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6/6【CyberFight】拳王屈辱…ヨシヒコ、DDT号投入のDDT勢が全面戦争制す 祭典で高木社長が「業界一」の誓い

『CyberFight Festival 2021』さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ(2021年6月6日)
○高木三四郎&彰人&樋口和貞&坂口征夫&吉村直巳&納谷幸男vs拳王&中嶋勝彦&征矢学&仁王&タダスケ&覇王×

 ヨシヒコやDDT号(自転車)など多数のアイテムを投入したDDT勢が金剛との全面戦争を制した。拳王の猛攻を耐え抜き、屈辱を味わわせた高木は、社長として「改めて宣言します。サイバーファイトは業界ナンバーワンを取ります」と誓いを立てた。

 高木社長に反発し続けてきた拳王は、サイバーファイト・フェス不参加を宣言。しかし、高木は出場を厳命して遺恨が再燃し、『CyberFight Festival 2021』でDDTと金剛による12人タッグ戦が行われることに。直前まで舌戦が激しく続いた中、全面戦争がついにさいたまSAで実現した。

 DDT勢は入場時からドラマティックドリーム号(自転車)やヨシヒコ、回転ドリル、巨大ハンマー、ロケットパンチなど団体の歴史を彩る数々のウェポン片手に登場。リングに上がるやいなや、いきなり奇襲を仕掛ける。しかし、拳王は打撃戦で高木を圧倒。激しいビンタでメッタ打ちにすると、その後も金剛が高木を一方的にいたぶった。

 樋口と征矢の肉弾戦や坂口と中嶋の蹴撃戦などの熱い戦いが続き、場内はさらにヒートアップ。拳王と坂口もビンタやミドルキックで激しくやり合うが、ここで高木が何度もタッチを求めると、メカマミーばりに翼とロケットパンチを装着し、リングに飛び込んだ。しかし、ロケットパンチは効果なく、DDT号も強奪されて、それに乗り込んだ拳王にはね飛ばされてしまう。さらに、拳王と中嶋のミドルキックを何発もたたき込まれて人間サンドバック状態にされた。

 それでも高木は覇王のダイブ攻撃をスタナーで撃墜。拳王が殺到してこれでもかとビンタを乱れ打つが、PFS(プロフェッショナルフットスタンプ)は高木が間一髪で回避する。すかさず坂口がヨシヒコと力を合わせてスリーパーで拳王を引き離して好フォロー。ここぞとばかりに高木がラリアットからシットダウンひまわりボムにつなげて、覇王を仕留めた。

 苦しい戦いを強いられながらも、高木が意地の勝利。マイクで「勝ったぞ! 拳王、拳王。これがDDTだ!」と勝利の雄叫びを上げた。それでも激闘を経て、拳王への気持ちにも変化があったようで、「でもな、勝ったからって別にDDTがすごいわけじゃねえんだよ。お前、本当にスゲエヤツだな。俺、アゴ外れてるかもしれねえわ」と認める発言も。そのうえで「拳王、俺はお前のこと大嫌いだ。お前なんか合わねえよ。バーカ。でもな、DDTはこれで25年間やってきたんだ。俺たちはこのスタイルを曲げるつもりもない。お前らもお前らのスタイルは曲げねえでいいよ。東京女子もガンバレ☆プロレスも思い通りやればいい」と呼びかけた。

 それぞれの道で切磋琢磨した先に高木が社長として見据えてるのは“業界ナンバーワン"だ。「俺たちの前には新日本プロレス、その前にはWWE。俺は頭おかしいと言われてもな、ノア、DDT、東京女子、ガンバレ☆プロレス、それら全部束ねたサイバーファイトで業界1位を狙うんだ。改めて宣言します。サイバーファイトは業界ナンバーワンを取ります」と観客の前で改めて誓いを立てた。

【試合後の高木&坂口&彰人】
▼高木「おい、拳王。俺の心折るっつうんだったら、こんなんで折れるぐらいだったら、とっくにこんなな、癖のある団体続けてねぇんだよ。拳王、お前なんかに心折られるほどな、俺はな、ヤワじゃないんだよバーカ。リング上で言った通りですよ。俺らこのスタイルに誇りをもってやってるし、勝ちを見出せるタイミングでもね、ああやって俺らDDTなりのエンターテインメント精神で、俺はね、戦ってきた。すごく攻められたけど、心は折れてないよ。みんなそうですよね? 折れた? 折れてないよね?」

※他の5人も呼応

▼高木「何かね、いろいろ言ったけど、でも戦い抜いて、僕たちは立派にプロレスラーやってるんだから、それでいいよ。お前のスタイル、拳王という男、ちょっとだけ、ちょっとだけ認めたかな」

▼坂口「いいんじゃない。この間の会見で言った通り、同じグループかもしれないけど、一つ一つの畑が違う。俺らはDDTっていう畑を耕して成長させて見に来てくれたお客さんを満足させる。拳王、お前らもノアを耕して成長させてお客さんを満足させる。それでいいと思う。お互い切磋琢磨して上に上がっていく。俺はそういう感覚。DDTはDDT。お前らはお前ら。でも言っとく。たまに刺激が足りなくなったら顔出せばいいんだよ。ヨシヒコ先輩が待ってるから」

▼彰人「リング上で俺たちが目指すのは業界ナンバー1。そこを目指す中で、こんな同じグループ内、仲間内でスタイルを否定し合ってやってる時間がもったいないと僕は思うし、あの人たちも本当にトップ目指したいと思ってるなら、否定するんじゃなくて、認めて、受け入れて、けど、俺たちはこういうプロレスでお前らに負けないよ、俺たちも20数年間やってきたDDTのスタイルで負けないよと高め合って1位になればいいと僕は思うんですよ。あの人たちが今日の試合に対してどう思ってるのかわからないけど、金剛含めてCyberFightなんで、業界ナンバー1目指していきましょう」

▼高木「デビューの頃に僕と野沢(NOSAWA論外)が組んでスーパー宇宙パワー、仮面シューター・スーパー・ライダーさん、その人たちにプロとしての厳しさを叩き込まれてなかったら、俺は今日、拳王の攻撃でノックアウトされてたでしょうね。たくましく育ててくれた先輩方にDDTと一緒に感謝です。ありがとうございました」


【拳王の話】「こういう…スタイルも…プロレス…なの…かなぁ(とテーブルを叩いて去る)」

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