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6/26【全日本】岩本まさかの陥落 アキラが歓喜の初戴冠で世界ジュニア史上初の欧州王者誕生、SUGIが挑戦表明

『2021 Champions Night〜三冠統一の地から 50周年への飛翔〜』東京・大田区総合体育館(2021年6月26日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○フランシスコ・アキラvs岩本煌史×

 岩本がまさかの陥落。アキラがJr.BATTLE OF GLORY優勝に続き、世界ジュニア王座初戴冠を果たし、同王座史上初の欧州王者となった。全日ジュニアの頂点に立った新王者にSUGIが挑戦を表明した。

 岩本は6・9後楽園大会でCIMAに雪辱を遂げ、4ヵ月ぶり4度目の世界ジュニア戴冠を果たした。初防衛戦の舞台は全日本2年4ヵ月ぶりのビッグマッチ。6・2&3新木場2連戦でJBOGを制したアキラを迎え撃った。

 試合は岩本ペースで幕を開けた。場外戦になると、積極策に出たアキラのエプロンダイブをヒザ蹴りで撃墜。場外ブレーンバスター、鉄柵を使ってのネックスクリューを皮切りに首攻めに打って出る。そのまま序盤戦をリードし、アキラに反撃するスキを与えない。

 劣勢が続いたアキラは空中戦で活路を開いた。岩本をなんとか場外に追いやると、ノータッチトペコンヒーロを敢行。それで止まらず、エプロンから捨て身のミサイルキックまで見舞った。必殺のYutakaは時期尚早で決まらず、雪崩式ブレーンバスター、変型大外刈り、ハリケーンドライバーと岩本の大技ラッシュで再びピンチを迎えるも、ムーンサルトプレスで再逆転。雪崩式フランケンは踏ん張られて再び窮地を迎えそうになるも、諦めずになんとか投げきった。

 またもYutakaを切り返されてしまい、ドラゴンスープレックス、ラリアット、ジャーマンスープレックス、リバースゴリースペシャルボムと怒とうの波状攻撃であとがない状況となったアキラだったが、仕留めにかかった岩本の孤高の芸術を飛びつき回転十字固めで切り返し、自力で勝機をこじ開ける。そして3度目のトライで今度こそYutakaがさく裂。逆転勝利で岩本を沈めた。

 アキラが2度目の挑戦にして歓喜の世界ジュニア初戴冠。JBOG制覇に続く栄冠獲りによって全日ジュニアの頂点に立った。しかも同王座史上初の欧州王者が誕生。喜びに震えるアキラを観客も拍手で祝福した。

 そんなアキラの前に立ったのがSUGIだった。Jr.BATTLE OF GLORYの準決勝でアキラに敗れたSUGIは「またお声がかかった時には借りを返させていただきます」と雪辱を見据えていたが、早くも動いたのだ。「次期挑戦者は決まってないですよね? 私が挑戦させていただきます」と宣言すると、アキラも承諾し、早くも新王者の初防衛戦が決定的となった。

 一方、V1戦でまさかの敗北を喫した岩本は「ひでえもんだよ、やっちまったよ。第55代世界ジュニア王者・岩本煌史、王者の期間17日って、おい。不名誉な記録を自分で作ってしまった。セミぐらい短いな」と意気消沈。それでも「ジュニアって場所にいるから、ジュニアを真剣に押し上げようと思ったけど、もう今はユニットもない。ベルトもない。好きなことやらせてもらうぞ。ヘビーとか、ジュニアに分けてんじゃねえよ。ヘビー級に岩本煌史が宣戦布告してやるよ」と次なる動きとして対ヘビー級をぶち上げた。

 「ヘビー級と試合をさせろ」とアピールした岩本。全日本側が認めるかどうかはわからないが、新王者・アキラだけでなく、岩本の動向も要注目となりそうだ。

【アキラの話】「岩本さんはとてもハードな強敵だった。でも勝ったよ。僕が新世界ジュニアヘビー級チャンピオン。史上初のヨーロッパ人チャンピオンに僕、フランシスコ・アキラがなったんだよ。だけど、これは始まりに過ぎない。日本に来てから2年以上が経ったけど、その間、ハードトレーニングを積んで試合をたくさん重ねてきた。信じられない。とてもハッピーな気分だよ。次の相手はSUGIさんだね。SUGIさんはアクロバティックなファイターで、ジュニアトーナメントでは僕が勝ったけど、世界ジュニア王者になった今、負けられない。自分を信じてここまできた。決してあきらめなかった。このベルトを獲ることを考えてやってきた。ママ、新チャンピオンになったよ。ゼンニホンプロレスファン、アリガトウゴザイマシタ。僕はジャパニーズドリームをつかんだ。この世界ジュニアのベルトを守り続けるよ。アリガトウゴザイマシタ」

【岩本の話】「ああ、ひでえもんだ。ひでえもんだよ、やっちまったよ。第55代世界ジュニア王者・岩本煌史、王者の期間17日って、おい。不名誉な記録を自分で作ってしまった。セミぐらい短いな。油断したわけじゃないんだけどね。俺は今日、100回やって99回勝つ相手に1回を引かせてしまったっていう言い訳をしておきますよ。まあまあ、忘れないですよ。今日という日をね、忘れませんよ。なんかね、いろいろ俺も思うことがあって、こんな時代だからこそ、いつ何ができなくなるか、プロレスが開催できなくなるか、わかんない。こんなわかんない時代だからこそ、俺は悔いなくいこうと思う。これは前々から言っているように、ヘビーをも凌駕したいって言ってる。そもそもヘビーとか、ジュニアだとか、区切られるのが俺は好きじゃねえんだよ。括ってんじゃねえよ。ジュニアって場所にいるから、ジュニアを真剣に押し上げようと思ったけど、もう今はユニットもない。ベルトもない。好きなことやらせてもらうぞ。ヘビーとか、ジュニアに分けてんじゃねえよ。ヘビー級に岩本煌史が宣戦布告してやるよ。これ撮ってるんだったらよ、会社も逃げらんねえだろ? ヘビー級とやらせろ。ヘビー級と試合をさせろ。俺の要望は以上だ。王者の時には聞かなくて、丸腰になったら聞くってなってもおかしな話だけどな。聞いとけよ。頼むからさ」

【SUGIの話】「決まったんじゃないですかね? 挑戦表明はさせていただいたんですけれども、日本語が伝わってなかったのかもしれないので、決まったのかどうかわからないんですけど、おそらくシェイクハンドしたので、決まったと思われます。私が必ず、本当はCIMAさんの時に挑戦したかったんですが、まあ、しょうがなく、アキラのベルトに挑戦させていただくので、必ず私が勝たせてもらいます」

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