8/5【NOAH】ノア旗揚げ21周年 “王者コンビ"丸藤&杉浦がメイン熱闘で「1、2、3、ノア!」締め

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『LEC クリンぱっ! presents DEPARTURE 2021 day1』東京・後楽園ホール(2021年8月5日)
NOAH旗揚げ記念スペシャル ○杉浦貴&丸藤正道vs清宮海斗&鈴木鼓太郎×

　ノア旗揚げ21周年記念日となった後楽園大会で、GHCヘビー級王者・丸藤とGHCナショナル王者・杉浦の“王者コンビ"が熱闘勝利。丸藤は温故知新の誓いを立て、杉浦が「1、2、3、ノア!」を唱和して締めくくった。

　2000年8月5日の旗揚げ戦から、この日で21年。旗揚げ記念日興行のメインで組まれたスペシャルタッグマッチで、丸藤&杉浦の“王者コンビ"と清宮&鼓太郎組が激突した。

　試合は4人がノアで培ってきた力と持ち味を存分にぶつけ合う展開に。丸藤はかつてノアジュニアでしのぎを削った鼓太郎相手に逆水平とエルボーを存分に打ち合う。8・1広島大会では大流血に見舞われた清宮も頭部を包帯で覆って現れたものの、杉浦と真っ向勝負を繰り広げてみせた。

　終盤には鼓太郎のエルボースイシーダ、清宮のウルトラタイガードロップの競演も飛び出し、鼓太郎がタイガードライバーで杉浦を追い込むシーンも。それでも最後は強烈な左ラリアットで鼓太郎をねじ伏せた杉浦が、予選スラムで貫禄勝ちとなる3カウントを奪ってみせた。

　21周年の舞台に改めて“ノア"の闘いを刻んだ上で王者コンビが完勝。マイクを握った丸藤は「21年前、旗揚げした時、21年後がどんな景色になっているかなんてまったく想像つかなかった。あの時はたぶん同じメンバーで、みんな1つになって、この21年間過ごしていくつもりだったかもしれない。今、あの頃のメンバーは本当に少なくなった。でも、本当に荒波に揉まれ、何度も沈没しかけたこの船に、たくさんの選手とたくさんのスタッフ、そしてたくさんのファンの皆様が乗ってくれたおかげで、こうやってこの日を迎えることができました。どうもありがとう」。そう感謝すると、聖地後楽園も拍手で染まった。

　続けて「しっかり古き良き歴史を大切にして、そしてこれからの新しい歴史を、俺たちほか、今のメンバー、そして皆さんで作り上げていきたいと思います。なので、応援よろしくお願いします」と“温故知新"の誓い。さらには「今日はナショナルチャンピオンの杉浦さんが勝ったのでしっかり最高の感動の言葉で締めていただきたいと思います」と、強烈に“ハードル"を上げながら杉浦に締めを託した。

　すると杉浦は「じゃあ、皆さん、いつものご唱和お願いします。『1、2、3、ノア』で」とボケをはさみながら提案。場内が笑顔に染まるなか、「声を出せませんが、ご唱和お願いします。いくぞ! 1、2、3、ノア!!」の叫びとともに“心の唱和"で21周年の方舟マットを彩った。

【試合後の丸藤&杉浦】
――先日、戦ったばかりのお二人が組む形となったが?

▼丸藤「僕は戦って肌を合わせて、ずっと一緒にやってきて、彼の強さっていうのが本当にわかっているんで。今日は組んで、これほど心強い男はいなかったし、結果的にはやっぱりそうなりましたね」

▼杉浦「いや、もう一緒。戦っても、それはリスペクトして戦うし、組んでもリスペクトして。安心感がありますね」

――対戦相手の2人については?

▼丸藤「まあ、鼓太郎はノアじゃないしな。と言いつつも、彼も所属という形ではないですけど、寄り道しながらも、ここに戻ってきて、しっかりノアの魂というか…彼は三沢さんの魂かな。そういうものをしっかり持って、リングに上がってくれてるんで。これからもぜひノアのこのリングで一緒に戦い続けてほしいと思うし。清宮に関しては、彼は一度チャンピオンになった人間ですけど、伸びしろしかない人間なんで。俺たちのいる間に、俺たちのいろんなものを…吸収するものがあるなら、吸収してもらって。しっかり飛び越す勢いでね。俺たちはしっかりした形で、偉大なる先輩たちを追い越すことができなかったので、しっかりとした形で俺たちを越えてみろと。まあ、そうはさせないですけどね」

――21年経って、今やベテランの位置になっているが、今後に向けては?

▼丸藤「1年先どころか、一寸先がわからないような世界なんで。一気に成長する人間はすると思うしね。もしかしたら、落ちていく人間は落ちていくだろうし。それぞれがそれぞれの成長をしっかりして、記念試合とかだけじゃなくて、1つ1つの試合を大切に、こうやって来てくれたファンの人たちに、見てくれているファンの人たちに伝えていくことが大事なんじゃないかなと思います」

▼杉浦「俺たちがいた時に、壁となる山となる先輩がいなくなったんで。その役割を俺たちはしないといけないので。それがみんなの実力がアップすることだと思うので。その辺をしっかりやっていきたい思います。いつまでも高い壁でね」

▼丸藤「最後、ヒザいったのはあれですよ。秋山さんが小橋さんにエクスプロイダーかなんかいったでしょ? 旗揚げの時になんかいったでしょ? 試合後に秋山さんがバッと仕掛けたんでね。俺もこれからもいろいろ仕掛けていこうかなと思うので。もちろんこのナショナルのベルトもいつか狙っていきたいと思ってます。本当に21年、ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします」

▼杉浦「お願いします」