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6/8【DDT】竹下と遠藤がともに優勝→秋山へのリベンジ宣言 『KING OF DDT 2021』会見

 『KING OF DDT 2021』(6・10新宿で開幕)へ向けた会見が8日、東京・千代田区の神田明神内で行われ、出場15選手(火野裕士は所用のため欠席)が出席。竹下幸之介と昨年覇者・遠藤哲哉が口を揃えて優勝の先にKO-D無差別級王者・秋山準へのリベンジを見据えた。

 KING OF DDTはDDT最強決定トーナメント。今年は16選手が参加し、6・10新宿大会で1回戦、6・20後楽園大会で2回戦、7・4後楽園で準決勝、決勝戦が行われる。また、準決勝の組み合わせは2回戦終了後に抽選で決められる。

 6・6『CyberFight Festival』で上野勇希と組んでノア・清宮海斗&稲村愛輝との対抗戦を制した竹下は1回戦で元ALL OUTの同志だった彰人と対戦する。一時はスランプに陥りつつあったが、「4月のAEW参戦から、ずっと自分の強さにこだわってきて、それを示すチャンスが続いていて。5月はタッグリーグ戦、6月はサイバーフェス、7月はKING OF DDT決勝、8月は『WRESTLE PETER PAN』。自分が思い描く竹下幸之介の本当の意味で最強になる道筋が見えたなと」と頂点返り咲きへ向けて迷いはない。

 KO-D無差別級王者・秋山は今大会で優勝し、高木三四郎を指名する意向を示しているが、竹下は「秋山準は高木(三四郎)さんを指名したけど、僕がそうはさせない」と断固阻止する構え。優勝者は8・21富士通スタジアム川崎で王者・秋山に挑戦することが決まっており、「秋山準からベルトを獲り返すのは僕しかあかん。しっかり優勝したい」とトーナメント制覇、秋山へのリベンジとKO-D奪還の青写真を描いた。

 また、ノアとの対抗戦を振り返った竹下は「サイバーフェスで僕が得たものはない。今まで培ってきたものをぶつけた。KO-D無差別の最多防衛記録をつくったのは3、4年前。とにかくDDTの強さになりたいと言ってきた集大成として、それを見せつけることしか考えてなかった」とキッパリ。「あの日で、DDTのフィジカルだけではない、奥深い強さが見えたと思うので。まだ眠っているプラスアルファの強さもあると思う」との手ごたえをつかみ、「1回戦、2回戦、準決勝、決勝と何かを一つずつつかんで勝ち上がっていくつもりです」と優勝への道で何らかの収穫を得る構えも見せた。

 前年覇者で前KO-D無差別級王者の遠藤は連覇を狙う。2・14カルッツかわさき大会で秋山に敗れ、KO-D王座を失った遠藤だが、4団体が集まったサイバーファイトフェスで「自分が感じたことは、遠藤哲哉にはKO-D無差別のベルトが必要だということ」と再確認した。

 KO-D戴冠を果たした昨年は「去年の6月7日(無観客配信マッチ)、田中将斗から無差別のベルトを獲って、KING OF DDTトーナメントを制して、プロレス大賞の技能賞を獲って、2020年は遠藤哲哉の年だった」と振り返ったように、間違いなく遠藤がDDTの中心人物だった。「2月に秋山準にベルトを獲られてしまって。その秋山準に挑戦するためにKING OF DDTで優勝して、遠藤哲哉の強さを証明する必要がある」と自らに連覇を義務づけた遠藤は「下半期で大逆転したい。秋山準に負けたときから『獲り返すのは自分だ』と思ってたけど、サイバーフェスでほかの団体の試合もすべて見て、そういう気持ちがより一層強くなった」と優勝の先に秋山へのリベンジによる復権を描いた。

 KO-D無差別級王者の秋山は自らの希望が通って1回戦で勝俣瞬馬と対戦する。『Ultimate Tag League 2021』公式戦(5・27新宿)で丸め込みで勝俣にピンフォール負けを喫した借りを返すためで、「彼にはタッグリーグ戦で不覚にもやられているので、ギッタンギッタンにやって借りを返して、館山のシーサウナシャックに帰してやるよ。まぐれは何回も続かない」と断言。以前は勝俣を評価していたが、「うまいとこもあると思いますよ。でも最近はサウナばっかり。ツイート見ても、サウナのことしか書いてない。KING OF DDTが始まるのにサウナしかねぇのか!」と1回戦を前に早くも手厳しい言葉を投げかけていた。

☆『KING OF DDT 2021』

[1回戦]
▼6/10(木)東京・新宿FACE
HARASHIMAvs大石真翔
火野裕士vs坂口征夫
MAOvs高尾蒼馬
彰人vs竹下幸之介
上野vs佐々木大輔
勝俣瞬馬vs秋山準
樋口和貞vs吉村直巳
遠藤哲哉vsクリス・ブルックス

