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7/15【DDT】関節技封印ルールも青木がブルックスとのダブルタイトル戦制してEXTREME&アイアンマン2冠王 8・15後楽園でMAOと対決へ

 『Summer Vacation 2021 TOUR in SHINJUKU』が15日、東京・新宿FACEで行われ、アイアンマンヘビーメタル級王者・青木真也が、DDT EXTREME級王者クリス・ブルックスとのダブルタイトルマッチに勝利。関節技を禁じられた不利な状況を打破し、シングル2冠王に君臨した。

 EXTREME級王座は王者が希望するルールを指定できる。そこでブルックスは「ノーDQ・ノーサブミッションルール」を要望。レフェリーが特に危険とみなした行為以外、すべての反則が認められ、サブミッション(関節技)の使用は反則となるもの。関節技のスペシャリストである青木にとって明らかに不利なルールとなった。

 ブルックスはプラスチックケース、イス、ラダーなどを駆使してのハードコアファイトを展開した。得意技を使えない青木はミドルキックで応戦し、普段はみせないトペ、スワンダイブ式ボディプレスなどの空中殺法を繰り出す。さらに机上パイルドライバーまで敢行した。

 その後、ブルックスがプラスチックケースをセットしてラダー上から高角度のダイビング・セントーンを見舞って青木はピンチを迎えたものの、カウント2でキックアウト。ブルックスが狙ったプラスチックケース攻撃を蹴りで阻止すると、投げ捨てジャーマンで追い討ちをかけ、最後はエビ固めの応酬の末、ダイヤル固めで3カウントを奪った。

 青木がダブルタイトル戦を制し、アイアンマン王座防衛と同時に、8ヵ月ぶり3度目のEXTREME王座戴冠を果たした。「初めてじゃないかな。こんなちゃんと痛かったのは。格闘技だったら、もらわないルール。もらうルールでやるとしんどいですね」と苦闘を振り返り、「引き出しを、懐刀で勝負しました。切れない懐刀ばかりですけど。切れてよかったです」と喜びを口にした。

 8・15後楽園大会ではEXTREME王座初防衛戦となるダブルタイトルマッチが決まった。試合後、今林久弥GMから「次のタイトルマッチ、誰か闘いたい相手いますか?」と問われた青木は「売り出し中の色っぽい選手」として中村圭吾の名を挙げた。今林GMに却下されると、MAOを指名。MAOも「いつなんどき誰の挑戦でも受ける。それがオラのポリシーだ」と受諾した。

 「何か色気がある試合ができるんじゃないか」と見据える青木に対し、MAOは「ここにタッグベルトがあって、6人タッグ王座の次期挑戦者であり、EXTREME&アイアンマンの次期挑戦者であり、(竹下幸之介の)無差別級挑戦もあって、すべてThe 37 KAMIINAのもとに集まってきてるんです。The 37 KAMIINA中心に回ってるということ」と豪語。「ずっとタイトルマッチはやってきてて、チャンスは来てるんだけど、つかめてないから、絶対に6人タッグとEXTREMEは我が物にしたいと思います」と2冠獲りに色気たっぷりだった。

 一方、EXTREME王座陥落となったブルックスは「対戦相手から新しいものを引き出すという目標は達成できたんじゃないか」と内容には満足げ。「この先の方向性は分からないけど、パートナーのタカナシさん(高梨将弘)が復帰したので、これを機にシングルからタッグ戦線に目を向けてもいいのではないかと思ってる」と今後を見据えた。

 なお、DDT EXTREME級王座は今後、「DDT EXTREME王座」に名称変更されることになった。

プロ格 情報局