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8/17【新日本】“職人・金丸"さく裂でデスペ組がリーグ戦V、Jr.タッグ王座奪回宣言 石森&ELPは痛恨カン違い

『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE 2021』東京・後楽園ホール(2021年8月17日)
「SUPER Jr.TAG LEAGUE 2021」公式戦 ○金丸義信&エル・デスペラードvsエル・ファンタズモ&石森太二×

 石森&ファンタズモが痛恨の勘違いで全勝優勝ならず。金丸が職人ぶりを発揮したデスペラード組がジュニアタッグリーグを制し、IWGPジュニアタッグ王座奪回を宣言した。

 IWGPジュニアタッグ王者・石森&ファンタズモは無傷の4連勝中。負け以外で優勝となる有利な状況で公式戦最終日を迎えた。対するは3勝1敗の2点差で追うデスペラード&金丸組。この一戦が事実上の優勝決定戦となった。

 デスペラード&金丸がゴングを待たずに奇襲。金丸が場外ブレーンバスターや逆片エビ固めで石森相手に腰攻めに出た。その後、金丸は石森&ファンタズモに代わる代わる背中をかきむしられ、二人がかりで急所を踏みつけられるなど劣勢が続いたが、低空ドロップキックでファンタズモの左ヒザを射抜いて攻勢を止めた。

 代わったデスペラードがスピアーでファンタズモをねじ伏せ、サドンデスをかいくぐってのスパインバスターで立て直す。石森が反撃に転じ、Yes Lockで捕らえても、デスペラードはマフラーホールドで切り返す技巧派ぶりを発揮する。金丸も低空ドロップキック、ニークラッシャーで足攻めを継続。デスペラードがスライディングエルボーで石森の左足を刈る援護射撃に出ると、金丸が足4の地固めでギブアップ寸前に追い込んだ。

 終盤には石森&ファンタズモが合体コードブレイカーなどで巻き返したが、ファンタズモが放ったムーンサルトは石森に誤爆。すかさずデスペラード&金丸が石森にバックドロップとドロップキックの合体技をズバリと決め、金丸がムーンサルトで追い込んだ。が、カットに入ったファンタズモのサドンデスを腹部に食らった金丸が失速。デスペラードが飛び込んでもファンタズモは足を踏みつけてギターラ・デ・アンヘルを阻止。サドンデスでデスペラードの顔面を射抜き、石森が覆いかぶさった。

 だが、これが王者組の大きな勘違い。試合権利を持っていたのは金丸だったのだ。当然、レフェリーはカウントを数えず。王者組が抗議するスキに息を吹き返した金丸が石森にローブローをお見舞い。ファンタズモと誤爆させてからスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。

 金丸が職人ぶりを発揮してリーグ戦4勝目。石森&ファンタズモと同点首位となったが、直接対決に勝利したためデスペラード&金丸の優勝が決まった。試合後、授与されたトロフィーを投げ捨てた金丸は「てめぇら汚ぇことばっかりやりやがって。おい、こんな優勝どうでもいいんだよ。お前らが持って価値が下がったそのベルト、次は俺とデスペラードでやるからな」とジュニアタッグ王座挑戦を要求した。

 石森&ファンタズモとは今年に入って1・23大田区、2・25後楽園とジュニアタッグ王座をかけて2度対決して1勝1敗。3度目が実現すれば王者vs覇者のジュニアタッグ頂上決戦となる。金丸はバックステージでも「これで次、俺とデスペラードであいつらが持ってるあのベルト、価値の下がったベルト、次やるからな。やらせろじゃねぇぞ。やるからな」と繰り返しアピールし、ジュニアタッグ王座奪回を見据えた。

 これを受けて王者組も「優勝してヘビー級タッグのベルトに挑戦するまでが俺たちのプランだった。こうなってしまったら、もう一度デスピー&カネマル組とやるしかねぇだろ」(ファンタズモ)、「あんなんで勝ったと思うなよ。やるんだろ? やってやるよ。どこでもいいぞ」(石森)と口をそろえて迎撃を宣言。ベルトをかけた両チームの再戦が決定的となった。

【試合後のデスペラード&金丸、タイチ】
※金丸に続き、デスペラードはアイスパックでアゴのあたりを冷やしながらインタビュースペースへ登場

▼金丸「(※先にコメントした石森&ファンタズモに対し)負けたチームがダラダラダラダラ長いことしゃべってんじゃねぇぞコノヤロー! さっさと帰れ、オイ! オイ、これで次、俺とデスペラードであいつらが持ってるあのベルト、価値の下がったあのベルト、次(タイトルマッチ)やるからな。『やらせろ』じゃねぇぞ、やるからな。わかったか、オイ。(※後ろでアゴを冷やして黙ったままのデスペラードに)大丈夫か? オイ」