[2回戦]
▼6/20(日)東京・後楽園ホール
「HARASHIMAvs大石」の勝者vs「火野vs坂口」の勝者
「MAOvs高尾」の勝者vs「彰人vs竹下」の勝者
「上野vs佐々木」の勝者vs「勝俣vs秋山」の勝者
「樋口vs吉村」の勝者vs「遠藤vsブルックス」の勝者
※2回戦終了後に準決勝の組み合わせ抽選を行う

[準決勝、決勝戦]
▼7/4(日)東京・後楽園ホール


【大石の話】「僕の作戦は言っちゃいます。フジヤマ・ニーロック一本で。参ったを言わせたい。プロレスラーになって、HARASHIMAさんは1回か2回しか参ったと言ってないと思うので。坂口(征夫)さんからも参ったと言わせた技で、参ったを言わせたら優勝が見えてくる」

【HARASHIMAの話】「何度も闘っていて、ほぼ僕が勝っている。誰からも勝てる技を持ってるのは分かってるので、食らってもやり返して勝ちたい。一つずつ勝ちを積み重ねて、勝ち上がっていけば、秋山選手とシングルでできるチャンスも来ると思う。そのチャンスを自分の手でつかみたい」

【火野のコメント】「あの鋭い顔に鋭い打撃。プロレスが強いとか弱いとか別にして、怒らせたら一番危ないオーラが出てる。怒らせたら怖い者同士のある意味、決勝戦みたいなもの」

【坂口の話】「1回戦から刺激的なカードだなと。2015年のトーナメントで優勝して、KO-Dのシングル巻いて。その後、ユニットで結果出したかもしれないけど、シングルで結果残してない。いつまで5年前の貯金で食ってるのかって感じていたところもあるので。何かを変えなきゃいけない。1回戦でこの相手と闘って、自分が求めてる答えが出せるのかなと。ここを倒せば、自ずと上が見えてくる。古く言えば、佐藤(光留)選手とタッグチャンピオンになって、防衛戦で火野組とやって。そこからモンスターアーミーとやって。この前、久々にタッグリーグで当たって。相変わらず強烈な人で、もっと強くなったかもしれない。俺がもっと強くなったというのを出せたらと思う」

【高尾の話】「(チューハイの缶を開けて)強いんだか弱いんだかよく分からないけど、1回戦勝って。優勝賞金は100万円? せっかくだから大好きな缶チューハイでシャンパンタワーを作って、皆さんの前でやりたいと思います」

【MAOの話】「The 37 KAMIINAで自分以外みんな結果を出してるんで。私だけ何もない。このままだとThe 37 KAMIINA最弱が勝俣瞬馬から私になってしまう。ここで結果を出して、自分のための夏にしたい」

【彰人の話】「目指すところは優勝。僕は準決勝以上の景色を見たことがない。竹下とはD王でシングルを1回やってますけど、ALL OUTが解散して彼が何を学んで、どう成長したか、しっかりこの身で感じたい」

【佐々木の話】「1回戦の対戦相手は上野勇希さん。サイバーフェスでノアの清宮選手から勝利している。私は勝ち目がありません。あきらめました。年末に始まるであろうD王目指して調整していきます」

【上野の話】「サイバーフェスの対抗戦では、DDTの強さ、よさをアピールしようと思ってました。トーナメントにおいては、一レスラーで、UNIVERSALのチャンピオンとして注目される部分もあると思う。チャンピオンとして負けられない。自分をアピールするチャンスだと思うので、一つずつ勝ち上がってチャンスをつかみ取りたい」

【勝俣の話】「秋山選手から指名をいただいて、すごく光栄だと思います。タッグリーグで3カウントを取らせてもらって、恥ずかしい思いをしたと思いますが、僕は今すごくコンディションがいいので、勝てるという気持ちもあります。タッグリーグで優勝したり、EXTREMEのベルトを獲ったりしたので自信しかない。その勢いをぶつけるだけです」

【吉村の話】「1回戦が樋口さん、僕のなかで思い入れが引っかかるものがある。DNAのときから、ヘビーでずっとてっぺんで走ってた選手。勝ってトーナメントの先に進む。生半可の気持ちでは突破できない」

【樋口の話】「シングルのトーナメント、リーグ戦、タイトル戦は一歩届かなかった。去年は準決勝で敗退。毎年思ってますけど、頂点に立てるように。吉村なりに背負ってるものがあるだろうけど、僕も僕なりに背負ってるものがある」

【ブルックスの話】「2019年のD王で対戦して、時間切れ引き分けになった。ちょっとだけ(彼から)リスペクトを勝ち得たかもしれない。DDTで一番仲良くなっていない選手かもしれない。頑張って勝って、何かしら僕に対する感情を芽生えさせることができたらいい」

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