8/15【全日本】アブ小が全日本再侵攻 新技で初戦突破、諏訪魔絞殺を予告

『第8回 王道トーナメント』東京・新宿FACE(2021年8月15日)
「第8回 王道トーナメント」1回戦 ○アブドーラ・小林vs田村男児×

　小林が全日本に再侵攻。王道トーナメント1回戦で田村に新技「バカチンガースリーパー」で完勝し、2回戦の諏訪魔戦へ向けて「12月の最強タッグで十分寝たから。寝た分、寝かし返すぞ」と絞殺を予告した。

　今年の王道トーナメントは史上最多32名が出場。中でも異彩を放つ存在が大日本・小林だ。昨年暮れの最強タッグ、今年2月の世界タッグ挑戦はいずれも栄冠獲りに失敗したが、今度はシングルの勲章強奪に乗り出した。

　1回戦の相手は田村。小林は戦前から大日本道場の水曜名物の(?)生卵飲みを強要していた。相手のペースに乗るまいと田村がヘッドバットを連打して小林の額を叩き割ったが、血にまみれた小林はまるで水を得た魚。場外戦での鉄柱攻撃、カウベル攻撃で逆転した。その後、田村がダイビングショルダー、ラリアットで反撃しても、河津落とし、ウェスタンラリアットと全日本を意識した攻撃で黙らせた。

　それでも田村はシャイニングウィザード狙いをスピアーで迎撃して粘ったが、倒れない小林はダブルアームスープレックスで豪快に投げて主導権を渡さない。バカチンガーエルボードロップを投下すると、「このバカチンガー!」と叫んでのスリーパーで絞め上げ、田村を料理した。

　小林が危なげなく1回戦を突破。しかもフィニッシュとなったのは王道トーナメント用に編み出した新技で、その名もバカチンガースリーパーだ。8・18保土ヶ谷大会での2回戦の相手が前三冠王者・諏訪魔に決まったが、昨年暮れの最強タッグ最終戦以来の再戦となる。

　この時、小林は諏訪魔の万力スリーパーによって絞め落とされ、関本大介との最強タッグ優勝を阻まれた。スリーパーの借りはスリーパーで返す。通常のスリーパーとの違いは一見して見当たらないが、小林は「60cm砲だぞ。60cmの腕で絞めるんだぞ」と強調。「実際さっき測ったら47cmだった。けど、砲ってつくからには(下半身を突き出して)13cmあるから。47+13はいくつだ? 言ってみろ。60cmだろ。絞めたうえで(腰で)押すんだよ。俺の60cm砲で諏訪魔の何だ、あの万力スリーパーか。万より俺の60cm砲のほうが上だぞ」と豪語し、「簡単には寝かされないからな。もう12月の最強タッグで十分寝たから。寝た分、寝かし返すぞ」と諏訪魔絞殺によるリベンジを予告してみせた。

　この日の初公開で手応えも申し分なし。「王道制すれば三冠王者の権利もあるだろ。三冠王者になってやろうじゃないか。優勝して名乗り上げるよ。そしてグレート小鹿に三冠のベルトを噛んでもらう」と全日本の至宝ベルト獲りに色気たっぷりの小林は「とりあえず一戦一戦、次は諏訪魔だ」と前王者狩りによって前進する構えをみせていた。

【試合後の小林】
▼小林「おら、おら、おら。俺、悪い奴と思われるからちゃんとマスクしないとな。あれ? 大丈夫かな。何なんだよ、このカードは!? 2回戦、諏訪魔って聞いて思い出した。田村、諏訪魔の弟子じゃねぇかこのヤロー。当て馬当ててきたんか? 俺に。曲がりにも三冠王者の第1コンテンダーだぞ。宮原とトントン。諏訪魔とやってただ寝かされただけだからな。寝てる間にこの間の12月の最強タッグ終わってんだよ。寝かされたからには寝かし返すぞ。寝かし返す。このトーナメントのために編み出した新技・バカチンガースリーパー! 今笑った奴、もう一回言う! バカチンガースリーパーだぞ! 60cm砲だぞ。60cmの腕で絞めるんだぞ。けど実際さっき測ったら47cmだった。けど、砲ってつくからには(下半身を突き出して)13cmあるから。撮ったな今? 47+13はいくつだ? 言ってみろ。60cmだろ。絞めたうえで(腰で)押すんだよ。俺の60cm砲で諏訪魔の何だ、あの万力スリーパーか。万より俺の60cm砲のほうが上だぞ。ということは次何日だ?」

――18日だが?

▼小林「18か。あんまり休めねぇな。こんなもんだよ。何か質問ある奴いるか?」

――スリーパー勝負は諏訪魔も黙っていないと思うが?

▼小林「どうせ先帰ったんだろ。簡単には寝かされないからな。もう12月の最強タッグで十分寝たから。寝た分、寝かし返すぞ。寝かすぞ、俺の60cm砲で。60cm砲だぞ。ハルク・ホーガンと一緒だぞ」

――諏訪魔を寝かす手応えはつかめた?

▼小林「余裕だろ。あれが諏訪魔の弟子なんだろ。Evolutionって書いてあったな。そうだ、Evolution女子はどうしたんだよ? Evolution女子。思い出しちゃったぞ。そのへんの利権ももらおうかな、もし勝ったら。王道制すれば三冠王者の権利もあるだろ。三冠王者になってやろうじゃないか。優勝して名乗り上げるよ。そしてグレート小鹿に三冠のベルトを噛んでもらう。そして世間を騒がしたうえで三冠ベルトの防衛戦は誰とやる? そこはちょっと前にいきすぎだな。とりあえず一戦一戦、次は諏訪魔だ。よし、以上」