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6/21【DDT】KING OF DDT準決勝へ4選手が会見 竹下は2年ぶりV2へ「最高の状態」、8・21川崎での秋山戦を視野に

 7・4後楽園大会における『KING OF DDT 2021』準決勝進出を決めた佐々木大輔、竹下幸之介、火野裕士、樋口和貞が21日、東京・千代田区の神田明神内で会見。2年ぶり2度目の優勝に「最高の状態」と自信をのぞかせた竹下は夏のビッグマッチ8・21富士急スタジアム川崎大会でKO-D無差別級王者・秋山準との3度目の対決実現を描いた。

 DDT最強決定トーナメント『KING OF DDT 2021』はいよいよ佳境。6・20後楽園大会で行われた2回戦を勝ち上がった佐々木と竹下、火野と樋口の準決勝が7・4後楽園大会で行われ、その勝者が決勝戦を争う。

 2回戦でKO-D王者・秋山を破った佐々木は「1回戦でUNIVERSAL王者(上野勇希)、2回戦でKO-D無差別級王者(秋山準)を撃破した私が最強であると、この時点で証明されている。あと2つ。勝つことは間違いない」と断言。竹下との準決勝へ向けて「昨日、対戦が決まったときに、リング上で私が折られた肋骨が泣いていた(昨年11・22後楽園での竹下とのD王公式戦で負傷)。やっと復讐のときだよ」と報復を宣言し、「アイツを倒して、(賞金の)100万円で、この骨を治して…。コイツをぶっ倒して、決勝で火野の裕ちゃんに5秒くらいで負けてもらって、私が優勝します」とDAMNATION決勝対決を実現させ、労せずして3年ぶり2度目の優勝を飾る青写真を描いた。

 対する竹下は2019年覇者で2年ぶりV2を狙う。「鍛えてない箇所はないんで。どこを狙われても跳ね返すだけのフィジカルと、それにプラス、自信というメンタリティでも最高の状態」と実感するように自信をみなぎらせた。

 6・10新宿大会における彰人との1回戦、6・20後楽園大会におけるMAOとの2回戦ではいずれも新技・変型チキンウイングフェースロックで勝利した。「あの技はこのトーナメントのために開発したと言うより、昨年末、秋山選手に2回目負けた直後に開発した」と強調したように秋山との雪辱戦のために編み出したもの。「どれぐらいの攻撃力があるかを試し斬りしてる感じ。1回戦、2回戦、それでギブアップを取れて、攻撃力はその結果が証明してるんじゃないか」と手ごたえを得ている竹下は「準決勝は佐々木大輔を倒して、決勝はどちらが上がってきても真っ向勝負で優勝して、(8・21)川崎のメインに立ちたい」と宣言。2年ぶりV2によって夏のビッグマッチでKO-D王者・秋山との3度目の対決を実現させるつもりだ。

 初出場となった火野は優勝まであと二つと迫った。「ハードなトーナメントですね。1回戦(坂口征夫戦)は落ちた気がするし、2回戦(HARASHIMA戦)はヒザが外れかけたんじゃないか」とここまでを振り返ったが、自信は揺るがず。準決勝で対決する樋口を「ええ顔してるね、この大きい選手」と評しつつ、竹下の決勝進出を予想。「もし彼が決勝に上がってきたら、ちゃんと肋骨折っといてあげる。そんな感じで優勝します」と豪語した。

 初優勝を飾れば、8・21川崎大会でのKO-D王座挑戦が視界に入ってくる。2012年5月に第41代王者となっている火野は「見てるお客さんたちが、『火野のベルト挑戦が見たい』だったら、もちろんやる。自分でこうしたいというのは、そこまで考えていない。お客さんがおもしろいこと、求めることをやっていきたい」と前置きし、「持って入場する姿、イメージしたらかっこいい。ベルトはほしい」と色気をみせた。

 相手の樋口も初優勝がかかる。3・28後楽園大会でKO-D王者・秋山に敗れており、「KO-D戦線から、だいぶ後退してると思いますので、そこを見据えてるつもり」と再挑戦を描いているが、そのためにも「今はKING OF DDTを一歩一歩上がっていくのが大事。目の前を大切にしていこうという気持ち」とKING OF DDT初優勝に全神経を集中している。

 火野との準決勝は真っ向勝負の肉弾戦が予想される。「力が強いですし、破壊力がハンパじゃない」と一目を置いた樋口だが、「それを乗り越えていかないと、先はない」と高い壁を突破するつもり。「準決勝まで上がって及ばずということが何回も続いてる。そういう状況を打破して、もう一歩先に進みたい」と優勝の2文字を見据えていた。

