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5/31【NOAH】GHC王者・武藤が三沢メモリアルでエメラルドF発射! 丸藤連破でさいたま防衛戦へ

『三沢光晴メモリアル 2021 in 後楽園ホール 〜Forever in our hearts〜』東京・後楽園ホール(2021年5月31日)
○武藤敬司&田中将斗vs船木誠勝&丸藤正道×

 GHCヘビー級王者・武藤が“永遠の恋人"三沢光晴さんのメモリアル大会でエメラルドフロウジョンを発射。次期挑戦者の丸藤を前哨戦で連破し、貫禄十分にサイバーファイト・フェス(6・6さいたまSA)での防衛戦に駒を進めた。

 今年で十三回忌となる三沢さんのメモリアル大会。そのメインで組まれたのが、さいたま決戦のGHCヘビー級選手権試合「(王者)武藤vs丸藤(挑戦者)」に向けた最後の前哨戦だった。

 武藤は田中、丸藤は船木とそれぞれ組んでの豪華M's alliance対決で対峙。前回の前哨戦で敗れている丸藤が徹底した腕狙いで武藤を押し込み、中盤には虎王や不知火で武藤を追い込むと、パーフェクトキーロックも繰り出した。

 だが、逃れた武藤も、丸藤が狙ったタイガードライバーをエメラルドフロウジョンで切り返す離れ業。“三沢さんの得意技"をめぐる攻防で上回って息を吹き返した武藤は、なおも巻き返す丸藤の真・虎王もドラゴンスクリューで切り返す。すかさずシャイング・ウィザードをぶち込み、田中もスライディングDでアシスト。最後は足4の字固めで絞めに絞め上げ、またしても丸藤から直接3カウントを奪ってみせた。

 三沢メモリアル・メインの舞台で丸藤を連破。緑色のテーピングを施した右手で、天に向かってラブポーズを決めた武藤が、最後の前哨戦も制して貫禄十分にさいたま決戦へと駒を進めた。

 「丸藤もすごい元気に頑張ってたけど、もしかしたら三沢光晴をちょっと見すぎて、若干センチになってたのかな、なんて。そのちょっとだけスキが出たのかな」と話した武藤は、「俺はもう58歳になると、朝に目が覚めて、万全な日がないんだよ。本当に万全な時がなかなかない中で、どうコンディションよく試合をやれるかっていうのは、やっぱここ(腕を叩く)。腕の見せ所だよ」。“永遠の恋人"の十三回忌に“58歳の王者"として君臨した天才は、勝って兜の緒を締め直してさいたまの大舞台へと向かう。

【試合後の武藤&田中】
▼武藤「本当にね、僅差の戦いというか。お前(田中)のおかげで勝てたというか。マジで」

▼田中「いやいや、そんなことないです」

▼武藤「今日は8割劣勢だったけど、お前のその一発で勝てたよ。ただ、丸藤もすごい元気に頑張ってたけど、もしかしたら三沢光晴をちょっと見すぎて、若干センチになってたのかな、なんて。そのちょっとだけスキが出たのかな、なんて思ったりも俺の中でしてますよ。だけど、6月6日は俺の隣にお前がいないからなあ」

▼田中「そうなんですよ」

▼武藤「心細いけど頑張るよ」

――武藤選手もエメラルドフロウジョンを出したが、三沢さんを意識した?

▼武藤「そうだよ。今日はここ(リストバンド)からここから、ガウンから、今日は三沢光晴を意識して。俺は丸藤と違って外見だけ意識して。あいつは内面も意識したぶん、ちょっとセンチだったような気が試合をしててしたな」

――サイバーファイト・フェスは近いが、状態は万全?

▼武藤「いや、俺はもう58歳になると、朝に目が覚めて、万全な日がないんだよ、逆に言ったら。お前(田中)だってそうだろ?」

▼田中「はい。わかります」

▼武藤「本当に万全な時がなかなかない中で、どうコンディションよく試合をやれるかっていうのは、やっぱここ(腕を叩く)。腕の見せ所だよ」

【試合後の丸藤&船木】
▼丸藤「すいません」

▼船木「足大丈夫ですか? とりあえずあと1週間。足を治して。武藤さんはだいぶたぶん腕が痛いと思うんで」

▼丸藤「ありがとうございます。船木さんのおかげでタイトルマッチにいい要素ができたんですけど」

▼船木「腕を狙うと見せかけて足もいけますし、足を狙うと見せかけて腕もいけますし」

▼丸藤「ちょっといろいろと相談するために、LINEを知らないですよね? あとで教えてください。でも、やっぱりさすがの武藤敬司ですよ」

▼船木「そうですね。あとあの2人の技が上手いこと合いましたね」

▼丸藤「アゴにヒットしたのは効きました。まあ、普段は心強い味方ですけど」

▼船木「でも、見方でも全然いけましたね」

▼丸藤「そうですね」

▼船木「武藤さんとか、田中選手とか、個人個人で強いじゃないですか。まったく仲間という意識を今日は忘れてやってましたね。来週も仲間ということを忘れて」

▼丸藤「ガッチリいきます。でも、今日は三沢さんのメモリアル興行という形だったんで、しっかり三沢さんの前で形として結果を残したかったんですけど、まあそう簡単にいく相手じゃないというのはよくわかったし。それを見ているお客さんも、三沢さんもそう思ってくれたと思うんで。6・6さいたまスーパーアリーナで…」

▼船木「何となくですけど、武藤さんはちょっと防衛戦疲れしている気がしてたんですよ。今日、そんな感じがしたんで、たぶんいけるんじゃないですかね?」

▼丸藤「いけます」

▼船木「頑張ってください」

▼丸藤「次、タイトルマッチで結果残さなかったら、俺がここで20年やってきたことって何だったんだろうって自分でも思ってしまうんで。まあ、はたから見たら、もしかしたら勝算は低いかもしれないけど、それでこそ面白いと思っているんで」

▼船木「まだ出してないものもあるんじゃないですか?」

▼丸藤「あります。でも、あの人もなんか最近そういうのが多いんで」

▼船木「フランケンシュタイナーとか」

▼丸藤「突然やってくるんで。ちょっと気をつけながら」

▼船木「フランケンシュタイナーはマジで気をつけないと」

▼丸藤「気をつけます。またよろしくお願いします。今日はありがとうございました」

▼船木「ありがとうございました」

▼丸藤「ああ、足痛え、チクショウ」

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