▼デスペラード「あんまり覚えてないんすけど…外道と同じぐらい異常に固いものが入ってて…」

▼金丸「それじゃ酒飲めねぇじゃねぇか。どうすんだ?」

▼デスペラード「飲まないと治んないから、頑張って飲みますよ」

▼金丸「2人じゃ淋しいからよ、誰かいねぇかオイ」

※タイチが登場

▼タイチ「よし、飲むか! おめでとう!(※拍手) いつの間にか優勝してたな」

▼金丸「わかんなかったからな」

▼タイチ「おお、ZIMA! やろうぜ! 酒飲もうぜ! (※デスペラードに)またぁ!(笑) またぁ!(笑)」

▼金丸「いつものヤツ」

▼タイチ「飲みたくないときの!」

▼デスペラード「違う、違う! 今日は違うよ」

▼タイチ「ちょっと調子が悪い時のアレか!?(笑) またぁ!」

▼デスペラード「違う!」

▼タイチ「(※周りを見回しながら)ZIMAは?」

▼金丸「ZIMAねぇのか? 今日は」

▼タイチ「出たよ! こういうとこだよな。こうやって優勝してるのに何もねぇ」

▼金丸「(※角瓶を示して)これでやるか(笑)」

▼タイチ「(※トロフィーを持って待機していたスタッフに)持って来いよ! (※スタッフからトロフィーを受け取る)これだけかよ! 酒は?」

▼デスペラード「お金は?」

▼タイチ「ZIMA飲めると思って待ってたんだよ、俺は! ねぇじゃねぇかよ」

▼デスペラード「(※トロフィーを見て)え、これだけ!?」

▼タイチ「これだけ!? (※トロフィーを手に)ちょっと、これ、かじっていい?(※と口元に持っていこうとする)」

▼金丸「ダメじゃねぇか」

▼デスペラード「何言われるかわかんねぇからな」

▼タイチ「かじるか。かじっていい? (※離して)いいよ、こんなの。ZIMAねぇのかよ。あとでいい? あとで。(※デスペラードに)またぁ!(笑)」

▼デスペラード「痛てぇよぉ」

▼タイチ「おめでとう!(※拍手) チャンピオン! あ、チャンピオンじゃねぇか(※と言って先に控室へ)」
▼デスペラード「チャンピオンじゃねぇよ!」

▼金丸「まだチャンピオンじゃねぇよ! (※控室に戻りながら)どうでもいいけどよぉ、アイツらの価値の下がったベルトだよ。オイ、よく覚えとけよ」


【試合後の石森&ファンタズモ】
※インタビュースペースに着くと、IWGPジュニアタッグベルトを床に放り投げて座り込む。

▼ファンタズモ「嘘だろ! レッドシューズは過去20年で1番最低のレフェリーだ! 普段はまともに試合もさばけない無能レフェリーのくせに、こんなときだけちゃんとやりやがって! マジかよ! 俺たちが勝ってたのにおかしいだろ! クソ、こんなときだけまともに仕事しやがって! でも、そのせいで俺らのSUPER Jr.TAG LEAGUEは台無しなんだよ! 全勝優勝まであと一歩だったのに! 優勝してヘビー級タッグのベルトに挑戦するまでが俺たちのプランだった。こうなってしまったらもう一度デスピー&カネマル組とやるしかねぇだろ!」

▼石森「オイ、あんなんで勝ったと思うなよ! ホントによぉ。誤審にもほどがあるぞ、レッドシューズ! いいぜ、(※IWGPジュニアタッグベルトを叩きながら)やるんだろ? やってやるよ! どこでもいいぞ!」

▼ファンタズモ「ベルトを懸けてあいつらともう1回やるしかない。きちっとケリをつけて、次なる舞台は『(NJPW)STRONG』のマットだ! BULLET CLUBのキューテスト・タッグがアメリカのマットにジュニアタッグのベルトを巻いて上がる! アメリカで一番強いジュニアタッグとやらせろ。ファンのヤツら、お前らが見たいマッチアップを書いて俺にツイートしろ。テキサスとフィラデルフィアの大会に出て、俺たちが世界で一番強いタッグチームだってことを証明してやる! 今年(のプロレス界)は何が起こってもおかしくねぇぞ」

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