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7/27【NOAH】1年ぶりシングルで清宮が稲葉の“進化"に刺激 苦悩脱出へ「本質見極めていく」

『NOAH SANCTUARY』神奈川・クラブチッタ川崎(2021年7月27日)
○清宮海斗vs稲葉大樹×

 清宮が稲葉との約1年ぶり一騎打ちに快勝。稲葉の進化に刺激を得たGHCタッグ王者は「ベルトっていう形だけにとらわれずに、ちゃんと本質を見極めて前に進んでいきたい」と“苦悩"脱出へ誓いを立てた。

 7・23後楽園大会で約5ヶ月ぶりに復帰した稲葉と改めて共闘戦線を張った清宮。この日は約1年ぶりとなるシングルマッチで互いの覚悟と進化を確認し合った。

 序盤から技術的な引き出しを開け合いながら、気持ちの打撃戦を展開。欠場中に一回り肉体を大きくした稲葉は、力強さを増したフライングショルダーや旋回式火の玉ボムを繰り出した一方で、ジャーマン狙いを後頭部を使った頭突きではねのけるなど、相変わらずの泥臭さで勝利への執念もむき出しに。終盤にはホイップ式のフェイスバスターも繰り出して“パワーアップ"を印象づけた。

 だが、沈まない清宮も急角度ジャーマンを連発して一気に稲葉を追い込むや、最後はこだわりのタイガースープレックスで3カウント。互いに変化と進化はみせつつも、フィニッシュと結果は1年前と同じだった。

 試合後はノーサイドで握手。「俺も迷ったりはしてるけど、自分なりに考えてやってきたから。復帰した選手にすぐに負けるワケにはいかないから。差を見せていかないと」と強調した清宮だったが、「努力が目に見えて分かるってホントに凄い。て、俺もそういうところは勉強して、一緒に上がっていけたら」と稲葉の“進化"に大いに刺激を得た。

 プロレスに悩み続ける清宮だが、マサ北宮とGHCタッグ王座を獲得し、今宵は稲葉にも勝利。徐々に結果は出始めてはいるものの、「まだまだここからですよ。スタートラインにも立ってないと思ってるんで。ベルトっていう形だけにとらわれずに、ちゃんと本質を見極めて前に進んでいきたい」と“苦悩脱出"へ改めて誓いを立てた。


【試合後の清宮】
――何かを確かめ合うような試合だったが、試合を振り返って?

▼清宮「うん、凄い気持ちが強いですよ。復帰したことでの気持ちが凄い伝わってきましたよ。でも俺はあえてタイガースープレックスで取りにいこうと思ったし、俺も迷ったりはしてるけど、自分なりに考えてやってきたから。復帰した選手にすぐに負けるワケにはいかないから。差を見せていかないと…って思いますよ」

――肉体もたくましくなるなど、稲葉も力強さを増していたようだが?

▼清宮「努力が目に見えて分かるってホントに凄いですよね。自分なんかもっと努力しなきゃいけないのに…ってホントに思うし、俺に持ってないものも持ってて、俺もそういうところは勉強して、一緒に上がっていけたらなと思います」

――結果が出始めているが、苦悩は突き抜けていない?

▼清宮「うん。まだまだここからですよ。スタートラインにも立ってないと思ってるんで。ベルトっていう形だけにとらわれずに、ちゃんと本質を見極めて前に進んでいきたいと思います」

【稲葉の話】「清宮選手と2回目のシングル。結果は前回と同じでタイガースープレックスで負けましたけど、清宮選手はタッグのベルト獲って、凄く変わってるし、俺も何かしら変わってる。今の清宮選手に追いついて、またどこかで3度目のシングル、やりたいと思います」

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