【会見の模様】
▼佐々木「1回戦でUNIVERSAL王者(上野勇希)、2回戦でKO-D無差別級王者(秋山準)を撃破した私が最強であると、この時点で証明されている。あと2つ。勝つことは間違いない。まずは竹下。昨日、対戦が決まったときに、リング上で私が折られた肋骨が泣いていた。やっと復讐のときだよ。アイツを倒して、(賞金の)100万円で、この骨を治して…。コイツをぶっ倒して、決勝で火野の裕ちゃんに5秒くらいで負けてもらって、私が優勝します」

▼竹下「佐々木さんが自分が最強だと言ってましたけど、1回戦も2回戦も急所攻撃があっての勝ち。僕の急所は上野選手、秋山選手ほどヤワじゃないんで。基本的にはよけたりかわしたりできると思いますけど、一発、二発、殴ったり蹴られたりしたところで,僕は3カウント取られない。準決勝は佐々木大輔を倒して、決勝はどちらが上がってきても真っ向勝負で優勝して、(8・21)川崎のメインに立ちたいと思います」

▼火野「ハードなトーナメントですね。1回戦(坂口征夫戦)は落ちた気がするし、2回戦(HARASHIMA戦)はヒザが外れかけたんじゃないか。準決勝は、ええ顔してるね、この大きい選手。決勝は大ちゃん(佐々木)なら、DAMNATION的にはハッピーなんやけど。大ちゃんが上がってこれなかったら、(竹下は)急所鍛えてて急所攻撃効かないらしいから、もしかしたら大ちゃんが負けるかもしれん。もし彼が決勝に上がってきたら、ちゃんと肋骨折っといてあげる。そんな感じで優勝します」

▼樋口は「準決勝まで上がって及ばずということが何回も続いてる。そういう状況を打破して、もう一歩先に進みたい。準決勝、高い壁ではありますけど、ここを超えなければ話にならない。全力で突破して。決勝のことは考えず、準決勝全力でぶつかって、結果見えてくるところがあると思う」

――1回戦で1分、2回戦で4分と短時間決着が続いているが?

▼佐々木は「特にこだわってるわけじゃなく、私が最強過ぎて短時間で決着がついてしまってるだけだから。今回もそうなるでしょう」

――佐々木が肋骨を負傷させられたときのリベンジを宣言しているが?

▼竹下「鍛えてない箇所はないんで。どこを狙われても跳ね返すだけのフィジカルと、それにプラス、自信というメンタリティでも最高の状態だと思うので。何が来ても怖くないように、この試合に臨みたい」

――決勝に上がってくると想定している選手は?

▼佐々木「間違いなく,火野の裕ちゃん」

▼竹下「どっちが上がってきてもという心の持ちようなんで。去年のKING OF DDT3回戦で樋口に負けてるんでリベンジしたい気持ちがある。火野さんはたぶん今のプロレス界で一番の力持ちだと思うんで、力比べしてみたい気持ちもある」

▼火野「大ちゃんに上がってきてほしいけど、大ちゃんの必殺技である急所攻撃が効かないとなると、確実に竹下君が上がってくるね」

▼樋口「どちらが目の前にいてもという感じで、どちらが来てもぶつかっていくだけ」

――スーパーヘビー級の火野の印象は?

▼樋口「すごいなとの印象。力が強いですし、破壊力がハンパじゃない。それを乗り越えていかないと、先はない」

――KO-D無差別のベルトがだんだん見えてきたが?

▼火野「あれ、重たいんですね。持ち運びが大変だった印象があります。あればあったで絵になって、かっこいいなと思えるけど、もし獲ったら会社に預けときます。持ち運びはしたくない。持って入場する姿、イメージしたらかっこいい。ベルトはほしい」

――優勝すれば夏のビッグマッチ富士通スタジアム川崎大会で行われるKO-D無差別級王座戦の挑戦者の最有力候補となるが?

▼佐々木「(挑戦が)見えてから考えます。ベルトはベルトから寄ってくる。それに関しては何も考えていません」

▼火野「流れに任せるというか。見てるお客さんたちが、『火野のベルト挑戦が見たい』だったら、もちろんやる。自分でこうしたいというのは、そこまで考えていない。お客さんがおもしろいこと、求めることをやっていきたい」

▼樋口「優勝したら必然的にそうなるということで。秋山準に挑戦して、KO-D戦線から、だいぶ後退してると思いますので、そこを見据えてるつもりです。今はKING OF DDTを一歩一歩上がっていくのが大事。目の前を大切にしていこうという気持ちです」

――新技の変型チキンウイング・フェースロックを披露したが?

▼竹下「あの技はこのトーナメントのために開発したと言うより、昨年末、秋山選手に2回目負けた直後に開発したんです。3回目がいつあるか分からないけど、そのときが来たときのために。それにこだわってるというより、どれぐらいの攻撃力があるかを試し斬りしてる感じ。1回戦、2回戦、それでギブアップを取れて、攻撃力はその結果が証明してるんじゃないか。準決勝、決勝でも試すかもしれないし、試さないかもしれない」

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