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6/28【全日本】新三冠王者・ジェイクが会見 7・22後楽園V1戦へ芦野予想も 見据えるは対諏訪魔実現

 6・26大田区大会で三冠ヘビー級王座初戴冠を果たしたジェイク・リーが28日、東京・湯島の全日本事務所で会見。石川修司と芦野祥太郎による挑戦者決定戦の勝者を迎え撃つ初防衛戦が7・22後楽園大会に決まり、チャンピオン・カーニバルで敗れた石川への雪辱を見据えつつ芦野有利を予想。「特にうれしいということはなくてね、ここから」と強調したジェイクは「大田区のリング上でも言ったように、あそこの戦い抜きでは僕のストーリーが前に進まない」とその先に前王者・諏訪魔迎撃を改めて見据えて突破を誓った。

 6・26大田区大会で三冠史上初の巴戦が実現し、宮原健斗、青柳優馬を連破したジェイクが初戴冠。来年50周年を控える全日本に新時代をもたらした。

 チャンピオン・カーニバル制覇に続く三冠王座戴冠で全日マットの頂点に立ったジェイクだが、喜びはない。むしろ「ここからなんですよ俺の場合は。ここからどんなストーリーを展開していくか」とこれから始まる防衛ロードへ向けて気を引き締め、「今、僕の中でそういった特別な何かがあるわけではなく、その後楽園、来月22日、その時に味わえると思うんでね。僕自身、それが楽しみ」と初防衛戦となる7・22後楽園大会を見据えた。

 相手は7・11大阪大会で次期挑戦者決定戦を争う石川と芦野の勝者。大田区を終えて「もっとお客さん入れて、もっと見させたいなって。試合内容云々じゃなくてね、まずはそこ。そのためにやるべきことっていうのは戦い続けることももちろんなんだけれど、それ以外のこともしっかりとやっていかなきゃなと」と責任感を強くしたジェイクは、初防衛戦からそれを体現していくつもり。チャンピオン・カーニバル公式戦で敗れている石川との雪辱戦が個人的な希望だが、一方で「でかい奴って足元すくわれるの弱いんでね。いくらパワーで押せ押せってなってもね、そこを突くのがうまい」と芦野勝利を予想した。

 大田区大会での戴冠後、「諏訪魔、待っててやる」と宣言したジェイクが石川or芦野突破の先に見据えるのは当然、諏訪魔迎撃だ。本来なら王者・諏訪魔に挑むはずだったが、新型コロナ陽性によって欠場、返上に。「あそこの戦い抜きでは僕のストーリーが前に進まない」と言い切ったように、三冠王者・ジェイクにとって打倒・諏訪魔は絶対に避けられないテーマだ。「このままフェードアウトする人でもないし、ふざけんなって絶対思ってるはずなんですよ。好き勝手なことぬかしやがってってね」と諏訪魔の心境を推測したジェイクは「改めて言いますよ、改めて。諏訪魔、しっかり治して戻ってこい」と早期復帰を求めた。

 「彼が全日本プロレスなんですよ。いい意味でも悪い意味でも」。ジェイクは諏訪魔が全日本の象徴であると考えている。だからこそ、三冠王者になっても「そこをしっかりと白黒はっきりつけさせたうえでじゃないと、この団体が先にいかないんですよね。いくら俺がベルトを獲ったところで、お客さんの声は諏訪魔なんですよ」との思いが残る。そこで「戦いだけじゃなく、いろんな方面でやっていかなきゃいけないことたくさんあるんですよね。その中で専務としてやらなきゃいけないことって結構あると思う」としたうえで「そこ集中させてあげないと。俺がそこを体現させないと。っていうか俺が体現しなきゃいけないところ」と全日本の未来のためにも諏訪魔に専務専業を改めて迫る構えだ。

 大田区で流れた諏訪魔との三冠戦を実現させるためにも、まずは7・22後楽園大会で石川と芦野の勝者を突破するのが絶対条件。王者として諏訪魔の復帰を待つジェイクは何としても至宝ベルトを守り抜く。

