プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/15【全日本】王道T開幕 ジェイクが史上初“シングル5冠"へ始動 SUGIとの王者対決制す

『第8回 王道トーナメント』開幕戦 東京・新宿FACE(2021年8月15日)
「第8回 王道トーナメント」1回戦 ○ジェイク・リーvsSUGI×

 2年ぶり開催の王道トーナメント開幕。三冠ヘビー級王者・ジェイクが世界ジュニア王者・SUGIとの王者対決を制して1回戦を突破。連覇と史上初の“シングル5冠"へ向けて始動した。

 第8回を数えた王道トーナメントは2019年以来2年ぶりの開催となった。今年は初の夏開催で、史上最多の32名が出場。開幕戦の新宿昼夜2大会で1回戦16試合が行われることになった。

 前回覇者・ジェイクは三冠王者としてエントリー。1回戦で世界ジュニア王者・SUGIとのシングル王者対決が実現した。二人が向き合うと、身長差は歴然。序盤からパワーで圧倒したジェイクはSUGIが機動力で巻き返そうとしても打撃の雨を降らせて鎮圧した。

 それでもSUGIはその場飛びムーンサルトダブルニードロップで反撃を開始。トップロープ超えの619やフライングヘッドシザースで飛びついてのDDTで立て直しを図る。さらにその場飛びスパニッシュフライ、千本桜を次々に決めると、スワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュを発射したが、ジェイクは3カウントを許さない。コーナーに上がったSUGIを雪崩式ブレーンバスターで叩き落とすと、後頭部へのジャイアントキリング、D4Cでたたみかけて3カウントを奪った。

 王者対決を制したジェイクが1回戦を突破した。優勝すれば2016年&2017年の諏訪魔以来、史上二人目の連覇を達成することになるが、それに加えてジェイクが狙うのは春のチャンピオン・カーニバル制覇、6月の三冠ベルト戴冠に続く、王道トーナメント優勝によるシングル5冠制覇。成し遂げれば史上初の快挙となる。

 試合後、「俺は王道って言葉の意味、俺の中ではただの言葉だと思ってる」とした三冠王者は「いろんなことがあって、その中で今、俺たちはこういうふうに戦ってる。俺たちの王道はこれからなんだよ」と宣言したが、そのための足がかりに5冠制覇を成し遂げるつもりだ。

 8・18保土ヶ谷大会での2回戦では夜興行で行われる「岩本煌史vs土肥こうじ」の勝者と対決する。元・陣 JINの遺恨対決か、それともTOTAL ECLIPSE同門対決か。いずれにしても史上初の快挙を狙うジェイクが見据えるのは勝利の2文字しかない。

【試合後のジェイク】
▼ジェイク「1回戦突破だ。ジュニア王者にはジュニアを盛り上げていくために、気持ち切り換えてやってほしいね」

――初戦突破して2連覇、そしてシングル5冠に向けてスタートを切ったが、手応えは?

▼ジェイク「いろんな選手とやるたびにこんなこともあるんだって思いながら、けど、自分のスタイルはそれでも通用している今のこの現実を、やってきたことは無駄じゃなかったって思ってます」

――改めてこの王道トーナメントで目指したいもの、作り上げたいものは?

▼ジェイク「俺はまだベルトを獲って何も残してない。まだ何も残してない。それはリング上のことだけかと言うと、そうじゃない。この団体は本当にいろんなことがあった。臭い物にはフタをしろ、よく言った言葉だ。如実にそれがこのベルトを持ったことで、だんだんだんだんそれを感じる時がある。それはリング内にも伝染する。リング上の戦いをもっと熱く。それにプラスで、リング外のことも俺にしかできないことがある。結果だけを、勝利だけを目指した俺だからこそわかることが必ずある。王道トーナメント、この戦いの中で、俺はそれを見出していく。そして、10月大田区に向かって俺は歩いていく」

プロ格 情報局