田「僕は三沢さんとお会いしたこともなければ、お話をさせていただいたことも無い。プロレスの何かを直接教わったこともない。だからこそ今のノアジュニア、最高のノアジュニアをみせて、お客さんを喜ばせて、希望を与える姿っていうのを見て欲しいなって思いはあります」

▼大原「自分がノアに上がったきっかけはSUWAさんでした。SUWAさんは常々『三沢さんへの恩返しがしたいんだ』と言っていました。SUWAさんが怪我をされて試合ができなくなった時、自分に託してくれたこと。SUWAさんの思い。そこも背負ってノアのリングで闘っていかないといけないと思ってるから。だから三沢さんが喜ぶことはなにか。そこもずっと考えてやってます。僕も三沢さんにお会いしたことはないんですが、小川&HAYATAという高い壁を乗り越えて、これからのノアジュニアを熱く盛り上げていく。その姿をみせていくことが、自分が三沢さんにできることなのかな、と思うので、ベルトを奪取して壁をしっかり乗り越える姿をみてもらいます」

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