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6/9【全日本】CIMA世界ジュニア陥落 岩本が4ヵ月ぶり奪還でJBOG覇者・アキラ迎撃へ

『2021 DYNAMITE SERIES』東京・後楽園ホール(2021年6月9日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○岩本煌史vsCIMA×

 岩本がCIMAを破り、4ヵ月ぶりに世界ジュニア王座を奪還。試合後、Jr.BATTLE OF GLORY覇者のフランシスコ・アキラが挑戦表明し、6・26大田区大会での初防衛戦が決定的となった。

 CIMAの指名を受けて、2・20名古屋大会でベルトを失って以来、4ヵ月ぶりの再戦に臨んだ岩本が全日本所属としての意地を見せつけた。

 試合は序盤から互いに首を攻める展開に。CIMAはスパルタンカットにつなげるべく、コーナー2段目からのメテオラやグラウンド卍固めなどで一点集中攻撃。苦しんだ岩本だったが、リング上のみならず、場外でもネックスクリューを繰り出してやり返す。ニーアッパー、ジャーマンと畳みかけて先に好機を掴むと、孤高の芸術で勝負に出た。

 一瞬先に動いたCIMAは首を取っての飛びつき式スイングDDTで活路。雪崩式フランケンや雪崩式ネジと橋(足極め式フィッシャーマンバスター)で首にさらなるダメージを与えると、マッドスプラッシュもさく裂する。一気にメテオラを狙ったが、間一髪回避した岩本が孤高の芸術で大逆転。しかし、ダメージを引きずってフォールにいけず、両者とも大の字に。

 必死に立ち上がった岩本は、CIMAに丸め込まれるも、なんとか肩を上げると、カウンターで孤高の芸術をズバリ。CIMAにトドメを刺すべく新兵器のシットダウン式ラストライドで熱戦を制した。

 岩本が4ヵ月ぶりに世界ジュニア王座を奪還。実に4度目の戴冠を果たした。そんな新王者の前に立ったのがJr.BATTLE OF GLORY覇者のアキラ。「イワモトサン、オメデトウゴザイマス」と日本語で祝福すると、「ワタシハアタラシイトップスター」とアピールし、6・26大田区大会での世界ジュニア挑戦を表明。「My Japanese dream! YES or NO?」と迫ると、岩本は「ワールド・ジュニアヘビーウェイト・チャンピオンシップ、チャンピオン、コウジ・イワモト、チャレンジャー、フランシスコ・アキラ、レッツ・ホット・ファイト!」と英語で応じ、両者によるタイトルマッチが決定的となった。

 「2月に名古屋でやった時、根こそぎ持っていかれたし、そこから何か歯車が狂ったような感じがした」と岩本。パートナーだったジェイクにも裏切られ、なかなか波に乗れない状況が続いた。今回のタイトルマッチも、コロナ禍の影響で当初予定されていた大田区大会が延期に。プレッシャーに押しつぶされそうな日々が続いた。それでも岩本は「今日を迎えるまで、今日のこのタイトルマッチを終えるまで、ものすごく苦しんだし、苦しかった。ただ、大田区が延期になったことによって、出たアイデアっていうのもある。だから、延期になったことで救われたっていうのもひとつある」と苦しみをプラスに変え、ついにベルト奪取に成功。「だからね、この世界ジュニアを獲れたのは4回目ですけど、なんか表現は簡単ですけど、すごい嬉しいですね、今日は」と喜びをあらわにした。

 「もう4回目なんですよ、自分。俺が客なら思うよ。『また岩本か』って。たぶんね、ほとんどが思ってる。俺だって客観的に見たら思うもの。ということは、言い方を切り換えろ、見ているヤツら。『また岩本か』じゃなくて、『他のやつらはなにやってんだ』って。『岩本ばっかりにやらしてんじゃねえよ』って」と客観的に全日本ジュニアの現状を受け止めた岩本は、「今はジュニアトーナメントを獲って勢いあるから。勢いあるし、(5・19)保土ヶ谷でやった時とは絶対違うし、俺も心してかかる。心してかかるし、新しいジュニアをアキラと見せてやる」と初防衛戦に向けて決意を新たに。さらに、「忘れてた。リンダマン。セコンド以外でもう1回リングに上がってこいよ。待ってるぞ。最初は興味ないって言ったけど、面白いな」とCIMAのセコンドについていたエル・リンダマンにも興味を示した。

