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6/7【CyberFight/NOAH】新GHC王者・丸藤“プロレス界のウマ娘"目指す 防衛ロードは「ノアの選手と」 フェス一夜明け会見

 前夜(6日)『CyberFight Festival 2021』で武藤敬司を破った新GHCヘビー級王者・丸藤正道が都内で一夜明け会見。CyberFightグループとして“プロレス界のウマ娘"を目指すことを目標に掲げ、新王者としては「ノアの選手」相手の防衛ロードを思い描いた。

 さいたまスーパーアリーナの“大トリ"で武藤との天才対決を制して約5年半ぶり4度目の戴冠に成功。とはいえ話題と印象は“武藤ムーンサルト解禁"に染まっただけに、「やはり“持っていく"のが武藤敬司。一筋縄ではいかない」と脱帽しながらも「まだ自分も“伸びしろ"があるチャンピオンとしてやっていけると思えた」と前向きにとらえた。

 CyberFight副社長にしてGHC王座も巻く立場となる。この日も前夜同様、KO-D無差別級王者の秋山準、プリンセス・オブ・プリンセス王者・山下実優とともに一枚の写真に収まった丸藤は、「私たちもサイバーエージェント(CA)グループとして、プロレス界のウマ娘的な存在になれるように、しっかり頑張っていきたい」と、同じCAグループで大ヒット中のゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)を目標に掲げた。

 ベルトデザイン変更後は初戴冠。王者として再び方舟の舵を握る。王者初戦は6月13日配信のTVマッチ(カード当日発表)となる。

 「配信マッチの中で挑戦者が決まっていくというのも面白いと思う。それで結果、お客さんの前でタイトルマッチを行うというのも一つの今のやり方だとも思うんで。お客さんがいない中でも、どうぞ僕を狙ってきてください」と呼びかけた一方で、「今、ノアにはGHCナショナルというベルトがあって、結構色の強い防衛ロードを行っているので、それとはちょっと違う部分を見せていかなくちゃいけないと思ってるので、やはりノアの選手とやっていきたい」と“ノア所属選手"相手の防衛ロードを想定。「名前というものははっきりとは今出しませんけど、ノアのヘビー級で主力でやってる選手とやりたい。そういう選手とタイトルマッチ、このGHCの戦いで歴史を作るというのも一つの役目だと思ってるので、自分はそうしていきたいです」と希望した。

 会見における丸藤のコメントは以下の通り。


【会見の模様】
▼丸藤「第35代GHCヘビー級チャンピオン丸藤です。昨日は本当にたくさんのレスラー、スタッフ、何よりもファンの皆さんのおかげで本当に素晴らしい空間を共有できたことをうれしく思いますし、感謝しております。対戦相手、武藤敬司。やっぱり一筋縄じゃいきませんし、大会が終わってもなお、やっぱり武藤敬司という名前が世に出て。ひとつのムーンサルトが世をにぎわすっていう。やはり持っていくのは武藤敬司だなっていう。結果的にそうなりましたけど、自分が試合を通じて武藤さんから学ぶものはまだまだたくさんあると思って、自分も伸びしろがあるチャンピオンとしてこれからやっていけるなということと、何よりもずっとノアでやってきて、まさか武藤さんとGHCをかけてやる日がくるとは思ってなかったので、その結果、ベルトを獲ることができて本当に良かったと思います。試合が終わって、秋山さん、山下選手、3人並んで、何が起きるかわからないという中で、また秋山さんともああいうふうに横に並ぶことができましたし。山下さんは僕が何回か女子プロレスの選手と試合をしている中でも、女子の選手とやるつもりはないということを言ったことがあるんですけど、自分の中で何人か、女子のこの選手とはやってみてもいいなと思える選手が何人かいて、その中の一人が山下選手なんで。そういった選手とまた3人で並べたことも自分の中ではひじょうに感慨深い部分があります。そして、開会宣言でサイバーエージェントの藤田社長があいさつをしてくれましたけど、私たちもサイバーグループとして、プロレス界のウマ娘的な存在になれるように、しっかり頑張っていきたいと思います」

――4回目の戴冠だが、過去と現在で心境の違いはある?

