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6/30【NOAH】杉浦軍“相談役"は藤原組長 GHCへ杉浦が米満リフトで反撃、丸藤は異例のシングル前哨戦熱望

『UP TO EMOTION 2021』東京・後楽園ホール(2021年6月30日)
○杉浦貴&桜庭和志&村上和成&藤原喜明vs田中将斗&望月成晃&宮本裕向&丸藤正道×

 杉浦軍の“相談役"に藤原喜明を迎えた杉浦が、7・11仙台大会のGHCヘビー級王座戦に向けて王者・丸藤から秘策“米満リフト"で反撃星。一方の丸藤は異例の“第1試合でシングル前哨戦"を熱望した。

 杉浦軍番頭のNOSAWA論外がジュニア専念で多忙のため、軍団「相談役」だという“X"を投入。ノア約1ヶ月ぶりの有観客大会となった後楽園メインに『ワルキューレの騎行』とともに現れたのは、藤原組長だった。

 杉浦にとってもファン時代の憧れの存在。桜庭にとってはUWFの先輩であり、“テロリストつながり"な村上もビッグマウスラウド時代から深いつながりがある。序盤から田中相手に脇固めを連発して場内を沸かせた藤原は、桜庭ともアキレス腱固めの競演をみせるなどしてさすがの存在感を発揮。村上がパンチが誤爆して険悪な空気になると、そのコワモテ具合が一層際立った。

 そして丸藤と杉浦のGHC前哨戦でも一役。不知火からの虎王連発で優位に立った丸藤が、仕上げの虎王・零を狙ったところで、藤原が一本足頭突きで阻止。御大から援護を受けた杉浦も、丸藤の虎王をカウンターで担ぎ上げるや、久々“米満リフト"を繰り出して技ありの3カウントを奪ってみせた。

 東京五輪が近づくこの時期に、レスリング金メダリスト・米満達弘さんから伝授された“金メダル技"を久々に解禁。前哨戦第1ラウンドでは読み合いを丸藤に丸め込まれていただけに、さらに今宵はその先を行って反撃星につなげてみせた。

 そして試合後には“相談役"藤原と最敬礼で握手。杉浦軍に一層コワモテが増えた形とあって、マイクで「反社じゃねえぞ」とやって場内を笑顔に染めた杉浦は、「7月11日、丸藤正道の持つGHCのベルトに挑戦します。丸藤正道と二人にしかできない戦い、今しかできない戦いを見せたいと思うんで注目してください。今日はどうもありがとう」と後楽園大会を締めくくった。

 ノアを支え続けてきた丸藤と杉浦の“戦友対決"。熟練の読み合いが深まるなか、一方で敗れた丸藤は続く前哨戦に向けて異例の“第1試合でシングルマッチ"を熱望した。

 「おい、杉浦貴。仙台とは真逆の試合をしよう。もちろんノンタイトルだ。第1試合で、俺と杉浦貴、シングルマッチだ。もちろん第1試合だから、時間は限られている。もしかしたら、引き分けかもしれない。みんなもそう思うかもしれない。でも、俺は勝ちにいくし、あいつの攻略をするには、まだあとちょっと俺には時間が必要だ。でも、そのちょっとの時間は、第1試合の時間で十分だ。その中で、俺は杉浦貴をインプットする。杉浦貴、ラジアントの第1試合で俺とシングルマッチだ」と丸藤。杉浦も「望むところ」と応じ、7・3横浜大会、第1試合での“最終前哨戦"が決定的となった。


【試合後の杉浦&桜庭】
▼杉浦「(藤原は)ヤ○ザは喋んねえって控え室を出ていったから。喋んないらしいよ。本物を連れてきたよ、“ホンマモン"をとうとう杉浦軍は。堅気じゃないよ」

――藤原選手はかなりエキサイトしていたが、杉浦選手から見てどうだった?

▼杉浦「いやいや、元気だよ。すごいリングに出たがっているのがわかって。すごいよね。やっぱ本物は違うよ。ホンマモンは」

――桜庭選手はかなり連係攻撃を見せていたが?

▼桜庭「やっぱりせっかくだったから、やってほしかったんで。すごいあの歳でしつこいというか、元気があって」

▼杉浦「気持ちがすごいよね、俺が出るって気持ちが」

▼桜庭「見習わないとダメですね」

――今後も組む可能性はある?

▼杉浦「会社がコンプライアンス的にどうかっていう。武田がどう判断するかだよ。俺的には別にいいんだけど、会社が今、クリーンなイメージだからさ。そこは武田の判断で」

――前哨戦では丸藤選手から直接ピンフォールを奪ったが、最後は狙っていた?

▼杉浦「この間、丸め込まれたからね。なんかこれで取り返したほうがいいのかなって。実際にフィニッシュホールドはまだ出してないからね。そういう意味では、まだまだ全部見せてないから」

――丸藤選手からはラジアント大会の第1試合でシングルをやらないかという話があったが?

▼杉浦「今度のラジアントで? シングル? もったいぶらないねえ。いいよ、望むところだよ」

――杉浦選手としては、ベルト奪取に向けて手応えがある?

▼杉浦「いやいや、それはもうこの間負けているし。あの人は引き出しがいっぱいあるんで。何があるかわからないんで。そこはまだ油断は」


【試合後の丸藤&望月&宮本】
▼丸藤「ホントすいません」

▼望月「まあ、ダメージもないしね。こういう勝ち負けっていうのは波のように来るもんだから。全然今日のはそんなに。ダメージがあるわけでもないんで。それより、あのオッサンですよ、オッサン」

▼宮本「Xだ、X」

▼望月「一番出てたじゃねえか、あのオッサン」

▼丸藤「プロレスのルールわかってんのか?」

▼宮本「誰か教えてやれよ、プロレスのルールを」

▼望月「誰が味方かもわかってないぞ、たぶん」

▼丸藤「わかってねえだろ? やっぱり、タイトルマッチ前に負けは負けなんで、納得いかない。1つ、俺からの提案だ。おい、聞け、杉浦貴。ラジアントあるよね?」

▼望月「ラジアント。はい」

▼丸藤「まだマッチメイク決まってないだろ、俺たちの。あんなジジイとか、テロリストとか、ああいう選手に来られちゃ困るんだ。おい、杉浦貴。仙台とは真逆の試合をしよう。もちろんノンタイトルだ。第1試合で、俺と杉浦貴、シングルマッチだ」

▼望月「マジっすか?」

▼宮本「マジっすか?」

▼丸藤「もちろん第1試合だから、時間は限られている。もしかしたら、引き分けかもしれない。みんなもそう思うかもしれない。でも、俺は勝ちにいくし、あいつの攻略をするには、まだあとちょっと俺には時間が必要だ。でも、そのちょっとの時間は、第1試合の時間で十分だ。その中で、俺は杉浦貴をインプットする。杉浦貴、ラジアントの第1試合で俺とシングルマッチだ。異存がなければ、会社すぐ発表しろ。ありがとうございました。ラジアント、仙台で見れないお客さんは俺と杉浦のシングルマッチをちょっとでも見てくれ」

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