 CIMAという高い壁を乗り越えて、ようやく新たな一歩を踏み出した岩本。まずはトーナメントを制して勢いに乗るアキラを大田区で返り討ちにし、自分が全日本ジュニアの中心であることを満天下に知らしめる。

【岩本の話】「決して他の選手を甘く見てるとか、そんなの一切ないんですけど、あのCIMAから自分が…。最初にCIMA選手を挑戦者に迎えた時のオンライン会見では、CIMA選手は『俺は世界のCIMAじゃない』と言ってましたけど、俺からしたら紛れもなく世界のCIMAなんですよ。だから、どうしても勝ちたかった。どうしても勝ちたかったし、2月に名古屋でやった時、根こそぎ持っていかれたし、そこから何か歯車が狂ったような感じがしたし。だから、世界ジュニアを取り戻すのは大前提として、俺は何としてでもあの世界のCIMAから一本取りたかった。そのためにいっぱい頭も使ったし。大田区が延期になって、生きた心地のしない毎日が延びたしね。なんかね、とっても今日を迎えるまで、今日のこのタイトルマッチを終えるまで、ものすごく苦しんだし、苦しかった。ただ、大田区が延期になったことによって、出たアイデアっていうのもある。だから、延期になったことで救われたっていうのもひとつある。だからね、この世界ジュニアを獲れたのは4回目ですけど、なんか表現は簡単ですけど、すごい嬉しいですね、今日は。ただね、もう4回目なんですよ、自分。俺が客なら思うよ。『また岩本か』って。たぶんね、ほとんどが思ってる。俺だって客観的に見たら思うもの。ということは、言い方を切り換えろ、見ているヤツら。『また岩本か』じゃなくて、『他のやつらはなにやってんだ』って。『岩本ばっかりにやらしてんじゃねえよ』って。その中で、次はアキラでしょ? 1ヵ月しないうちに、次は大田区。今はジュニアトーナメントを獲って勢いあるから。勢いあるし、(5・19)保土ヶ谷でやった時とは絶対違うし、俺も心してかかる。心してかかるし、新しいジュニアをアキラと見せてやる。それから、忘れてた。リンダマン。セコンド以外でもう1回リングに上がってこいよ。待ってるぞ。最初は興味ないって言ったけど、面白いな。とりあえず、今日はCIMA選手、ありがとうございました」

【試合後のCIMA、リンダマン】
▼CIMA「最後は、あれなんや? ラストライド?」

▼リンダマン「ラストライドですね。初めて見た」

▼CIMA「試合前、絶対に“いってこい"はないって言ってたけど、“いってこい"が入ってもうたやないか。ちょっと岩本選手がこのベルトというか、CIMAに懸ける思いが強かったのかもしれんけど、一発一発がなんか体感的に重かったような気がしたわ。一撃一撃が。これがロックオンされた者の運命かもしらんけど。俺も2月、このベルトを今の全日本プロレスになって2度目の登場で、ほぼ一発で獲ったんや。でも、12月から、12、1、2、3、4、5…今は6月頭やけど、半年全日本に出たけど、もともとこの全日本プロレス、世界ジュニアってベルトはそこまで意識してたわけじゃないけど、岩本に挑戦する時点ではGLEAT入りも決まってたし、絶対に何が何でも獲りにいったるって。24年のキャリアで久しぶりに思ったことや。でも、今日結局いかれたけど、まだ1対1やからな。行って、来て、次はまた行く番やからな。クソ。でも、いいよ、しょうがない。獲られたもんはしょうがない。今日は完敗や。クソ。田中さんの世界ヘビーに続き、今日は世界ジュニアも獲られた。まだアジアのベルトとかあるからな。まあ、それは置いといて、CIMAが#STRONG HEARTS、GLEATを代表して、全日本プロレスに来てたけど、今日はリンダマンがセコンドについていたように。バトログ?」

▼リンダマン「Jr.BATTLE OF GLORY」

▼CIMA「バトグロトーナメントで、リンダマンはしっかり爪跡を残してるからな。おい、リンダマン、T-Hawk、それから絶賛売り出し中の鬼塚一聖、それからGLEAT世代のメンバー、こんなもんじゃないからな。CIMAはきっかけの1つにすぎないからな。岩本、全日本ジュニア、これでは終わらんからな。CIMAはきっかけにすぎないからな。リン、T-Hawk、頼むぞ。鬼塚もグワーッと引っ張り上げていこうやないか。いかれた、クソ!」

▼リンダマン「今から#STRONG HEARTS、侵攻開始だ、バカヤロー」

▼CIMA「完敗!」

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