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6/26【全日本】石川が宮本との熱戦同期対決制して初防衛 「GAORAの価値、一段階上がった」

『2021 Champions Night〜三冠統一の地から 50周年への飛翔〜』東京・大田区総合体育館(2021年6月26日)GAORA TVチャンピオンシップ ○石川修司vs宮本裕向×

 石川が“同期"宮本との熱戦を制し、GAORA王座初防衛に成功。「このベルトの価値がもう一段階上がったんじゃないか」と防衛ロードの幕開けに手応えを強調した。

 3・19新木場大会で全日本初のデスマッチで葛西純を破った石川がGAORA王座を戴冠。この日、宮本との初防衛戦を迎えた。両者は団体こそ違えど2003年デビューの同期生。石川はかつて宮本が開催を計画していた中国大会が中止となり、ムービースターになる夢を壊された恨みをひそかに抱き、今回のV1戦で晴らす構えをみせていた。

 これまで何度も激闘を繰り広げてきた両者の戦いは一進一退の熱戦に。対石川シングル初勝利を誓う宮本はヒザ攻めで先手を取り、ラリアットの打ち合いによる真っ向勝負を制し、その場飛びダブルムーンサルトと攻め立てた。負けじと石川もかんぬき頭突き連打、かんぬきスープレックスで逆襲。ラリアットを叩き込んだが、宮本はスプラッシュマウンテンを食い止めると、ヒザ十字固めで絞め上げた。

 耐えた石川は宮本が放ったムーンサルトを両ヒザで迎撃。さらにダメージを負いながらも変型大外刈りから肩固めで捕らえたが、スプラッシュマウンテンは宮本がフランケンシュタイナーで切り返し、蒼魔刀を前後から連射。ムーンサルトを放って勝負に出た。

 万事休すと思われた石川だったが、意地でキックアウト。ファイアーサンダーで反撃ののろしを上げると、宮本が放ったハンドスプリングエルボーをキャッチしてジャーマンで投げる。ランニングニーリフト、カミゴェ、ランニングニーリフトとこれでもかとヒザが猛威を振るって逆転すると、最後はスプラッシュマウンテンで豪快に叩きつけて3カウントを奪った。

 苦闘の末に宮本との同期対決を制した石川がGAORA王座初防衛に成功。防衛ロードの第一歩を踏み出した。戴冠時はデスマッチルールでかつてのデスマッチファイターの片りんをみせつけたが、今回は通常ルールで正攻法の激闘を展開。「あいつはいろんな力を持ってて、頭もいい。そういうトータル的に優れたレスラーっていうのはわかってる」と宮本を称えた大巨人は「その裕向とこのベルトを懸けて戦えたっていうこと、そして防衛できたってことは、このベルトの価値がもう一段階上がったんじゃないかなと思います」と好感触をつかんだ。

 中国の恨みは「宮本裕向と中国の大観衆の前で試合をしたら、俺のアナザー・スカイじゃないですけど、違う世界が見えたかもしれないなって思いましたけど、今の現実は全日本プロレスで、俺はGAORA TVのチャンピオンなんで。この価値を上げることに邁進したい」と払拭。石川は「ただ防衛するんじゃなくて、俺なりのやり方で、もっともっと面白いベルトにしていくっていうのは、全日本のためになると俺は信じてるんで。このベルトを持つ限りは、俺はこのベルトの価値を上げていくことを追求していきたい」と志高く誓っていた。

【試合後の石川】
▼石川「前も言ったけど、宮本裕向とは同期。あいつはいろんな力を持ってて、頭もいい。そういうトータル的に優れたレスラーっていうのはわかってる。でもね、その裕向とこのベルトを懸けて戦えたっていうこと、そして防衛できたってことは、このベルトの価値がもう一段階上がったんじゃないかなと思います。このGAORA TV(のベルト)をただ防衛するんじゃなくて、俺なりのやり方で、もっともっと面白いベルトにしていくっていうのは、全日本のためになると、俺は信じてるんで。このベルトを持つ限りは俺はこのベルトの価値を上げていくことを追求していきたいと思います」

――中国の恨みは晴れた?

▼石川「戦っていて、瞬間瞬間にちょっと思うことはありました。やっぱり凄いレスラーなんで、宮本裕向は。その宮本裕向と中国の大観衆の前で試合をしたら、俺のアナザー・スカイじゃないですけど、違う世界が見えたかもしれないなって思いましたけど、今の現実は全日本プロレスで、俺はGAORA TVのチャンピオンなんで。この価値を上げることに邁進したいなと思います」

【宮本の話】「やられた。やっぱり石川修司は石川修司ですね。本当に自分が認める日本最強の男じゃないですか。強かった。でもね、プロレスを始めたのが石川修司と僕は一緒だから、負けてられないですよ。今まで何度も何度も石川修司に負けて、1回も勝ったことない。そして今回も負けた。でもね、このままじゃダメなんですよ。まだまだ、まだまだ練習して、もっと強くなって、また石川修司に挑戦したいと思います」

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