7/24【新日本】矢野がKOPW戦へ手錠場外葬 怒りのオーカーンが報復予告

『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE in NAGOYA』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋)(2021年7月24日)
○矢野通&オカダ・カズチカvsジェフ・コブ&グレート-O-カーン×

　矢野がKOPW王座が懸かったニュージャパンランボーに向け、オーカーンを手錠で固定して場外に置き去りにしてのリングアウト勝ち。これに怒ったオーカーンが矢野抹殺を予告し、ニュージャパンランボー出場が浮上した。

　明日(25日)の東京ドーム大会で「KOPW2021」を懸けたニュージャパンランボーを控える矢野。オーバー・ザ・トップロープなどに加えて、場外フェンスの各所に設置された手錠に繋がれた選手も脱落となる異例のルールで行われる。その試合を控えた矢野はこの日、オカダと組んで、コブ&オカーンと激突。予行演習と言わんばかりに、鉄柵に手錠を設置して試合に臨んだ。

　同じくドーム大会でコブとの一騎打ちを控えるオカダがガウンを投げつけて奇襲を仕掛けたものの、その後は矢野が捕まる苦しい展開に。手錠も使えない。それでもようやくタッチをもらうと、オカダが奮闘。マネークリップに捕獲する。コブに強引にぶん投げられ、トラースキックに被弾したものの、フラップジャックで投げ飛ばしてみせた。

　代わって矢野がリングに入ると、再び劣勢に。オーカーンの各種アイアンクローに捕まり、ギブアップ寸前まで追い込まれた。オカダのカットが間に合うと、命からがら場外に退避。あとを追ってきたオーカーンのモンゴリアンチョップ連打に苦しんだが、マンハッタンドロップで足止めに成功。すると、リングの鉄骨に仕込んでおいた手錠でオーカーンの自由を奪い、リングアウト寸前で滑り込んで、まんまと勝利した。

　収まらないコブが奇襲に動くが、オカダがドロップキックで返り討ち。荒ぶるコブは客席のイスをリングに投げ込んだが、それを見事にキャッチしたオカダはイスの上に立って勝利をアピール。苛立ちを爆発させたコブがひとりバックステージへ消えていくと、オカダ&矢野も花道から去っていく。オーカーンはそのままひとり放置され、「余はさらし者か!」と怒りをあらわにし、ヤングライオンたちに当たり散らした。

　手錠を巧みに使って勝利を上げた矢野は「いよいよ明日! KOPW2021、誰でも来い! 誰でも来い! ただしな、あいつのようになるだけだ!」とご満悦。オカダもコブとの前哨戦初勝利となっただけに、「オリンピックが始まって、そして明日(の対戦相手)は元オリンピックに出場した選手だよね? まあ、どっちのオリンピックもいいんじゃない。あっちも盛り上がって、こっちも盛り上がってね、負けないぐらい素晴らしい花火を上げたいと思います」と前向きにコメントした。

　一方、怒りを爆発させたのがオーカーン。手錠を外してくれた上村をコメントスペースまで拉致すると、暴行を加えて憂さを晴らす。そして「明日のKOPW、(ニュージャパン)ランボーマッチ、やってやるよ! ただやってやるだけじゃない! ランボーマッチやるんなら、だったら余が一番最初に(リングに)入って全員を処刑! いや、今回ばかりは違うぞ。さらし首にしてやる! 矢野、貴様だけは軽く殺すと思うなよ。拷問、尋問、そしてそのあとに貴様から『殺してください』と言うまで続ける」と矢野完全抹殺を予告した。

【オカダの話】「まあジェフ、これがヤングボーイの実力ですよ。俺がヤングボーイだったら、テメエもな、ヤングボーイなんだよ。そして、ヤングボーイ以下だな。じゃあ何だっつうんだよ? まあ、オリンピックが始まって、そして明日(の対戦相手)は元オリンピックに出場した選手だよね? まあ、どっちのオリンピックもいいんじゃない。あっちも盛り上がって、こっちも盛り上がってね、負けないぐらい素晴らしい花火を上げたいと思います」

【矢野の話】「いよいよ明日だ! いよいよ明日! KOPW2021、誰でも来い! 誰でも来い! ただしな、あいつのようになるだけだ!」


【コブの話】「そうそう、オカダの経歴をリサーチしてきた。オカダ、過去にしがみつくのはよせ。お前が“レインメーカー"になる前の時代のこと、俺は覚えてる。俺に当たり散らしてくるのも無理はない。俺と当たると、若手時代の苦い思い出が蘇ってくるんだろ? サモアン・スープレックス・マシンか? (TNAで)サモア・ジョーのセコンドをしてたよな? お前から見ると、俺とサモア・ジョーはそんなに似てるのか? でも俺はサモア人でもなければ、IMPACTのマットに上がったこともないのにな。オカダ、過去に囚われていてもいいことないぞ。トラウマのせいで今をムダにするな。ヤングボーイ、よく聞くんだ。明日、俺がお前を倒す。お前の意識を失くして腕でも脚でもどこでもいい。ポキッと壊してやる。どれだけダメージを負ったとしても、俺のアイスパックは忘れるんじゃないぞ。さもなければ新弟子に降格だ」

【試合後のオーカーン、上村】
▼オーカーン「(※拉致した上村を引きずってコメントスペースにやって来て、フロアに組み伏せながら)余は冷静だろ! 冷酷だろ! (※上村は悲鳴を上げるばかり)なあ、怒ってるんじゃないよ! さらしもん、さらしもんってのは、こういうことをいうんだ! オイオイ、余は、余は勝ったよな!? 冷静だよな!? ハイ? なんだ? (※上村のマスクを外して)勝ったよな?」

▼上村「(※苦しみながら)ハイ…」

▼オーカーン「それでいいんだ、それで。(※上村の答えに納得したのか押さえていた腕を放して)負けてない。そして余は冷静だ。(※上村に向かって)立てるか? (※上村を引き起こすが、すぐさま壁に頭からぶち当てる。ダウンした上村には見向きもせず)オイ! それから明日のKOPW、(ニュージャパン)ランボーマッチ、やってやるよ! ただやってやるだけじゃない! ランボーマッチやるんなら、だったら余が一番最初に(リングに)入って全員を処刑! いや、今回ばかりは違うぞ。さらし首にしてやる! 矢野、貴様だけは軽く殺すと思うなよ。拷問、尋問、そしてそのあとに貴様から『殺してください』と言うまで続ける。それが…これまで最低、そして最高にさらしもんにしてやるよ。オイ、待ってろ!」