【会見の模様】
▼ジェイク「えーと、まず二つ聞きたいことがあって、芦野と石川、あいつらどこで決定戦? もうそれは決まっている?」

▼奥田リングアナ「決まりました。7月11日、大阪で両者による挑戦者決定戦です」

▼ジェイク「あともう一つ、諏訪魔どうなってる?」

▼奥田リングアナ「諏訪魔選手はまだわからないです」

▼ジェイク「まだわからない? じゃあ、先にそっちか。芦野と石川が勝った奴がって感じだな。OK、OK。とりあえずその二つ気になってたんでね、ずっと。戦い続けない限りね、俺らの世界って戦って主義、主張をぶつけ合ってみせていくものなので。特にうれしいということはなくてね、ここからなんですよ俺の場合は。ここからどんなストーリーを展開していくか。相手が誰か、まずそこをはっきりさせないと。けど、芦野と石川が11日に決まって、まだ諏訪魔がわからないと。そういうことであれば勝った方からたぶん俺とこれやると思うんでね。よし、やっとイメージできるなって感じですね。二人どっちがきてもいいようにイメージしておこうかなって。そんな感じかな、今の僕は」

――三冠ベルトを獲って今までにない感覚、感情はあった?

▼ジェイク「純粋にこいつ重いなって。物理的に重いなと思うことがまず第一で、それ以外の重さっていう点に関してはたぶん初防衛戦の時に感じるものが出てくるはずなんですよね。だから今、僕の中でそういった特別な何かがあるわけではなく、その後楽園、来月22日、その時に味わえると思うんでね。僕自身、それが楽しみです」

――三冠史上初の巴戦を振り返って?

▼ジェイク「映像も何回も見直しましたよ、あのあと。映像も何回も見直して、率直な意見としてはもっとお客さん入れて、もっと見させたいなって。試合内容云々じゃなくてね、まずはそこ。そのためにやるべきことっていうのは戦い続けることももちろんなんだけれど、それ以外のこともしっかりとやっていかなきゃなと。巴戦に関してはそうだな。内容に関しては話そうと思えば、いくらでも話せはするんですけど、ちょっと長くなっちゃいそうな気もするので、こういう感じの答え方になるのは本当に申し訳ないと思うけれども、そこはうまい具合に編集してもらってお願いします」

――挑戦者決定戦を争う石川と芦野、個人的にどちらとやりたいというのはある?

▼ジェイク「個人的にはやっぱり石川。何でかっていうとチャンピオン・カーニバルで負けているので。芦野に関してはあれでしょ。とにかくやられたことをやり返したいからという言い分なんで。そしたらね、結果残して、勝ったらやってやるよぐらいで。そんな感じかな」

――諏訪魔を待つと宣言した以上、諏訪魔復帰まで落とせないが?

▼ジェイク「大田区のリング上でも言ったように、あそこの戦い抜きでは僕のストーリーが前に進まないんですよね。このままフェードアウトする人でもないし、ふざけんなって絶対思ってるはずなんですよ。好き勝手なことぬかしやがってってね。絶対にあの人、今腹立たしいと思うんですよね。だから早く戻ってこいよと。しっかり治して。改めて言いますよ、改めて。諏訪魔、しっかり治して戻ってこい」

――11日の挑戦者決定はどちらが有利だと思う?

▼ジェイク「まぁ、試合みてきましたけど、僕の中では芦野有利かなって。相性とかもあってね、いろいろ考えたうえで僕はそう思いますよ。やっぱりでかい奴って足元すくわれるの弱いんでね。いくらパワーで押せ押せってなってもね、そこを突くのがうまいんですよ、彼は。それにあのでかさでも投げ切っちゃうと思うんですよ。そこはレスラーとしてのフィジカルは僕も、おぉ、やるなって思う部分が結構あるんで」

――諏訪魔を倒してこそジェイク選手の中で真のチャンピオンという感覚がある?

▼ジェイク「ここ10年ぐらいかな。ここ10年の歴史を思い返して、分裂だったり、合体、また離脱があってとか、いろいろありましたけど、その中でたぶん、こいつがいれば大丈夫だじゃないけど、それはお客さんもそうだし、もちろん事務の人たちもそうだし。たぶん選手の中でも思ってる人いっぱいいると思うんです。諏訪魔がいれば、みたいな。ハッキリ言って僕から言わせてみたら、彼が全日本プロレスなんですよ。いい意味でも悪い意味でも。だから、そこをしっかりと白黒はっきりつけさせたうえでじゃないと、この団体が先にいかないんですよね。いくら俺がベルトを獲ったところで、お客さんの声は諏訪魔なんですよ。あいつとやってないじゃん、諏訪魔だったらみたいな。その声をかき消したいんですよね。さっきの話に戻るけれども、戦いだけじゃなく、いろんな方面でやっていかなきゃいけないことたくさんあるんですよね。その中で専務としてやらなきゃいけないことって結構あると思うんですよ。だからね、そこ集中させてあげないと。俺がそこを体現させないと。っていうか俺が体現しなきゃいけないところだと思ってるんでね」

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