▼丸藤「最初に巻いたっていうのが秋山さんがチャンピオンで、自分が挑戦したっていうシチュエーションだったんで。あのときはまだまだ自分も本当に何一つ大人になりきれてない中での、選手としてもまだまだ未熟な中で、秋山さんに引っ張り上げてもらって、結果何とか勝てたっていう、そういうシチュエーションだったので、最初に獲ったときが僕の中で凄く印象が強くて。今回それに匹敵するぐらいのシチュエーションですかね」

――ベルト新調後は初戴冠だが?

▼丸藤「やっぱり自分の中でこのデザインが新しくなったということで、そこに手を伸ばしたい気持ちはもちろんあったんですけど、近年、コンディションという部分でもなかなかそこが気持ちとコンディション、体の調子が追いつかない部分があったんで。内心、悔しい気持ちはずっと持ってたんですけど、ようやくそこが均整が取れてきて、結果につなげることができたんで、新しいベルトにこうやって出会えてよかったです」

――同じグループ内の秋山がチャンピオンでプレッシャーはない?

▼丸藤「プレッシャーですか。秋山さんもだいぶ昔より丸くなられたんで、それに変なプレッシャーをかけてくるようなこともないんですけど。プレッシャーよりも僕の中で秋山さんに対しては、自分の成長した姿っていうのを見せられてるのかなっていう部分の方が気持ちは強いですね」

――GHCよりもKO-Dの価値を上にしようとする秋山とのせめぎ合いもありそうだが?

▼丸藤「もちろん秋山さんはKO-Dのチャンピオンですから、そこはもちろんそういう気持ちはあると思いますし、俺もそこには負けないように思ってますし。山下選手もね、その二つには負けねぇぞっていう気持ちでやってくると思うんで。その気持ちっていうのがまたそれぞれの価値を上げていくと思うんで、僕はそれでいいと思うし、僕は負けるつもりは一切ないです」

――6月13日の配信マッチが王者としての初戦になるが、どんな防衛ロードを描いている?

▼丸藤「7月、8月と仙台とか広島のビッグマッチも決まってますし、旗揚げ(記念日興行)とかもあるので、ここ数年というのが自分の中で要所要所でしっかり自分が大切な試合を務めるということができなかったので、そこはもちろん狙っていきますし、配信マッチの中で挑戦者が決まっていくというのも面白いと思うんですね。それで結果、お客さんの前でタイトルマッチを行うというのも一つの今のやり方だとも思うんで。お客さんがいない中でも、どうぞ僕を狙ってきてくださいという感じです」

――さいたまスーパーアリーナという格闘技のイメージが強い会場でプロレスのビッグイベントを成功させたが?

▼丸藤「成功させたっていうのはもちろん選手各々の頑張りもあると思うんですけど、本当周りのスタッフの方がプロフェッショナルの人が集まってくれての大会の成功だと思ってるんで。演出なり、そういう部分に関しても。そこに自分たちもそういうものを提供してもらった部分でモチベーションをひじょうに高くできましたし。これからコロナというものが落ち着いて、あそこに満杯のお客さんを入れられるように、僕たちもこれから昨日のことをしっかり踏まえて、さらに各々でノア、DDT、ガンプロ、東京女子で盛り上げていって、またフェスというものをやるならば、昨日よりもさらに段階が上がったものを見せていけるようになれればいいなと思ってます」

――今後の防衛戦へ具体的に名前が出てくる選手はいる?

▼丸藤「そうですね。でも今、ノアにはGHCナショナルというベルトがあって、結構色の強い防衛ロードを行っているので、それとはちょっと違う部分を見せていかなくちゃいけないと思ってるので、やはりノアの選手とやっていきたいなと思ってます。名前というものははっきりとは今出しませんけど、ノアのヘビー級で主力でやってる選手とやりたい。そういう選手とタイトルマッチ、このGHCの戦いで歴史を作るというのも一つの役目だと思ってるので、自分はそうしていきたいです」

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